まだまだ残暑が厳しい季節のキャンプに涼しい演出「水ゼリー」を
必要な材料は”水”と”アガー”だけ
アガーは、カラギーナンという海藻の抽出物と、ローカストビーンガムというマメ科の種子の抽出物が主成分の植物性の凝固剤です。食感は、ゼラチンと寒天のちょうど中間くらいでぷるんとしています。透明度が高く、光沢があり弾力性に優れているという特徴があります。
キャンプで涼める手作りスイーツ
アガーは、常温で固まる特性を持っています。冷蔵庫に入れなくても固まるので、アウトドアやキャンプなど、冷蔵設備がない場所でもアガーを使えば、ゼリー作りなどを楽しむことができます。一度固まると、高い温度でも溶けにくいという特徴もあるので、夏場の持ち運びにも便利です。とはいえ、水ゼリーは冷やして食べるのがおすすめです。クーラーボックスに入れて冷やしたり、保冷剤などで冷やしていただきましょう。ここでは、丸型の製氷器を使用していますが、メスティンで作るのもいいですね。
【水ゼリーのレシピ】
【材料】
- アガー 10g
- 水 500ml
- きな粉 適量
- 黒蜜 適量
※後半部分で、黒蜜の作り方も紹介しています。
<作り方>
(1)鍋に水を入れ、アガーを少量ずつ加えスパチュラや泡立て器で混ぜます。
(2)アガーが溶けたら中火にかけます。
(3)沸騰させます。
固まるまで待ちます。
アガーは冷やさなくても固まりますが、クーラーボックスや保冷剤などで冷やした方がおいしくいただけます。
涼を愉しむ食べ方
サムネイルのように、かいしきを敷いて演出するほか、メスティンなどの容器で固めたものを、フォークなどで崩してクラッシュ状にして器に盛りつけても涼しげです。水ゼリーの定番の食べ方は、黒蜜ときなこ。そのほかおすすめの食べ方は、メープルシロップや黒糖しょうゆ、さっぱりといただくなら、梅シロップ、漬けた梅も添えるのもいいですね。甘いものが苦手な人は、ポン酢に柚子胡椒などもおすすめです。
黒蜜の作り方
市販の黒蜜を使うのもいいですが、黒蜜は簡単に作れますので作り方を紹介します。
【黒蜜の材料】
- 黒糖 100g
- 水 100ml
<黒蜜の作り方>
小鍋に黒砂糖と水を入れ中火にかけます。黒糖が完全に溶けてふつふつとしてきたら火加減を弱火にし、そのままとろみがつくまで15分程度煮詰めます。”少しゆるいかな”くらいのとろみでOKです。粗熱が取れたら、清潔な容器に保存します。黒糖にきび糖などを1割ほどブレンドするとまろやかな甘みになります。
事前に作った水ゼリーをキャンプの手土産にしても
水ゼリーは、子供や仲間と一緒に、わいわい作るのも楽しいですが、事前に家で作って冷やしたものを手土産にしても喜ばれます。シーンに合わせた食べ方で水ゼリーをお楽しみください。