FILE.67は、江戸川区にある上鎌田の富士塚です。
第68座目「篠崎浅間神社の富士塚」
今回の登山口は都営新宿線篠崎駅南口
今回も初めて降り立つ都営新宿線篠崎駅です。篠崎駅は、毎年8月第1土曜日に開催される江戸川区花火大会の最寄り駅だそうです。開催時刻前後は安全確保のため北口と西口を閉鎖、また終了直後は入場規制が行われるそうですので、その時期にお出かけの際はご注意ください。
目的地までの道中も見どころ盛りだくさん
今回のルートは、篠崎駅通りをそのまま北上して行きます。北上するとすぐに、本郷用水親水緑道を横切ります。
本郷用水親水緑道は、1948年東京都によって、用水不足による干害や塩害を救うため、整備された本郷幹線水路でした。時代が進み都市化に伴い、用水路は生活水路へ形を変えました。その後、下水道整備により、役割を終えた生活水路。この跡地を利用して親水緑道が作られたのでした。植栽には実のなる樹木が植えてあるそうですよ。
更に真っすぐ進んでいくと、なんともオシャレなカフェが見えてきました。「garden cafe Grace」この日は残念ながらお店は開いていませんでしたが、後日ホームページを確認すると、オープンガーデンのあるカフェだそうで、6月中旬には色とりどりのバラが咲いていたそうです。
「garden cafe Grace」を過ぎると直ぐまた、動物が出てきました。なんと今回は熊です。結構おおきなオブジェです。頭の上に掲げているドローンが妙に精巧ですね。カメラまでしっかり付いていました。DJIのファントムですかね。
江戸川区で結構な確率で遭遇する動物のオブジェ。なぜでしょうか?
道が細くなり、景色はどんどん住宅街に変わっていきます。あーとうとうネタが尽きるか。
と思っていると、住宅街に綺麗な銭湯が現れました。「庄楽の湯」は地元に根差した人工炭酸温泉です。なんか良さそうですね!
そして、「庄楽の湯」から直ぐの場所に、「直売所ノラ仕事」がありました。こちらもお休みなのか閉まっていました(後で調べたところ、営業は毎週水・土曜とのこと)。その昔、僕が住んでいた世田谷でも直売所のような八百屋があって、一人暮らしの僕にもお手軽な価格と数量で売っていた事を思い出します。江戸川区は畑も多いですし、新鮮な野菜もこうして手に入るのがいいですね。旬のお野菜情報は、Instagramで紹介しているそうです。季節によっては果物なども販売しているそうですよ!
「直売所ノラ仕事」を過ぎると住宅街の奥に進んでいきます。少し歩くと、今回の目的地である篠崎浅間神社の長い参道にたどり着きました。木陰のあるみどりの多い参道をそのまま歩いていきます。住宅街にポツンとある参道。何だか懐かしい感じがします。
篠崎浅間神社
938年に創建された江戸川区内でもっとも古い神社です。932年に下総国(現在の千葉県北部と茨城県南西部あたり)弥山からこの地に移住してきた弥山左那比神人(ややまさなひしんと)が初代宮司として仕えました。940年、平将門が乱をおこし、平貞盛がこれを鎮めるために派遣されました。貞盛は将門が降伏するように祈願し、神社に霧島神社を祀り、金幣(きんぺい)と弓矢を献じて武運を祈ったそうです。7月の例祭は「幟祭」と称し、2年に一度、日本最大級という大幟10本が立ち並ぶことで知られるそうです。
ところで、富士塚は…?
篠崎浅間神社の本殿は階段の上にあります。本殿が小高い場所にあるのですが、その本殿へ至る階段の両側にはボク石(溶岩)のような岩肌があります。もしかすると、篠崎浅間神社そのものがが富士塚といっても良いのかもしれません。
また、境内には、奥から下浅間神社、下浅間御嶽宮、香取神社、八幡神社、白髭神社、天祖神社、須賀神社、霧島神社、稲荷神社、柳島稲荷神社、水神宮、道祖神、辨天社と多くの神社が祀られていました。ここにも江戸川区内にに数多く点在している香取神社と天祖神社がありました。
すべての謎や疑問がスッキリ解消したわけではありませんが、個人的にはかなり好きな登山ルートと富士山(神社)でした。満足です!
次回は、江戸川区の雷富士です。
※今回紹介したルートを登った(歩いた)様子は、動画でもご覧いただけます。