タマリンドの果肉には特有の風味があり、日本では"甘酸っぱい梅干し"のような味と例えられます。そこで、タマリンドの代わりに梅干しを使った、熱中症対策にもなるラッサムの作り方を紹介します。
夏のアウトドアにおすすめ!南インドのスープ『ラッサム』の楽しみ方
ラッサムは、爽やかな酸味とスパイシーな味わいが特徴的なスープです。さらっとしたテクスチャーで飲みやすく、食欲がないときにもおすすめです。梅干しを入れることで、梅干しの酸味がスパイスの風味を引き立てて、日本の猛暑にぴったりのスパイススープになります。キャンプはもちろん、事前に作ったラッサムをスープジャーに詰めて山ごはんにしても。
梅干しには、熱中症予防のほか、疲労回復、消化促進、抗菌作用などさまざまな効果が期待できます。
【ラッサムのレシピ】
【材料】2~3人分
- レンズ豆(乾燥) 30g
- 梅干し(はちみつ梅干し) 2個
- トマト 2個分
- ニンニク 1片
- しょうが 1片
- 甘味料(砂糖など) 大さじ1/2~1
- 塩 適量
- 油 大さじ2
- クミンシード 小さじ1
- マスタードシード(あれば) 小さじ1
- ブラックペッパー 小さじ1/2
- ターメリックパウダー 小さじ1/2
- 赤唐辛子 2本
- パクチー(好みで)
- 水 適量(500ml~)
<下準備>
- トマトをざく切りにします。
- にんにく、しょうがは、みじん切りにします。
- 梅干しは種を取り除いて包丁などで叩いて、ペースト状にします。
<作り方>
(1)鍋に、カットしたトマト、ペースト状にした梅干しを入れ、水を注ぎ、火にかけます。
(2)トマトが柔らかくなってきたら、水洗いしたレンズ豆を入れ、さら5~10分ほど煮て、砂糖、塩を入れて味をととのえます。
(3)テンパリングします。小鍋に、にんにくとしょうがのみじん切り、油大さじ1を入れ、弱火で香りが出るまで炒め、スパイスパウダーを入れて軽く炒めたら(2)の鍋に入れます。
(4)再び、小鍋に油を熱し、合わせておいたホールスパイスを加えます。
(5)仕上げにパクチーを散らします。
前菜スープとして、主食として、〆にも
ラッサムはいろいろな楽しみ方ができるスープです。南インドでは、ミールス(定食)の一品として添えられることの多いラッサム。メインとして、ごはんと一緒に、キャンプで余った食材を炒めたり、漬物にしたものを添えていただくとさらにおいしく満足の一品になります。食前に、スープとしていただくと、梅干しの酸味とスパイスが食欲をそそります。また、食事の締めくくりにすると、口の中がさっぱりします。
熱中症対策に「冷やしラッサム」
温めるのがポピュラーですが、暑い時期、食欲がない時などには、冷やしラッサムもいいですね。レモンを少量絞ると、味がきりっと引き締まって、さっぱりといただけます。体調に合わせてアレンジしてください。
梅干し入り『ラッサム』で、暑い夏のアウトドアライフを快適にお過ごしください。