FILE.66は、江戸川区にある 下鎌田富士塚です。
第66座目「下鎌田富士塚」
都営新宿線瑞江駅南口登山口からの出発
今回めざすのは、下鎌田富士です。前回に続き、再び都営新宿線瑞江駅南口登山口からのスタートです。今回地図で確認したところ、わりと近場のようです。住宅街でロストしかけた前回の反省点を踏まえ、色々と策を練るのではなく、最短距離での登頂を目指すことにしました。
考えすぎるのも良くありません。ブルース・リー先生の「Don’t think. Feel!」の精神です。
気になるスポットが続々
駅前のロータリーを出て、東京都水道局 西瑞江給水所のすぐ脇の通りを進んでいきます。商店が立ち並ぶ通りに少し安堵します。さっそく気になるお店が見えてきました。
「洋菓子処 夏っ子工房」という、ちょっと可愛い佇まいのお店です。変わった名前だなと思ってのぞいてみると、たくさんの種類のカットケーキがショーケースに並んでいますし、手作りのPOPも可愛いです。焼き菓子・デコレーションケーキやチョコレート(11月~5月限定の販売)、卵未使用のケーキもあるようです。しかし、山行もまただまだ2合目ほどの道のり。ここは立ち寄りたい気持ちをぐっと抑え、先に進みます。
通りをそのまま進んでいくと、お昼前なのにすでに1人並んでいるラーメン屋さんがあるではないですか。気になって歩きながら横目で見ると、それより更に気になる物を発見してしまいました。派手な装いに、びっしりかかれた案内。なんと1,000円ガチャです。まさかこんな場所にあるとは思いませんでした。
現在は高級自動販売機の種類や数も多くありますが、1000円ガチャの草分けで最古参、王様の宝箱(トレジャーボックス)の自動販売機でした。
その昔、ビデオを売っていた自動販売機があったそうですが、時代が変わりビデオの必要が無くなった自動販売機を有効活用する方法の1つとして、派手にデコレーションして生み出されたのが高級ガチャガチャだそうです。
ひと夢1,000円か。うーん。悩ましいけど、ここは必死にガマン。
軽くスルーしてしまいましたが「らーめん つけ麺 光そば」は結構な名店のようですので要チェックですよ。
やはりお店が立ち並ぶエリアは歩いていて楽しいですね。瑞江第三学校を越えると先に少し大きな公園が見えてきました。ここまで来ると、目指す下鎌田富士は直ぐ近くのようです。
下鎌田富士は、豊田神社の中にあるそうですが、僕が歩いている位置のちょうど真裏に入り口があるようです。公園を曲がると、多くの親子がいるお店が見えてきました。この日はとても暑く、公園も賑わっていました。そんな公園のオアシスのようなお店が「だがしちゃみ」。
駄菓子屋ですが、なかなかのラインナップです。しかもチョコバナナやクレープかき氷まであります。なにより僕の友人のあだ名と同じ「ちゃみ」という名前に好感が持てます。
そして公園の周りをぐるっと回るように反対側に着くと、豊田神社の入り口がありました。
豊田神社
豊田神社の創建年代は不詳です。1868年に香取山神明寺長寿院が廃寺となり、その跡に社殿を建立し豊田神社ができたそうです。旧長寿院境内に香取社があったそうで、境内には、長寿院のなごりと思われる葛西大師まいり石碑、馬頭観音石碑などがあります。
下鎌田富士
下鎌田富士は、19165年、旧下鎌田村の下鎌田割菱八行講(わりびしはちぎょうこう)の人々によって築造されたと伝えられています。高さは約3メートル。富士塚はボク石(熔岩)でおおわれ、正面には「く」の字形の登山道がつくられています。下鎌田割菱八行講は現在も盛んに活動しているそうで、7月1日の山開き、8月28日の火祭り、毎月の月並み祭りを行っているそうですよ。
時代とともにどんどん無くなっていく富士塚ですが、こうして現在進行形で地域に愛され守られている富士塚もあるのですね。
次回は、江戸川区にある上鎌田富士です。
※今回紹介したルートを登った(歩いた)様子は、動画でもご覧いただけます。