「炊く」のほか「焼く」「蒸す」ができて、弁当として持ち運びもできる
深い蓋、吊るしハンドル、中子。米を炊くならやっぱり飯盒
今の時代はさまざまなクッカーがあり、蓋が蒸気で持ち上がったりずれたりしなければ、たいていのクッカーで米を炊くことができる。しかし、「飯盒」と呼ばれる米炊き専用クッカーの人気はなかなか衰えない。
それらの特徴は、かぶせるタイプのしっかりした蓋が付いていること、上から吊るせるハンドルがついていること、中子(なかご)と呼ばれる中蓋が付いていること、などである(メスティン=長方形のクッカーで米を炊く人も多いけれど、焚き火の上に吊るせないからか、飯盒と呼ばれることは少ないようだ。メスティンには中子もない)。
ソラマメ型はバッグにデッドスペースができにくい
形としては、大きく分けてソラマメ型と丸型の2つに分けられる。ソラマメ型はその名の通り、片方がくぼんでいる。これは、軍隊で使うときに複数の飯盒をひとつの焚き火の上に吊るしやすいから、また、兵隊が弁当を入れて運ぶときに体にフィットしやすいからだといわれている。
キャンプシーンではもはや必要のない機能なのだが、ソラマメ型の人気は根強い。丸型に比べてバッグに入れたときにデッドスペースができにくい点が支持されているようだ。
「戦闘飯盒2型」ならではの5つのメリット
今回紹介するROTHCO(ロスコ)の「戦闘飯盒2型」は、ソラマメ型のなかでもハイクオリティの商品といえる。形は約10年前まで自衛隊で使われていたモデルを忠実に再現し、しかも防衛省指定工場で作っている。いわば本物。他のソラマメ型にはない特徴は以下のとおりだ。
1、一般的な4合炊きに比べて浅型の2合炊き。軽量(400g)かつコンパクトで、底に付いた米粒も洗いやすい。
2、蓋にハンドルが付いていて、蓋をフライパンとして使える。
3、蓋のハンドルで本体の底を固定できる。炊いたご飯を持ち運ぶときに蓋が開きにくい。
4、蓋のハンドルで蓋と中子を接続して、食器セットとして使える。
5、中子に細長い穴が空いているので、蒸気が抜ける。鍋で湯を沸かして中子で蒸し料理を作ることができる。
「戦闘」することはもはやないけれど、たとえば朝炊いたご飯と蒸したおかずをこの飯盒に入れて近くの山頂に「アタック」する……なんて使い方ができる。いつもよりちょっとタフなキャンプにおすすめだ。
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
戦闘飯盒2型/Rothco(ロスコ) 9,680円(税込み)