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バーベキューで使う炭について詳しく知ろう
バーベキューの燃料としておなじみのものは、炭ですよね。
しかしひとまとめに炭と言っても、さまざまな種類があり、燃焼時間、火力、着火のしやすさなどの特徴が異なります。
炭に関する知識を深めれば、用途によって使い分けができるようになります。今までよりも効率よくバーベキューを楽しめるようになりますよ!
バーベキューの炭の量はどの程度使う?
時間あたりに使う炭の量
バーベキューに使用する炭が燃焼する時間は、使用するバーベキューコンロの大きさによって異なります。
一般的な4人用の炭コンロ(30×45cmほどの焼き面積)を使用した場合、1時間に2kgほどの炭が必要です。
4kgもあれば、2時間使用できるため、家族がバーベキューを楽しむのには十分でしょう。
グループでの使用に便利な6人用の炭コンロ(45×65cmほどの焼き面積)の場合、2時間で6kgほどの炭が必要になります。
ただし、お伝えした時間はあくまで目安になります。当日の風の状況、炭の質によっても燃焼時間は異なります。
また、スペアリブや塊肉などの厚めの肉を焼く場合には、長い焼き時間が必要になります。
途中で炭が足りなくなってしまう事態は避けたいので、炭は余裕を持った量を用意しておきましょう。
燃焼時間は炭の種類によって異なる
燃焼時間は炭の種類によって異なります、以下は1kgあたりの燃焼時間の目安です。炭を購入する際の参考にしてくださいね。
- マングローブ炭 1〜2時間
- 黒炭(切り炭) 2~3時間
- オガ炭 4〜5時間
- 白炭(備長炭) 6〜7時間
バーベキューで使う炭の種類とそれぞれの特徴
黒炭・切炭
黒炭とはナラ・カシ・クヌギなどの広葉樹を材料とした炭です。備長炭と比べて安く購入できます。
また、火が付きやすく火力が強いのもメリット。強い火力で炙るように焼きたい場合にピッタリの炭です。
形が均一なものが多く、火の周りがよいため、火力調節もしやすいです。最もスタンダードな炭ですので、迷ったら黒炭で間違いないでしょう。
マングローブ炭
ホームセンターなどで最も多く売り出されている、黒炭の一種です。火がつけやすく、値段が安いのがメリット。
煙が臭いが多く、火が上がりやすいのはデメリットです。燃焼時間が短いため、多くの炭が必要になりますが、扱いやすいため初心者におすすめです。
オガ炭
製材の際に発生するおがくずを圧縮、加熱成型したオガライトを材料にした炭です。捨てるものだったおがくずを再利用して作られていることから、キャンパーはもちろんのこと、自然愛好家の方に人気のある炭です。
備長炭よりも安値で、一般的な黒炭よりも燃焼時間が長いため、コスパがよいのがメリットです。
オガ炭は手でポキンと簡単に折れます。そのため、炭コンロのサイズに合わせてサイズ調整ができます。内部が中空になっているので、火がつきやすく扱いやすい炭です。
ただし、オガ炭は硬めと柔らかめの2種類があります。硬めのものは中身がギュッと詰まっているため、火がつきにくいです。火がつきやすいのは柔らかめですので、ご注意ください。
白炭
白炭はカシやナラなどのブナ科の木を材料とした炭です。なかでもウバメガシを原料としたものが備長炭と呼ばれ、プロの料理人からも重宝されています。
白炭は火持ちがよく、最初から最後まで安定した火力を得られる点がメリット。じっくりと時間をかけて行う炭火料理に向いています。
デメリットは価格が高価なのと、火がつきにくい点。また、炭の中の水分がバーンという音とともにはぜることがあるので、扱いには注意が必要です。炭の扱いに慣れた方におすすめです。
炭に火をつけるときの手順
バーベキューコンロを使用して炭に火を点ける手順をお伝えします。
手順① 炭を積み上げる
バーベキューコンロの中央に着火剤を置き、空気の通り道を意識して、着火剤の周りに炭を積み上げます。もっとも簡単なのは「井」の字のように組むことです。10~15cmほどの高さに立体に組みましょう。
手順② 着火する
炭の中央に置いた着火剤に、点火用の柄の長いライターで着火しましょう。着火剤に火がついたら、「井」の字の上部にも、蓋をするように炭を置きましょう。団扇などで炭の内側に新鮮な空気を送り込んでください。
手順③ 積み上げた炭を崩す
着火剤の火が炭に移って、炭自体から火が上り、全体に火がまわったら積み上げた炭を崩して平らにしましょう。この状態で上に網を置けばBBQをスタートできますよ。
手順④ 都度炭を追加する
BBQがはじまったら、都度炭を追加しましょう。燃えている炭の上や脇に、トングで新しい炭を掴んで、火のついた炭のそばに置いておくだけで、自然に火が移ります。もしも、しばらくしても火が移らなければ、団扇などで空気を送り、着火をうながしましょう。
バーベキューの炭でおすすめのもの
炭職人 オガ備長炭
備長炭と同じ製法で作られたオガ炭です。備長炭よりも火がつけやすく、一般的な木炭と比べて安定した火力が得られ、長く燃焼します。
一般的なオガ炭は不純物が混じっているものがありますが、炭職人には含まれておりません。そのため、密度が高く高品質です。一般的なオガ炭よりも嫌なにおいや煙が少なく、破片や火の粉が跳ねることがないので、安心して使用ができます。
岩手切炭
黒炭の主要な国内生産地の岩手県、職人が手作業で製造しています。規格に合わせて均一なサイズに揃えられているため、着火時に積み上げやすく、火のコントロールがしやすいのがメリットです。
燃焼時間が長く、不純物が混入していないため、いやなにおいがしません。肉などを調理する際は風味を損なうことがないでしょう。
サウススカイ 紀州備長炭
和歌山県の無形民俗文化財に指定されている紀州備長炭です。安定した火力を長時間維持できるため、食材にじっくりと火を通せます。
小型なので、バーベキューコンロだけでなく、七輪や火鉢でも使いやすい大きさです。
火がまわった後でも、火消壺に入れて消火すれば、消し炭となり、再度使用ができるため経済的。1㎏・3㎏と小分けで販売されているため、品質の良い炭が少量欲しい方にぴったりの商品です。
Weber ブリケット
BBQグリルで世界的なシェアを誇るWeber(ウェーバー)社の商品です。広葉樹のおがくず、水、でんぷんを圧縮させて作られています。
材料は、国際機関FSC(森林管理協議会)に認証された、持続可能な形で生産された木材からでたものを使用しています。
100%自然素材を使用しているため、食材に余計な匂いが移らず、炭本来のスモーキーで自然な味わいを楽しめます。
燃焼時間は小型ながら3時間もあり、表面に溝が刻まれているため着火も簡単。大きさが均一のため、火力調整がしやすい炭です。
神鍋白炭工房 鍋白炭
長時間燃焼し、赤外線で焼き物の表面はカリッと、内側はふっくらジューシーに焼ける白炭です。2.5kgで4人家族1回分のバーベキューに使用できます。
火が起こしにくいため、着火用の炭が付属しているのがうれしいポイント。高品質な白炭をはじめて使う方におすすめの商品です。
炭を使いこなしてバーベキューを楽しもう
炭の種類によっての特徴、燃焼時間や使用する量の目安がわかれば、食材やケースに応じて炭の使い分けができ、効率よくバーベキューが楽しめます。
自分で炭に火をつけて、家族や仲間と味わうアウトドア飯は格別です!火傷をしないように安全に配慮して楽しんでくださいね。