※SPECは、❶サイズ展開❷カラー展開です。
登山からハイクまで、目的に合ったトレッキングシューズを選ぼう
【タイプ別キーワードの説明】
ハイク
日帰りの軽装備で、整備された登山道や木道を歩いて散策する。日常用としてもOK。
トレック
ハイクよりやや難度の高いコースを想定。必ずしもピークを目指すわけではない。
登山
山を歩くというより、1〜2泊程度の装備を背負って中低山を"登る"のに適したモデル。
防水構造
GORE-TEXをはじめとした防水透湿メンブレンを内装する。
米国で人気のブランドが再上陸!
オボズ/ソートゥース エックス ロー B-DRY
¥27,500
ハイク
トレック
防水構造
アッパーには耐水性に優れたオイルドヌバックと、コーデュラ製メッシュが使われ耐久性は抜群。独自配合のゴム製アウトソールのパターンは、滑りにくくあらゆる路面で優れたトラクション性を発揮してくれる。シューレースとウェビングは再生素材製。
SPEC
❶25.0~29.0㎝(0.5きざみ)
❷ジャックラビット、チャコール
問い合わせ先:ユニグローブ https://obozfootwear.jp/
足首をしっかり支えてくれる、同仕様のミドルカットタイプ(¥31,900)もある。
素速く登るハイク&トレックに最適
オボズ/カタバティック ウィンド ロー
¥33,000
ハイク
トレック
ファストハイカーやトレッカーのために開発された、スポーティーなデザインのニューモデル。反りが強めなロッカープロファイルのソールユニットが採用され、前方への推進力が大きく、足運びがとても楽なのが印象的だ。
SPEC
❶26.0〜28.0㎝(0.5きざみ)
❷ウィンターゴールド、レーベン
問い合わせ先:ユニグローブ https://obozfootwear.jp/
適度な反発力と安定性をもたらす、独自のインソールを標準装備。
クッション性が高く履き心地バツグン!
オン/クラウドホライズン ウォータープルーフ
¥22,880
ハイク
防水構造
2010年に誕生したスイスのスポーツブランド。この上なく快適な歩き心地が味わえるソールユニットが特徴。とてもクッション性が良く、衝撃をしっかり吸収する。グリップ力とトラクション性に優れたアウトソールを搭載。
SPEC
❶25.0〜31.5㎝(0.5きざみ)
❷サファリオリーブ、リード/ミネラル、ブラック/エクリプス
問い合わせ先:オン・ジャパン TEL:050-3196-4189
優れたクッション性を生む独自のテクノロジー、CloudTec Phase。
紐結び不要でスピーディーに着脱可能
VIKING/アナコンダ ライト 5 ロー ゴアテックス ボア
¥34,980
ハイク
防水構造
均等に紐締めでき、微調整も可能なBOAフィットシステムを採用。ダイヤルを引くと瞬時にレースが緩む仕組みだ。独自設計のソールユニットは、悪路や濡れた路面でもしっかりグリップする。
SPEC
❶23.0〜28.0㎝(0.5きざみ/ブラック)、23.0〜25.0㎝(0.5きざみ、クリーム/チャコール)
❷ブラック、クリーム/チャコール
問い合わせ先:ヒロウン https://vikingfootwear.jp
人気&定番モデルの最新バージョン
メレル/モアブ 3 シンセティック ゴアテックス
¥18,700
ハイク
防水構造
ミッドソールのEVAフォームの弾発性、フットベッド、アウトソールの形状をアップデートした新作。アッパーは合成皮革とメッシュの組み合わせで、軽く通気性に優れている。アウトソールはヴィブラム社製。
SPEC
❶25.0〜30.0㎝(0.5きざみ)
❷バーチ、インセンス、カンガルー/コヨーテ、トリプルブラック
問い合わせ先:丸紅コンシューマーブランズ TEL:03(6838)9677
足幅の広い人向けのワイドモデル
モンベル/トレールランダー ワイド Men’s
¥18,480
ハイク
トレック
防水構造
メッシュに防水透湿メンブレンを直接貼り合わせたアッパーは、柔らかく蒸れにくいのが特徴だ。泥はけが良く優れたグリップ力を持つ独自の高機能ソールを採用。スピードハイカーにお薦め。
SPEC
❶24.0〜29.0㎝(0.5きざみ)
❷ネイビー、ダークグレー
問い合わせ先:モンベル・カスタマー・サービス TEL:0088-22-0031、06(6536)5740
防水でこの価格はうれしい限り!
