世界で6番目に小さな国「リヒテンシュタイン公国」の自然豊かでのどかな山並みを歩いてみた
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    2024.07.20

    世界で6番目に小さな国「リヒテンシュタイン公国」の自然豊かでのどかな山並みを歩いてみた

    世界で6番目に小さな国「リヒテンシュタイン公国」の自然豊かでのどかな山並みを歩いてみた
    世界で6番目に小さな国「リヒテンシュタイン」をご存知でしょうか?日本での知名度は低いですが、スイスとオーストリアの美しいアルプスに囲まれた国で、緑豊かな自然と標高2,000mを超える山岳地帯ではトレッキングなどのアウトドアアクティビティが楽しめる場所です。

    今回は、キャンピングカーでヨーロッパを周遊中の私たち夫婦が立ち寄った、小さいけれど魅力いっぱいの国の魅力を紹介します。

    「リヒテンシュタイン公国」ってどんな国?

    リヒテンシュタインの景色

    アルプスに囲まれた緑豊かな美しい国。

    リヒテンシュタイン(Liechtenstein – リヒテンシュタイン公国)はスイスとオーストリアに囲まれた国で、その面積は160km²と東京23区の約4分の1ほどで、人口約35,000の世界で6番目に小さな国です。

    言語はドイツ語を話しますが、英語もよく通じ、通貨はスイス・フランが使われています。スイスの影響を受けた独自の文化があり、自然豊かな街並みと中世の城、アルプスの風景が美しく、人混みを避けゆったりと自然に癒されたい方に人気の穴場観光スポットなのです。

    アクセスは車で。入国も簡単

    スイスとリヒテンシュタインの国境

    スイスとリヒテンシュタインを分ける橋。車で簡単に行き来できます。

    リヒテンシュタインへには、一般観光用の空港はなく、陸路でアクセスします。スイスもしくはオーストリアから、日本で県をまたぐような感覚で簡単に入国できちゃうのです。出入国審査やゲートもなく、車、バスまたは徒歩などで、びっくりするほどスムーズに国を訪問できます。

    日本から観光で訪れる場合は、スイスのチューリッヒから電車とバスを乗り継いで片道2時間ほどで到着できます。1日もあれば国全体を観光できるので、日帰り旅行にもおすすめ!

    キャンピングカー周遊の旅6カ国目に到着!

    雪山とキャンピングカー

    キャンピングカーでヨーロッパの6カ国を旅してきました。

    私は旦那と2人で人生最大の冒険をしにキャンピングカーでヨーロッパを周遊中。リモートワークで働きながらの車中泊暮らしで、旅を開始して1年半が経過しました。時間やルートに縛られず、自分たちのペースでゆったりと各地を訪れながら旅をし、イタリアをスタートしてからサンマリノ、スロベニア、フランス、スイスを訪問。いよいよ6カ国目のリヒテンシュタインへキャンピングカーで到着したのです。

    リヒテンシュタインのキャンピングカー駐車場

    キャンピングカー用の駐車場からは、国王が住んでいる「ファドゥーツ城」が鑑賞できます。

    1日もあれば国中を観光できますが、私たちは1週間滞在して現地の暮らしを間近で感じたり、あまり観光客が足を踏み入れないアルプスの奥地まで探検してみました。

    橋を渡って徒歩で国境を行き来できる

    旧ライン橋

    リヒテンシュタインとスイスの国境にあるAlte Rheinbrücke(アルテラインブリュッケ)=旧ライン橋。

    リヒテンシュタインはキャンピングカー用の大きな駐車場や公衆トイレ、給水、排水処理のできるRVパークもあり、車中泊にはとても便利な設備が揃っています。

    徒歩で中心街を観光することができ、インフォメーションセンターではCHF3.00(約500円)で、入国スタンプをパスポートに押してもらえるので、訪れた記念にも良いです。

    ライン川沿い

    ライン川沿いは、雄大な景色を楽しめる散歩コースにもなっています。

    リヒテンシュタインとスイスを分けるのがライン川で、19世紀末後半に建てられた木製の橋(Alte Rheinbrücke)を渡って徒歩で国境越えが簡単にできます。街やライン川沿いをゆっくり散策しながら、住人の方が自転車や散歩を楽しむ光景を見たりと、時間がゆったり進むような雰囲気がとても素敵でした。

