ダイソーのような超大型店舗はないものの、イオングループの一員となったことや、スーパーなど他店舗内へも出店することから、「気づいたら近くにある」身近な100円ショップです。
そんなキャンドゥにも、もちろんカー用品コーナーがあります。ベース車両の運転席がそのまま維持されているハイエース・バンコンで、キャンドゥの実力を調べてみました。
※キャンドゥ専売品以外は、セリアやダイソーなど同種の別店舗でも取り扱っていることがあります。
業界第3位の100円ショップ「キャンドゥ」のカー用品を調査!
バゲッジキーパーとトランク専用固定用ストッパー(各税込110円)
まずはクルマのトランクやラゲッジルームを快適化してくれる2アイテムをお試し。
エコー金属「バゲッジキーパー」は、一見ただのブックエンドに見えますが、裏面に注目。面ファスナー付きで、車内のカーペット部分に貼り付くようになっています。
フロアクッションを敷き詰めたキャンピングカーにはカーペット部分が少ないですが、それでもシート周りには面ファスナーがしっかり貼り付きます。
頻繁にズレて困っていたゴミ箱の固定に成功しました。L字型で接着面が多いこともあり、走行中のちょっとやそっとの揺れでは動く気配がありません。
もうひとつ、ブロック型のミツキ「トランク専用固定用ストッパー」と組み合わせることで、かなり強固に位置が固定されました。
ルームカーテンと干渉する部分だったのですが、ゴミ箱が居室側に落ちてくることがなくなり快適に。ちょうど枕があたるところの、ゴミ袋のカサカサ音からも解放されました。これは便利です!
充電ケーブルクリップ&フック(税込110円)
続いてはスルガ「充電ケーブルクリップ&フック」。粘着テープでダッシュボードに貼り付けるフックです。
スマートキーなども掛けられますが、シガーソケットから伸びる充電ケーブルの固定にぴったり。充電していないときに床にたれ下がり、乗降時に足を引っかけるというストレスから解放されました。
家庭用品でも似たようなものはたくさんありますが、車内で使うためには真夏の高熱に耐えられる耐久性が必要です。汎用的な粘着テープだとハラリと落ちてしまうことも多いですが、本商品は外気温35度C、車内49度Cの暑さでも大丈夫でした。
ただ、質感があまり美しくなく、新品なのに白くくすんだような色合いが少し残念。車内の雰囲気からやや浮いてしまう印象でした。デザインの改善が見られれば使いたいアイテムです。
車用マルチホルダー(税込110円)
一方、似たような用途のエコー金属「車用マルチホルダー」はツヤのあるきれいなABS樹脂製で、「高見え」するアイテムでした。
前述のアイテムと同じく、粘着テープでダッシュボードなどに接着します。
外したマスクを引っかけるのにぴったり。これまでは乗降のたびにドアノブに掛けていたのですが、こちらの方が圧倒的にすっきりします。もちろんケーブル類を巻きつけることもできます。
耐荷重100gなので、ごく軽いものに適しています。暑さへの耐久性も今のところばっちりで、力を込めても簡単には取れません。コスパ抜群の3個入りだったので各所に貼りました。
車内用スマートフォンホルダー(税込330円)
キャンドゥ・ブランドの「車内用スマートフォンホルダー」は300円商品。ワンランク上のアイテムとなります。
2つのパーツに分かれていましたが、組み立ては簡単です。球状のパーツを挟み込むギミックで、柔軟な角度変更が可能になっていました。
さらに、粘着シールではなく吸盤タイプなので「接着剤が残ったらどうしよう」という心配がいりません。
幅50~84mmの範囲のスマートフォンに対応します。スマートフォンカバーなどを付けていて、MagSafe対応ホルダーを使えないiPhoneユーザーにもおすすめです。
肝心の耐久性ですが、前後左右の力には強く、真夏の暑さの中でも使用中にはがれてくることはありませんでした。一方、吸盤を持ち上げるような方向の力には弱く、ストッパーを締めていても軽い力で外れました。
ダッシュボードの熱さの影響は否定できないものの、前述の粘着テープタイプのアイテムに比べると吸着力は弱めです。通常の使用方法なら問題ありませんが、サンシェードや手を引っかけたりしないよう注意が必要です。
車用スリムポケット(税込110円)
山田化学「車用スリムポケット」(税込110円)は、シートの隙間を埋めるように差し込むポケット。
幅3cmほどの、ごく細いポケットになっています。スマートフォンやタブレット、観光パンフレットが入るくらいのサイズです。
クルマの形状により適合可否があると思われますが、ハイエースで試したところシートベルト脇にシンデレラフィット。
この部分、谷のような隙間になっていて、食べこぼしなどが入りやすい部分でした。奥はカーペット生地のため、掃除も大変なスポット。小物入れというよりも、汚れ防止にいい!
公式ネットショップなら1点から購入可能
安価ゆえに質感の気になるアイテムもありましたが、どれもクルマの「ちょっと不便」を解消してくれる商品。運転席周りがすっきりしました。とくに「バゲッジキーパー」は、荷室に積んだキャンプギアなどを固定するのにもよさそうです。
スーパーマーケットの一角にあるような小型店も多いキャンドゥですが、公式ネットショップでは1点から購入が可能です。出店のない地方都市からでもオーダーできます。
加えて、これからはイオンモール内で見かけることも多くなりそうで、ますます身近な存在になるでしょう。