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2024.08.02

アメリカのモニュメント・バレーで西部劇映画に入り込んだような生涯最高ドライブを体験!

アメリカのモニュメント・バレーで西部劇映画に入り込んだような生涯最高ドライブを体験!
7年半をかけて自転車で世界を一周した石田ゆうすけ氏は著書『行かずに死ねるか!』のなかで、もっとも感動した自然景観のひとつにモニュメント・バレーを挙げています。

私も同感です。石田氏に比べると、私がこの目で見た土地の範囲はぐっと狭くなりますが、それでも「ここが世界で一番すげえええ」と唸ったのは、グランド・キャニオンでもヨセミテでもナイアガラの滝でもなく、このモニュメント・バレーです。

フォレスト・ガンプも足を止めたナバホ族の聖地

「黒いスバル・フォレスターの男」が初めて全輪駆動に感謝した日

日の出を迎えるモニュメント・バレー。

モニュメント・バレーは地図で見るとアリゾナ州とユタ州の境目あたりに位置します。しかし、その人工的に定められた直線の州境とは本来は何の関係もありません。元々は北米先住民ナバホ族の聖地だった土地で、現在もナバホ・ネイションと呼ばれる保留地のなかにあるからです。

砂漠に聳え立つ赤茶けた岩山とそこに続く1直線の道。あの比類なき大陸横断ランナー、フォレスト・ガンプが「疲れた。家に帰りたい」と引き返したのもこの辺りです。

まさに「ワイルド・ウェスト」を象徴するかのような風景。そう考えるのは私ひとりではありません。下の2つの画像を見比べて下さい。

左:Meta AI作成。右:著者撮影。

左はMeta AIで”Wild West Landscape”(ワイルド・ウェストの風景)をイメージした画像を作成するように指示したもの、右は私が実際にモニュメント・バレーへ向かっているときに撮影した画像です。AIだって、米国西部と言えばモニュメント・バレーを思い浮かべるのです。多分、そこにはジョン・ウェイン主演の西部劇で何度も舞台になったことが背景にあるのでしょう。

そのモニュメント・バレーの周囲を巡る約27㎞の有料周回道路があります。私が2年前に訪れたときの料金は車1台につき20ドルでした。現在の為替レートで換算すると3,000円強ということになります。

展望台の駐車場脇に料金所があり、そこを通り過ぎると、まさに映画の中に入り込んだような景色が目の前に広がります。路面はほとんどの部分で未舗装のダートです。かなり凸凹があります。行き交った車はほんの数えるほどでしたが、その度に盛大な砂煙が巻き起こりました。

展望台から眺めるモニュメント・バレー。下に帯のように見えるのが有料周回道路。

私の愛車はスバル・フォレスターです。村上春樹著『騎士団長殺し』にも登場した、頑丈でずんぐりとした実用本位のSUVです。作中では「白いスバル・フォレスターの男」がとても不気味な存在として描かれていますが、私の車は黒です。それでも、なんとなく村上氏がこの車の名前に込めたメタファーを感じられなくはありません。

黒いスバル・フォレスター。

ロサンゼルス郊外に住む私にとって、普段の生活のなかでは、この全輪駆動車の有難みを感じることはありません。道路はすべて舗装されていますし、雪も降らないからです。

しかし、このときばかりはスバル・フォレスターを選んで本当に良かったと思いました。それほどワイルドなルートだったのです。黒い車体が白くなるほどのホコリを被りましたが、砂地でスタックすることも、急勾配の坂道でズルズルと落ちてしまうこともありませんでした。オフロード車とは本来はこのようなドライブに用いるべきものなのです。

こんな道路がずっと続く。

日本から訪れることを考えると、モニュメント・バレーへのアクセスはどう控えめに表現しても便利ではありません。もっとも近い空港はフェニックスですが、そこからでも約500㎞は離れています。次に近いラスベガス空港からは約650㎞です。もしロサンゼルスやサンフランシスコからドライブするなら、片道1日は覚悟しなくてはならないでしょう。

付近に公共交通機関は皆無ですので、個人で訪れるにはレンタカーを借りるしかありません。できれば4輪駆動か全輪駆動の車種を選ぶことをお勧めします。それには余分なおカネもかかりますが、それだけの価値はあると私は思います。

岩山は太陽の光と見る角度によって印象が刻々と変わる。

「モニュメント・バレー・ナバホ部族公園」(Monument Valley Navajo Tribal Park):
https://navajonationparks.org/navajo-tribal-parks/monument-valley/

私が書きました!
米国在住ライター(海外書き人クラブ)
角谷剛
日本生まれ米国在住。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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