近代化と祈りと夕陽。ラオスの首都ビエンチャンを歩く
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    2018.07.25

    近代化と祈りと夕陽。ラオスの首都ビエンチャンを歩く

    ラオスの旅12

    ラオスの首都、ビエンチャンに到着しました。約80万人の人々が暮らす、ラオス最大の都市です。街の中心部にほど近い場所にある安宿に部屋を取った僕は、カメラを手に、ぶらぶらと街を歩き回ってみることにしました。

    ルアンパバーンをはじめとする北部ののんびりした地域から旅をしてきた僕にとって、ビエンチャンの人や自動車、オートバイの多さは、一瞬「あれ、ここ、タイだっけ?」と思ってしまうほどの印象。そうはいっても、人口がビエンチャンの10倍以上もあるバンコクの喧噪に比べると、どうということはないのですが。

    この街で一番大きなショッピングモール、タラート・サオ。「朝市」という意味の名の通り、もともとここでは朝市が開かれていたのですが、その後今のような形のビルになったのだそうです。ちなみに今は夕方まで営業しています。

    タラート・サオの脇で、昼間からトランプに没頭しているおっちゃんたち。ヒマそうです(笑)

    タラート・サオから北東に少し歩いていった場所にある、パトゥーサイ。ラオス内戦で戦死した人々の慰霊塔として建設されたものだそうです。上には展望台があり、ビエンチャンの市街地を一望することができます。

    さらに北東に歩いていくと、ラーンサーン王国の16世紀の王、セーターティラート王の像が。ラオス人の女性たちが像の前で祈りを捧げていました。

    そのセーターティラート王が建立した寺院、タート・ルアン。高さが45メートルもある黄金の塔は、ビエンチャン、そしてラオスを象徴する存在です。戦乱により一時は破壊されましたが、その後の修復を経て、現在のような形になりました。毎年秋に開催されるタート・ルアン祭では、国中から大勢の僧侶と人々がこの寺院に集まって、祈りを捧げます。

    市街地の方まで引き返してみると、もう夕暮れ時。メコン川の川べりでは、服や日用雑貨を売る露店がにぎわっていました。

    メコン川に落ちていく夕陽。川沿いに国境が設定されているので、対岸はタイの領土です。大勢の人々が川べりに腰を下ろし、風に吹かれながら、茜色の空を眺めていました。

    ——

    ◎文/写真=山本高樹 Takaki Yamamoto
    著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)『ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット[増補改訂版]』ほか多数。
    http://ymtk.jp/ladakh/

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