というわけで今回は壁も手すりもないビルの屋上の淵ぎりぎりを歩くというアクティビティーを、ドバイの旅の番外編として紹介します!ドバイにある「スカイビューズエッジウォーク」です。
【ドバドバ!ドバイ旅vol.2】今回はアドレナリンがドバドバドバイです!
どうも。オーストラリア在住の「崖っぷちライター」柳沢有紀夫です。「崖っぷちライター」っていうのは仕事面や生活面もなんですが、じつは以前もこの屋上の「崖っぷち」歩行体験をしているからです。
それは昨年10月オーストラリアのパースに行ったときのこと。私の記事をフォローしてくださっている奇特な読者のみなさんは「じゃあなんで【パース旅】シリーズで書かなったんだよ~」と思われるかもしれませんが、そこには大人の事情が…もごもご。
そのパースでの地上高はわずか42メートル。「わずかってなんだよ!42メートルでもビビるだろうがっ!」と思われそうですが、なんたってドバイのは地上高219.5メートルと約5倍なんです。
パースでは「若い女性に見くびられたくない」と清水の舞台から飛びおりました(このアクティビティーに関して言えばまさに「縁起でもない」表現ですな。笑)。
でも果たして一人旅の今回はどうするんでしょうかね、私。途中で逃げ出したくならないでしょうか、私。…なんか他人事なのは恐怖で意識が幽体離脱しちゃっているからです。なんたって高さは5倍ですし。
さてアクティビティーの紹介の場合、特にこういう「恐怖系」のものの場合、本来的には「準備」の写真から紹介すべきでしょうが、今回は割愛します。
というのはなんかすごくテキパキと進んでしまったからです。パースのときは12人いっしょに控室でつなぎを着て、一人ひとりのハーネス(落下防止用器具)を確認してもらい、それなりに長いブリーフィングがあって、階段を登ったりエレベーターに乗ったりして現場にようやく到着。
ところが今回はたまたま同じ時間帯に予約した人と二人だけ。つなぎもハーネスもあっという間に装着されました。しかもアクティビティーがスタートするすぐ隣の部屋で装着。ブリーフィングも「紐が二つ付いているから安全です」くらいのカンタンな話だけで、すぐに「じゃあ、行きますよ~」とスタート。
…てなわけで逃げ出す暇もありませんでした。
それでもつなぎやハーネスを装着してもらう準備室で、いっしょに参加する人に「ヘルメット装着しろって言うけど、落下しちゃったらかぶってても同じだよね~」とかまして、「そうそうそう」と距離感を縮めておきましたよ。こういうふうに仲間をつくっておくことが特にこのアクティビティーでは大切です。理由はのちほど。
いざ地上219.5メートルの世界へ!
では今回のメンバーを紹介しましょうかね。
インストラクターの名前は南アフリカ出身のノーマン。相棒はニュージーランド在住のブロンソン。ブロンソンに私が「日本人だけどオーストラリアのブリスベンに住んでいるんだよ~」と伝えたら妙に親近感。このあたり、海外に行くと台湾人や韓国人や香港人が日本人に親しげにしてくるのと同じですね。
歩くのはこういう場所です。
ここでは「スマホの持ち込み」が可能(パースでは基本的に不可でした)。というか受付で「スマホで写真撮りたい?」と訊かれます。はいと答えるとスマホを預け、あとで専用ケースに入れて持ってきてくれて、ハーネスに括り付けてくれます。
あとストッパーをつけてくれるので、眼鏡やサングラスを着用のまま参加できます。
すみません。本文もキャプションも完全に現実逃避しちゃっていますが…したくもなりますよ。だってこんな景色なんですから。絶景です! 絶景ですけど、目の前には窓ガラスどころか手すりすらない。
パースのスタジアムは無人のグラウンドを眺める感じでしたが、ここでは地上を走っている車どころか人も見えます。
「オーストラリアのパースのスタジアムでもこういうのやったことがあるんだけど、そのときは下にだれもいなかったんだよ。地上からの高さも42メートルだったし」という話をしたら、インストラクターのノーマンが「アメリカのどこだか忘れたけど800メートルのがあるらしいよ~」。
このあたり、雇われの身の気軽さというか、商売っ気がありませんな。だ~け~ど。ドバドバドバイ状態だったそのときは気づきませんでしたが、今冷静に考えてみたら2024年現在、世界一高い建造物ってこのドバイにあるブルジュハリファで地上高は828メートル。その次は確か600メートル台だったはず。
…調べてみたらアメリカで最も高い建造物はやっぱりワンワールドトレードセンターの541メートル。…なあ、ノーマン。どうやってアメリカで地上高800メートルを歩くんだよっ!
素晴らしき相棒!
さてもう一人の相棒の話をしましょうかね。ニュージーランド人のブロンソンです。
彼がかなりの強心臓というかいい意味でぶっ壊れていて、インストラクターのノーマンが「こんなのやってみる?」と提案する「離れ業」を次々に披露してくれます。
当然のことながら後ろ向きより、地上が見える前傾姿勢のほうがずっとビビります。
負けちゃいられないので私もあれこれやりましたよ。
前傾度が低いのは私じゃなくて命綱の長さの関係です。
両足を外に出してみました。
自撮り以外の写真はすべてブロンソンが撮ってくれたもの。事前に「お互いの写真を撮りあってあとで交換しようよ」と提案しておいたのです。
これが冒頭で「最初に仲良くなっておくべき」と書いた理由。ちなみに海外だとWhatsAppでのやりとりが主流ですから、事前にインストールして操作に慣れておくことをオススメします。…っていうかひとり旅じゃなかったら同行者に撮ってもらえますね。笑
ちなみにですがこの「スカイビューズエッジウォーク」にはプロのカメラマンも同行して、撮影してくれて、あとで購入もできます。
とにかく。極度の緊張と最高級の爽快の超絶レベルで入り混じった他ではできない体験でした。
さてインストラクターのノーマンが最後に教えてくれたこと。「暗くなってから夜景を見ながらも超オススメだよ」。ああ、確かに。…またやりたいことが増えました。ドバイに帰ってくる理由ができました。笑
【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら!
写真提供(Photos by) Bronson K
ドバイ経済観光庁
スカイビューズエッジウォーク(Sky Views Edge Walk)
https://www.skyviewsdubai.com/edge-walk/