魚を獲りたい気持ちは大人顔負けだけど、集中力と技術はない! そんな子どもでも楽しめる釣りが「見釣り」。見ながら釣る、原始的でなんとも楽しい川遊びです。獲物を目の前にしたハラハラ、ドキドキの見釣りなら、飽きっぽい子どもでも楽しめますよ。
見釣りの仕掛けと基本のやり方を紹介します。この記事を参考に、ぜひやってみてください!
「見釣り」とは?
見釣りとは読んで字のごとく、獲物を見ながら楽しむ釣り。水中眼鏡や箱メガネごしに魚を探して、その口元へとそっと餌を送り込み……食いついた瞬間を見ながらすばやくアワセ!(竿をすばやく動かして魚の口に針をかけること)
食いつくか食いつかないか、ドキドキしながら待つ釣りは、子どもでなくても夢中になってしまいます。
見釣りの仕掛け
主な遊び相手となるのは小型のハゼ類。獲物の大きさに合わせて、使う針も小ぶりです。
おすすめは糸があらかじめ結ばれたハヤ用の針かタナゴ針。針先にカエシ(魚を外れづらくする小さなトゲ)がないスレ針が魚へのダメージが小さく、子どもでも扱いやすいです。
この針付き糸を、河川敷で見つけた適当な小枝に結び、小さなガン玉おもりをつければ仕掛けは完成。
あとはその辺で掘ったミミズなどを小さく切って針につけるだけ。一式20円程度のお手軽セットです。
魚を探して釣り上げる
ポイントは緩やかに水が流れる、膝丈程度の浅瀬。握り拳大の石が転がっている場所をのぞくと、体長5㎝程度のハゼがすぐに目につくはずです。
見つからなくても、餌をつけた竿を水中でゆすってみると……穴という穴から、ハゼが顔を出すはず。そうしたら、そっと竿をハゼへと差し出すだけ。確かめるように竿先を1、2度くるくるとまわったら、我先にと餌へと飛びついてきます。
魚が食いついたら竿先を「ピン!」と跳ね上げれば口に針がかかり、魚が釣れあがってきます。
遊び相手は「ヨシノボリ類」
遊び相手になってくれるのはヨシノボリ類です。日本中どこにでもいるハゼの仲間です。
食いでのない大きさですが、地域によっては「ゴリ」と呼んで、佃煮にしたりもします。
人に慣れやすく、餌付きも良い魚なので、飼育してもおもしろいですよ!