アウトドアサウナの種類
アウトドア用のサウナは、テントサウナとバレルサウナ、施設が設置しているサウナの3種類に分けられます。それぞれの特徴や魅力を、詳しく見ていきましょう。
テントサウナ
テントサウナは、テント型のサウナのことです。室内にストーブを置き、水やアロマをかけながらサウナを楽しみます。テントサウナを利用するには、自分で購入する方法と、施設からレンタルする方法があります。
テントサウナの大きなメリットは、持ち運びしやすい点です。自分で購入する場合、自宅の庭や、サウナテントが許可されているキャンプ場に持っていけば、どこでもサウナを楽しめます。
持ち運べる分サイズは小さめになっており、少人数で利用するのに向いています。アウトドアテントがどのようなものかを試してみたい人には、レンタルがおすすめです。
バレルサウナ
バレルサウナは、たる(バレル)型のサウナです。サウナの聖地であるフィンランドの伝統的な形式で、主に木材で作られているケースが多くなっています。
ロウリュの熱が効率よく室内を循環し、満足のいく『ととのい』ができるのが特徴です。大きさは4人程度が入れるものから、10人程度収容できるものまであり、グループでサウナを楽しみたい人に向いています。
持ち運びはできませんが、バレルサウナを用意しているキャンプ場もあり、自宅や別荘にも導入しやすいことから、比較的体験しやすいサウナといえます。
施設が設置しているサウナ
グランピング施設を中心に、サウナを設置している施設が多くあります。テントサウナやバレルサウナだけでなく、サウナカーやサウナ専用の建物などもあり、施設の個性が表れます。
サウナに特化した施設では、見晴らしのよい景色や高級感のある内装などによって、『おまけ感』のないサウナ体験が可能です。アウトドアでサウナに入りたいと思った場合、まずはサウナを設置している施設を探すのが最も手軽です。
サウナ用品をレンタルできるケースも多く、手ぶらでも体験できるので、どのような施設があるかチェックしてみるとよいでしょう。
アウトドアサウナをする際の服装・持ち物
アウトドアでサウナに入る際の、服装や持ち物を解説します。キャンプ場などのアウトドアでは、銭湯や温泉にあるサウナとはマナーが少々異なります。お互いに気持ちよく利用できるよう、以下の内容をしっかりと押さえておきましょう。
服装は水着が無難
アウトドアのサウナは、男女一緒に利用することが基本であるため、水着を着るのが最も無難です。水着を持っていない、または露出が気になる人は、スポーツウエアなどの吸汗性が高い服装でもよいでしょう。
もちろんサウナ用のポンチョや、自前もしくは施設で用意のあるサウナウエアがあれば、それらを着用しても問題ありません。
服装を選ぶときのポイントは、布面積を小さくすることです。布面積が多いと熱を感じにくく、水を含みやすいことから、外気浴の際に体温を急速に奪われやすくなっていしまいます。この点を考えると、水着が最もバランスの取れた服装だといえます。
持ち物はスポーツサンダルがあると便利
周りの迷惑にならない限り、特に持ち物の制限はありませんが、スポーツサンダルはあった方がよいでしょう。
外をはだしで移動しなくて済むだけでなく、川に飛び込む際にもそのまま入れるため便利です。ビーチサンダルよりは、水に流されにくいスポーツ用のサンダルが向いています。
より小慣れ感を出したい人には、サウナハットがおすすめです。サウナハットは、熱くなりがちな頭部を保護する効果があり、髪の傷みのケアもできます。
サウナハットをかぶるだけで、サウナ玄人の雰囲気を出せるでしょう。おしゃれなサウナハットをかぶれば、写真映えもします。
東京都でアウトドアでサウナを楽しめる施設
数は多くないものの、東京都にはアウトドアサウナを楽しめる施設がいくつかあります。近場で気軽にアウトドアサウナをしてみたい人に向けて、おすすめの施設を二つ紹介します。
スパジアムジャポン
スパジアムジャポンは、東久留米市にあるスーパー銭湯です。温泉や岩盤浴、アウトドアサウナを楽しめる総合的なリラクゼーション施設で、関東で最大級の規模を誇ります。漫画は約3万冊用意があり、金曜日・祝前日・土曜日は深夜2時まで営業しているため、1日中楽しめます。
岩盤浴エリアのテラスにテントサウナやバレルサウナがあり、岩盤浴料金を払えば追加料金なしで利用できるのもうれしいポイントです。追加料金を払って、貸切で利用することも可能です。
館内には無料Wi-Fiが飛んでおり、作業もできます。朝霞台駅・北朝霞駅・志木駅・田無駅・東久留米駅から無料シャトルバスが出ており、電車でも気軽に訪れやすくなっています。
都内でアウトドアサウナを体験できる施設としては、コストパフォーマンスは非常に高いでしょう。
白丸village
白丸villageは、奥多摩町の白丸湖の畔にあるキャンプ場です。場内には、テントサウナが用意されています。白丸villageの大きな特徴は、水風呂が湖である点です。
