ラオスの旅4
ルアンパバーンの街では、早朝の托鉢が一段落する頃、ルアンパバーン国立博物館の東側のあたりの路地で、朝市が始まります。托鉢の見学から宿に戻る途中に立ち寄って、しばらくぶらぶらと散策してみました。
朝市では、ラオスの人々の食卓には欠かせない米や野菜などの食材が、ところ狭しと景気よく並べられています。売るのも買うのも、女性がほとんど。僧侶以外の男性たちは……まだ寝てるんでしょうか(笑)
色とりどりの新鮮な野菜と香草、東南アジアの食には欠かせないトウガラシ。タケノコはラオスでもよく食べられているようですね。
すっかり羽をむしられた鶏肉に、これも日本人には見慣れた感じの乾物なども。写真は載せませんが、現地の人々の間では食用とされている虫の類も売られていました。
朝市の一角では、すとーんと頭を切り落とされたナマズが、おばさんによって手際よく捌かれていました。
メコン川で獲れる水産物にも恵まれているルアンパバーン。見た目はちょっとびっくりしますが、ナマズも実際に食べてみると、淡白な味でおいしいのです。ラオスの食については、また別の記事でまとめてご紹介しようと思います。
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◎文/写真=山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)『ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット[増補改訂版]』ほか多数。
http://ymtk.jp/ladakh/