    スイスとリヒテンシュタインの国境

    橋の真ん中は国境になっていて、スイスとリヒテンシュタインに片足ずつ入国している状態で記念写真も撮れます。

    ※1CHF=179円で換算(2024年7月3日時点)

    標高2,222mのRappenstein(ラッペンシュタイン)へ登山スタート

    リヒテンシュタインの登山道

    美しいアルプスの景色に、気分はまるで「ハイジの世界」。

    リヒテンシュタインの中心地から外れ、車で30分ほど上るとMalbun(マルブン)に到着です。この周辺は山間地帯になっていて、冬場はスキーリゾート、そして夏場はハイキングを楽しまれる方で賑わいます。

    可愛らしい建物と一面に咲き誇る高山植物の花、放牧されている牛の姿や、カランカランと鳴るベルの音を聞きながら癒しの時間を過ごすことができる、なんとも魅力的な場所です。

    リヒテンシュタインのMalbun

    可愛いらしい花たちと家屋の景色がまるで絵画のように美しい。

    今回私たちが登る山はRappenstein(ラッペンシュタイン)と呼ばれる標高2,222mの山で、往復20km、約5時間半のやや長めのルートです。スタートはStausee Steg(スタウジースティーク)というエメラルドグリーンの美しい湖から。湖と山から流れる川沿いに進んでいきます。

    美しい湖

    息をのむような美しさの湖と、のどかな家屋の風景。

    最初の5kmはゆるやかな砂利道で、緑豊かな景色と放牧されている牛たちの近くを通りながら、なんとも心地の良い登山道です。コースには、しっかり印や標識が整備されているので迷うことなく安全に歩けます。

    牛のいる登山道

    自由に放牧されている牛たちの横を通るなんとも素敵な登山コースです。

    牧場地帯を抜けると、いよいよ登りが始まりハードになってきますが、一歩づつ慎重に登れば危険はありません。急な登りを終えると山の尾根へ到着。ここから美しい稜線を歩く道が始まるはずでしたが、この日は残念ながら霧がかっていてまったく景色が見れませんでした。

    尾根道

    霧がかって何も見えないけど、本来ならここから美しい景色が見えてたはずです。

    本来なら片方はアルプスの山々の美しい風景、もう片方からはリヒテンシュタインの国全体が一望できるはずでしたが、見ることができずとても残念です。頂上まで残り15分ほどなので気を取り直して進みましょう。ここから先は開けていて、高度もあるので少しヒヤヒヤしました。

    Rappenstein山頂

    標高2,222mのラッペンシュタインの頂上。

    そしてようやくラッペンシュタインの頂上に到着!山頂にはヨーロッパの山ではお馴染みの十字架があり、霧の中でなんとも神々しい雰囲気が漂っていました。今回、山頂からの景色を見ることはできませんでしたが、道中ののどかで素晴らしい景色を見ることで満足できました。次回チャンスがあれば晴れた日に訪れて絶景パノラマを楽しみたいと思います。

    山から見るリヒテンシュタイン

    空は開けて下の街が見えてきました。スイスとの国境のライン川もバッチリ見えます。

    下山時に少し雲が開けて街の様子が見えました。川を挟んで反対側はもうスイスだと思うと、改めてリヒテンシュタインは小さな国だなと感じました。

    小さいけど魅力たっぷりのリヒテンシュタイン

    リヒテンシュタインの山

    手付かずの美しい自然が残されたリヒテンシュタインは、ハイキング好きにはたまらないスポットです。

    以上、キャンピングカー旅6カ国目のリヒテンシュタインでの滞在レポートでした。

    小さな国だけれど美しいアルプスに囲まれて、人々も自然もゆったりと時間が進むような穏やかな雰囲気に包まれた魅力いっぱいの国です。あまり知られていない秘境の自然スポットが好きな方には是非ともおすすめしたい素敵な場所です。

    私が書きました!
    トラベルライター
    ルアナ
    2023年1月から夫婦でキャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを周遊中!登山、キャンプなどのアウトドアが大好きで、ヨーロッパでもアルプスや色んな地域の山を登っています。夫婦の長年の夢だったキャンピングカー暮らしで旅をして、有名観光地だけでなく、ガイドブックにも載っていないような秘境スポットをどんどん巡り、キャンピングカーライフや海外登山などリアルな体験談をお届けします。Instagram:https://www.instagram.com/doisdenos_lu_tani

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