サウナで温まった後は、湖にそのままダイブをして熱を冷ませます。水深は約3mありますが、救命胴衣を着用するので溺れる心配はありません。テントサウナのレンタルプランにはSUPも付いており、ボードの上でととのえます。
白丸villageがある白丸駅には新宿から電車で約2時間、白丸駅からは徒歩5分でアクセスできます。東京都にいるとは思えないほどの豊かな自然を感じたい人は、ぜひ訪れてみましょう。
天然湖テントサウナ/SUPレンタル | 白丸village | 奥多摩町
関東でアウトドアサウナを楽しめる施設
関東にはキャンプ場を中心に、アウトドアサウナを体験できる施設が多くあります。中には日帰りで利用できる施設もあるため、気軽に利用してみたい人もぜひチェックしましょう。
ときたまひみつきちCOMORIVER(埼玉県)
比企郡ときがわ町にあるCOMORIVER(コモリバ)では、かまくら型のイグルーサウナやサウナワゴン、トレーラー型のサウナなど、さまざまな種類のアウトドアサウナが楽しめます。
イグルーサウナとサウナワゴン、トレーラー型の『ASEMA』が集まるパブリックサウナエリアは、日帰り利用が可能です。いろいろなサウナに入りながら、仲間と楽しくととのいたい人におすすめです。
イグルーサウナと小屋型のサウナモッキは、1日1組限定で同時に貸切でき、2種類のサウナを独り占めできます。
水風呂もユニークで、清流に飛び込めるスライダーや、バケツの水を頭からかぶれるガッシングシャワーがあります。清流を眺めながらととのえるチェアも用意されており、普段とは一味違うサウナ体験をしたい人にぴったりです。
Sea Sauna Shack(千葉県)
館山市の海岸にあるSea Sauna Shackは、完全予約貸切制のサウナ施設です。12人まで収容できるサウナ室では、完全にプライベートな空間でサウナを楽しめます。
カップルや気の知れた友人同士で、日本百景に選ばれた『鏡ヶ浦』の景色を眺めながら、普段はできない腹を割った会話をしてみてはいかがでしょうか。
サウナ室にはBluetooth対応のスピーカーがあり、自分だけのサウナ空間を演出できます。水風呂や外気浴も貸切になっているので、日常を忘れてととのいたい人におすすめです。
DAICHI silent river(神奈川県)
相模原市にあるDAICHI silent riverは、自然の中にひっそりと建てられたキャンプ場です。共同オーナー制を取っており、オーナーが不在の日に貸し出しを行っています。
宿泊またはサウナ利用の日帰りプランが用意されており、ニーズに合わせて利用が可能です。木でできたサウナ室からは清流を見渡せ、自然を感じながら体を温められます。
川を眺めながらの外気浴も、非日常を味わうのにうってつけです。都心から約1時間という、アクセスのよさもポイントです。
DAICHI silent river | CHILLNN Snack
DOAI VILLAGE(群馬県)
利根郡みなかみ町にあるDOAI VILLAGEは、無人駅として有名な土合駅の隣にあるグランピング施設です。
薪割りからセルフで行う本格フィンランド式サウナが特徴で、原始的なサウナ体験をしたい人におすすめです。四季を通して利用でき、冬場は水風呂ではなく雪にダイブしてととのえます。
カヌーやSUPなどのウォーターアクティビティも充実しているので、夏でも思い切り楽しめます。
自前のサウナが欲しい人向けおすすめサウナ
サ道を究めたい人は、自前のサウナをこしらえるのもよいでしょう。自分だけのサウナが欲しい人に、テント型とバレル型それぞれのおすすめモデルを紹介します。
BANYA「テントバーニャ」
ロシア語で『サウナ』を意味する『バーニャ』は、携帯性抜群のテントサウナです。テントは約9kg、アルタイストーブは約14kgの重さがあります。
3層の分厚い生地により、約-40℃の極寒の環境でもサウナを楽しめるのが特徴です。テントサウナがOKのキャンプ場など、どこにでもサウナを持ち運べる便利なアイテムです。
- 商品名:BANYA「テントバーニャ」
- 公式サイト:商品はこちら
idetox「バレルサウナ」
設置スペースの大きさに合わせて、2~10人用のサイズを選べるベーシックなバレルサウナです。最も小さいサイズは約1.8×1.2mとコンパクトなので、庭に設置できる家庭も多いでしょう。
木材はレッドシダー・パイン・ヘムロックの3種類の無垢材から選べ、演出したい雰囲気に合わせられます。電気ストーブと薪ストーブも選択でき、毎回薪をたくのが面倒な人は、電気ストーブを購入するのがおすすめです。
- 商品名:idetox「バレルサウナ」
- 公式サイト:商品はこちら
まとめ
銭湯や温泉のサウナでは物足りないと感じている人は、アウトドアのサウナに挑戦してみましょう。アウトドア用のサウナにはテントとバレル、施設が用意したサウナの3種類があります。
気軽に体験したい人は、サウナを用意している施設を利用するのがおすすめです。自宅やキャンプ先でもサウナに入りたい人は、テントサウナやバレルサウナの購入も検討するとよいでしょう。