ケシュア/MH500 メンズ
¥13,900
ハイク
防水構造
前足部の柔軟な皮革アッパーと、厚みのあるEVAフォームインソールの相乗効果で足へのフィット感は上々。植物由来のEVA樹脂、少量の水で染色したポリエステルなど、環境に配慮した素材が使われている。
SPEC
❶24.5〜28.5㎝(1きざみ)
❷ホエールグレー、ブラック、カーボングレー
問い合わせ先:デカトロン TEL:0570–06–2345
滑らかに足運びできるソール形状
サロモン/ELIXIR ACTIV GORE-TEX
¥19,800
ハイク
防水構造
分厚いミッドソールでクッション性が抜群。しかもソール形状がカーブしているため、着地してから蹴り出しまでがとてもスムーズにできる。アウトソールは独自のAll Terrain Contagrip。
SPEC
❶25.0〜28.5㎝(0.5きざみ)
❷ファントム/ブラック/マグネット(29、30、31㎝もあり)、カーボン/シャークスキン/スレートグリーン
問い合わせ先:サロモン コールセンター TEL:03(6825)2134
環境に配慮した防水透湿素材を使用
ジャック・ウルフスキン/サイロックス テキサポール ロー メンズ
¥25,300
トレック
防水構造
世界初の100%リサイクルメンブレンを使い、さらにPFCフリーの独自防水透湿素材を採用。シューレースには紐を締めたり緩めたりが素早くスムーズにできる、特殊な形状をしたDリングが使われている。
SPEC
❶25.0〜29.0㎝(0.5きざみ)
❷サンドストーム
問い合わせ先:ジャック・ウルフスキン カスタマーサービス TEL:0120-300-147
足にやさしく快適なゼロドロップ構造
アルトラ/ティンプ 5
¥22,000
ハイク
トレック
つま先と踵の高低差がない独自のゼロドロップは着地面積が広く、足への衝撃を軽減する効果がある。28.5㎝で277gと軽量で、スピードハイクやトレイルランニングにも活用可能だ。
SPEC
❶US7〜13(0.5きざみ/25.0〜31.0㎝)
❷ダスティオリーブ、ライム、ブラウン/タン、ブルー/オレンジ
問い合わせ先:ロータス TEL:050–3797–1943
ゆったりしたシェイプのつま先は、足指の自然な動きを妨げない。
耐久性バツグンなレザーアッパー
ローバー/レネゲードEVO GT LO
¥36,300
ハイク
防水構造
足に馴染みやすい柔らかなレザー製で、散策程度の山歩きや旅行用としても活躍するモデル。足の横ブレを防ぐサポートフレームや、着地時の衝撃を吸収する独自開発のクッション素材が使われている。従来モデルよりスリムになり、軽量化された。
SPEC
❶UK6.5〜9.5(0.5きざみ/25.2〜27.7㎝相当)
❷エスプレッソ×ブラック
問い合わせ先:イワタニ・プリムス TEL:03(6667)0680
足との一体感が得られる独自システム
キーン/ターギー フォーウォータープルーフ
¥22,000
ハイク
トレック
防水構造
踵を固定するウェビングテープがそのままシューレース最上部のループになっており、紐締めすることでしっかりフィットさせられる。アウトソールは登りでも下りでもグリップ力を発揮するパターンになっている。
SPEC
❶25.0〜28.0㎝(0.5きざみ)、29、30㎝
❷バイソン/ブラック、ダークオリーブ/ゴールドフレーム、スティールグレー/アンティークモス
問い合わせ先:キーン・ジャパン www.keenfootwear.jp
Women’s
低山ハイクから日帰り登山に最適
ザ・ノース・フェイス/クレストン ハイク ウォータープルーフ
¥20,790
ハイク
トレック
登山
防水構造
独自開発した防水透湿メンブレン「HydroSeal」を採用。着地時の衝撃を吸収して横ブレを防ぐサポートパーツが施され、歩行安定性に優れたモデルだ。日帰り程度の軽装備を背負っての山行にも。メンズもある。
SPEC
❶US5〜8.5(0.5きざみ/22.0〜25.5㎝)
❷マラードグリーン×TNFブラック、ダークケルプタン×TNFブラック、ヒューズボックスグレー×TNFブラック、TNFブラック×TNFブラック
問い合わせ先:ゴールドウイン カスタマーサービスセンター TEL:0120-307-560
低山デビューから活躍する!
