野菜をリボベジして育てれば、面白いだけでなくコストも抑えられて一石二鳥だ。
庭の空きスペースにミニ菜園を作り、リボベジしてみませんか?
案内人 自然派ライター
和田義弥
住まいは廃材でセルフビルド。米や野菜を自給し、ヤギやニワトリも飼っている。著書に『一坪ミニ菜園入門』(山と溪谷社)など。
小さな畑でも、たくさんの野菜を育てたい、という人におすすめなのが一坪ミニ菜園。
約2m×2mのスペースを枠で囲い、ひもで4×4の16マスに区切って、1マス1品目を基本に野菜を栽培する方法だ。1マスは約50㎝×50㎝で、これはトマトやキャベツ、ダイコンなど、多くの野菜にとってちょうどいい間隔。春植え16+秋植え16で、年間32品目もの野菜が育てられるのだ。枠で囲った菜園は景観としても素敵。
枠の材料は廃材や自然木でOK。堆肥や肥料は入れなくても土が本来持っている力でそれなりに野菜は育つ。
最小限の広さと労力、コストで最大限の収穫を得られる一坪ミニ菜園。庭の空きスペースで野菜作りを始めよう。
庭に菜園を作ろう!
長さ約2mの自然木や廃材で四角い枠を組む。
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枠の高さまで土を入れる。石や草は取り除く。
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土を耕して柔らかくし、表面を平らにならす。
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枠を4×4に区切って釘を打ち、ひもを張る。
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完成。1マス1品目を基本に種や苗を植える。
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3か月後
野菜をリボベジしよう!
種や苗はきちんとしたものを店で購入したほうがよく育つ。しかし、食材としてスーパーで買った野菜の種を採ったり、株元の余った部分を植えたりして再生野菜(リボーンベジタブル=リボベジ)を育てるのも面白く費用0。トマトやジャガイモは1マスに1株、ニンニクやコマツナなら1マスに9株植えられる。
種を採る
トマト
果実の中のゼリーに包まれた種を採って、土にまくと発芽する。どんなトマトができるかは育ててみてのお楽しみ。
水につける
レタス、コマツナ
株元5㎝くらいを2~3日水につけ、新しい葉が出てきたら土に植える。葉が大きく育ったら収穫する。一年中育てられる
根を植える
ネギ
頭が地表に出るようにして、根がついた株元を植える。数日で新しい葉が伸びてくる。
種球を植える
ニンニク
秋に種球一片を植えると、翌年6月に肥大して大きな球になったニンニクを収穫できる。
丸ごと植える
ジャガイモ
イモを丸ごと植えつけると、3か月で10~15倍の量のイモがとれる。植え付け適期は3月。
※構成・撮影/和田義弥
(BE-PAL 2024年7月号より)