今回は、持ち運びにも便利な食材を使って作る簡単キャンプ飯をご紹介。
パリジェンヌにも人気を集めているというサラダ「タブレ」と、トマト缶で作れる「チキンクスクス」を作ります。
そもそもクスクスとは?
クスクスはデュラム小麦粉が原料のショートパスタ。
モロッコやアルジェリア、チュニジアなどの北アフリカが発祥といわれ、中東やヨーロッパ、南米など世界中で親しまれている食材です。
クスクスは乾燥した状態で販売されていて、調理法としてはお湯や塩と一緒に蒸して戻すのが一般的。
その食感はプチプチとしていて、どんな味付けとも相性バッチリ。
また、世界最小とは言えパスタなだけに、肉や魚、野菜など合わせる食材を選ばず、キャンプ飯にもピッタリの食べ物なんです。
「クスクスのほりにしタブレ」のレシピ
材料(2人分)
- クスクス 70g
- 塩 小さじ1/4
- お湯 100ml
- トマト 1/2個(約100g)
- きゅうり 1/2本(約50g)
- 玉ねぎ 1/4個(約70g)
★ドレッシング
- オリーブオイル 大さじ1
- レモン汁 大さじ1
- ほりにし 適量
1品目にご紹介するのは、クスクスと野菜で作るサラダ「タブレ」のレシピ。
フランスでは国民食として愛されているメニューだそうで、スーパーではお惣菜としても販売されているのだとか。
今回は味付けにほりにしを利用し、キャンプ飯らしいうま味が溢れる一品に仕上げます。
「クスクスのほりにしタブレ」の作り方
まずは、ボウルにクスクス、塩、お湯を入れて混ぜ、表記時間通りに戻しましょう。
クスクスを戻している間に、野菜を切っていきます。
玉ねぎは粗めのみじん切りにし、水にさらしておきましょう。
さらに、トマトときゅうりはヘタを切り落とし、1cm角に切ります。
戻しておいたクスクスのボウルに水気を切った玉ねぎ、トマトときゅうり、さらに★のオリーブオイル、レモン汁、ほりにしを加えましょう。
全体がなじむまで混ぜたら…
お皿に盛り付けて完成です!
切って混ぜるだけで、アッという間に彩り鮮やかなサラダが完成しました。
一口食べてみると、クスクスのプチプチとした食感に、きゅうりと玉ねぎのシャキッとした食感、トマトの酸味が絡んで後味さっぱり。
さらに、ほりにしのうま味が追いかけて来て、スプーンが止まらないやみつきの風味に。
パパッと簡単に作れて、手軽にパリジャン・パリジェンヌ気分が味わえるようなキャンプ飯に仕上がりました。
「トマト缶のチキンクスクス」のレシピ
材料(2人分)
- 鶏もも肉 1枚(約250g)
- 玉ねぎ 1/2個(約100g)
- しめじ 100g
- 塩コショウ 少々
- オリーブオイル 大さじ1
- おろしにんにく 小さじ1
- (A)水 200ml
- (A)カットトマト缶 1/2個(200g)
- (A)コンソメキューブ 1個
- 塩コショウ 少々
- 乾燥パセリ 適量
★クスクス
- クスクス 70g
- お湯 100ml
- 有塩バター 10g
2品目にご紹介するのは、トマト缶で作ったシチューをかけて食べるチキンクスクス。
シチューとクスクスを一緒に煮込むこともあるそうですが、今回は別々に調理し、カレー感覚で食べられる一品に仕上げます。
「トマト缶のチキンクスクス」の作り方
まずは、ボウルにクスクス、お湯、有塩バターを入れて混ぜ、表記時間通りに戻しましょう。
クスクスを戻している間に、シチューを作っていきます。
まずは、玉ねぎをみじん切りにしましょう。
さらに、しめじは手でほぐします。
続いて、鶏もも肉は余計な皮と筋を取り除きましょう。
さらに、身に浅く切り込みを入れて食べやすい大きさに切ったら、塩コショウをまぶします。
クッカーにオリーブオイルを引いて中火で熱し、鶏もも肉を皮目から入れて焼き色が付くまで焼いたら、一度取り出して置いておきましょう。
同じクッカーに玉ねぎ、しめじ、おろしにんにくを入れ、弱火でしんなりするまで炒めたら……
鶏もも肉を戻し入れ、(A)のカットトマト缶、コンソメキューブを加えて混ぜ、煮立たせたらフタをして弱火で10分ほど煮ます。
仕上げに塩コショウで味を調えたら火から下ろしましょう。
お皿にクスクスを盛り付けたら、シチューをたっぷりかけ、乾燥パセリをちらして完成です!
一口食べてみると、バターの風味が移ったクスクスに、鶏もも肉のジューシーな肉汁とトマトの酸味が絡んで絶品。
さらに、玉ねぎの甘みとコク、しめじのうま味のおかげで奥深い味わいに。
異国情緒を感じられるものの、カレーのように食べられて親しみやすく、スプーンの止まらない一品に仕上がりました。
クスクスがキャンプ飯食材の定番になる日も近い?!
紹介した通り、乾燥した状態のクスクスはとても軽く持ち運びに便利。
また、お湯で数分戻せばいいだけなので、スパゲッティやマカロニなどの他のパスタやごはんに比べても調理が簡単です。
さらに、今回のようなレシピ以外にも果物や牛乳とも相性が良く、甘い味付けやスイーツレシピにもアレンジが可能。
しかも、お腹の中で膨れるので食後の満足感も高い……とクスクスはキャンプ飯の食材としても超優秀なんです。
記事執筆時点では、一般的な日本のスーパーではあまり見かけないものの、輸入食材を販売するお店やネットショップなら簡単に購入できます。
ぜひ紹介したレシピを参考に、独特のプチプチとした食感を味わってみてください!