スポルティバ/トラバースX5 ロー GTX
¥30,800
トレック
登山
防水構造
アプローチシューズの軽快さと、登山靴の安定感を併せ持ち、機能を満載したモデル。アウトソールはヴィブラム社のメガグリップに、ヴィブラム社と共同開発したラグパターンを採用している。
SPEC
❶EU37〜47(1きざみ/23.7〜29.5㎝)
❷カーボン×イエロー
問い合わせ先:スポルティバジャパン https://www.sportivajapan.com/
シューズ外周を途切れなくカバーするラバーランドが耐久性を高めている。
軽さを追求した初心者向けモデル
キャラバン/C1_DL MID
¥17,930
ハイク
トレック
土踏まず周辺を左右から支えるように立ち上げて捻れを抑制する、新開発の独自パーツを搭載。通気性のよいメッシュアッパーは熱圧着TPUで補強し、耐久性を高めている。山デビューに最適な一足だ。
SPEC
❶23.0〜29.0㎝(0.5きざみ)、30㎝
❷グレー、ブラック、カーキ
問い合わせ先:キャラバン TEL:03(3944)2331
足指の付け根周りの内部空間を小さくするハーフインソール付き。
片足381g! 超軽量ミッドカット
コロンビア/ファセット セブンティーファイブ ミッド アウトドライ
¥16,940
ハイク
トレック
防水構造
スニーカーのような軽快感あふれるデザインながら、じつはハイスペック。少ない力で踏み出せる反発力の高いミッドソール、グリップ力に優れたアウトソール、防水透湿構造など、すべて独自技術によるものだ。
SPEC
❶25.0〜29.0㎝(0.5きざみ)
❷シルバーグレー/フェニックスブルー、ブラック/ライトサンド
問い合わせ先:コロンビアスポーツウェアジャパン TEL:0120–193–803
持続可能性を徹底的に追求
ホカ/アナカパ 2 ミッド GTX
¥33,000
ハイク
トレック
防水構造
リサイクル糸を使ったメッシュアッパー、30%サトウキビ由来のEVAなど、環境に配慮した素材を積極的に採用。ブーティー構造のGORE-TEXにも、リサイクルポリエステルが使われている。
SPEC
❶25.0〜29.0㎝(0.5きざみ)、30㎝
❷デューン/オックスフォードタン、ブラック/ブラック
問い合わせ先:デッカーズジャパン TEL:0120-710-844
日本人の足型に合うワイズだから安心!
シリオ/P.F.156-3
¥20,350
ハイク
トレック
防水構造
足の長さ:幅が「10:4」程度の人にお薦めなワイズ(3E+)のモデル。やや柔らかめなシャンクを内蔵し、散策程度の山歩きやウォーキングに向いている。アウトソールはヴィブラム社のメガグリップ。
SPEC
❶24.0〜29.0㎝(0.5きざみ)
❷デニム
問い合わせ先:シリオ TEL:03(5534)6780
ファストハイクに向く軽量モデル
ザンバラン/サラテ トレック GT RR
¥39,600
ハイク
トレック
登山
防水構造
つま先先端部からはじまるシューレースで、ホールド感、フィット感は抜群。足首の屈曲を妨げないアッパーデザインだから歩きやすさも上々だ。小屋泊まりやテント1泊程度でピークを目指す登山にまで活用可能。
SPEC
❶EU38〜48(1きざみ/約24.0〜29.0㎝)
❷レッド、ブラック/グレー、イエロー
問い合わせ先:キャラバン TEL:03(3944)2331
捻れを抑制するTPUフレームを内蔵
スカルパ/ラッシュトレックGTX
¥30,800
ハイク
トレック
登山
防水構造
足首をしっかりサポートしてくれる、ハイカットに近いミドルカットモデル。独自開発のアウトソールはグリップ力に優れ、程良い硬さもあり、そこそこ重い装備での低山登山にも活用できる。
SPEC
❶EU39〜48(1きざみ)
❷チタニウム
問い合わせ先:ロストアロー https://www.lostarrow.co.jp/
撮影/永易量行
山へ出かける前にはシューズチェックを!
頂上を目指す登山、高所からの絶景を愛でるための山歩きなど、どんな目的にせよ、出かける前にしっかりチェックしておきたいのが「登山靴(またはトレッキングシューズ)」だ。
登山靴のミッドソールには、着地時の衝撃をやわらげるためにPU(ポリウレタン)やEVA(エチレン–酢酸ビニル共重合樹脂)という素材が使われている。これらの衝撃吸収素材は、靴本体とアウトソールの間に挟み込むように接着されているが、時間の経過や高温下での保管などの原因で劣化し、ソールが破損したり剥がれたりすることがあるのだ。
このようなミッドソールの劣化に気付かずに山へ出かけ、山行中に靴が破損すると、ケガや生命の危険にもつながることがある。そこで、山へ行く前にすべきシューズのチェックポイントを紹介しよう。
1)ソールやラバーに剥がれや隙間がないか
2)ソールが著しく摩耗、損傷していないか
3)ミッドソールの素材や接着剤が劣化していないか
1と2は目視で点検できるが、ミッドソール素材と接着剤のチェックは、以下のようにするといい。
ミッドソールは、見た目は新品同様でも著しく強度が低下していることがあるので、実際にコインなどを押しつけて劣化の程度を確認することが大切だ。
こうしたチェックをしていても、使用中に破損することはある。そんなときは、応急処置を施して速やかに下山しよう。
一般的にミッドソールや接着剤の寿命は製造後5年程度とされているが、適切に保管されていなかったり、メンテナンスを怠っていると劣化スピードが早まることがあるので、使用後は汚れを落として日陰で完全に乾燥させることが大切。その際、ストーブやヒーターなどの熱源に近づけないこと。
また、高温多湿状態を避けて通気性の良い場所に保管し、履かなくても定期的に風通しの良い日陰で乾燥させる──といったことも、登山靴の寿命に大きく影響するので覚えておこう。
(画像提供:ロストアロー)
※構成/坂本りえ
(BE-PAL 2024年7月号に加筆修正を加えています)