アウトドア好き外国人が"日本を肌で感じる"体験プログラムおすすめ5選
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • アウトドア・外遊び

    2024.09.23

    アウトドア好き外国人が"日本を肌で感じる"体験プログラムおすすめ5選

    アウトドア好き外国人が"日本を肌で感じる"体験プログラムおすすめ5選
    日本を旅する外国人の間で人気なのが、単なる観光だけではなく「何かを体験すること」。農業体験をしてみたり、ラフティングに挑戦したり、ちょっと特別な体験ができるプログラムが、今や全国に続々展開中だ。ここではBE-PALが注目した5つの体験プログラムをご紹介。

    街案内の専門ガイドや地元密着型のプログラムがウリ!

    そらの郷(徳島県)

    https://nishi-awa.jp/soranosato/

    image

    日本一の激流、吉野川をエンジョイ!

    四国の真ん中に位置する、「にし阿波~剣山・吉野川観光園」にインバウンド客が増えたのは、大歩危祖谷地区にある温泉宿が主体となる「大歩危・祖谷いってみる会」(2000年に設立)がいち早く外国人客の誘致をはじめたのがきっかけだ。その後、地方自治体や観光地域づくり法人「そらの郷」(2011年設立)とも連携し、さらなるインバウンド誘致を進めている。

    「もともとは、日本の中高生の教育旅行や修学旅行の受け入れがメインでした。現在は世界に通用する観光地域づくりを目指し、さまざまな体験プログラムを企画してインバウンド誘致についても展開しています」
     
    とは、事務局長の日下敏嗣さん。欧米の観光客には農山漁村生活体験や伝統芸能、阿波おどり体験、着物の着付け体験など、地元の人と交流できる体験が人気。台湾や香港などアジアからの観光客には、ラフティングやカヌー、登山など、アウトドアアクティビティーも人気だ。

    「飲食店のメニューに外国語の表記を加えたり、案内看板なども多言語化しました」
     
    これまでの試みが功を奏し、‌’07年には952人だった外国人宿泊者数が、’19年には31,828人とおよそ33倍になった。

    「学校や企業などの教育旅行の場合は、多言語の資料を配布。靴を脱いで上がるといった日本の習慣や、お風呂の入り方のマナーなども教えています」

    アクティビティー体験

    image

    世界大会が開催された吉野川ラフティングコースで、ラフティング体験。ほかにも、カヌーで川下りしつつ環境について学ぶ体験もある。

    民泊体験

    image

    農家民泊では、約20軒が外国人を受け入れている。個人旅行ではなかなか受け入れてもらえないので、貴重な体験ができる。

    image

    収穫体験や農業体験もセット。

    image

    ジビエ料理を振る舞ってくれる農家さんも。驚きの連続だ。

    文化体験

    image

    食の文化体験、そば打ち。日本の本物の文化に触れたい、という外国人客に人気だ。

    image

    石臼で粉を挽くところから体験できる。

    image

    座禅体験で日本のワビサビを知る。ほかに、にし阿波の郷土料理そば米雑炊作りや、伝統の田舎団子作り、伝統菓子あわのわっか作り体験なども。

    街並みガイドも養成中!

    image

    アメリカとフランスからは、旅行会社のツアーも受け入れている。そのため、街の文化を英語で案内できるように、ローカルガイドを養成している。

    東京ドーム約9個分の農地で農業体験!冬はスノーシューやかまくら作りも

    えづらファーム(北海道)

    https://www.ezurafarm.com

    image

    広大な農地にあるロッジに、1日1組限定で宿泊可能。日帰りで畑ツアーや収穫体験もでき、採った野菜でBBQも楽しめる。冬ならスノーシューでの雪原ツアーや、かまくら作り、雪あめ作りも体験可能。観光地ではない、本物の農家の暮らしを満喫できる。住み込みしながらボランティアで農作業を手伝うことも! 現在、トレーラーハウスタイプの宿泊施設も2棟建設中。

    image

    手作りのピザ窯で、収穫した野菜を使ったピザを味わう。

    image

    薪割りや星空観察なども体験できる。

    image

    オーナーの江面一家。東京から北海道に移住し農業を営む。

    民泊を中心に、農業体験や里山散策で大和・飛鳥の文化を知る

    大和飛鳥ニューツーリズム(奈良県)

    https://yamatoasuka.or.jp

    image

    コロナ禍をきっかけにWEBサイトを整備し、英語版を制作。モニターツアーを行なうなどして、インバウンド客を誘致した。人気なのはファームステイや日本食をメインとしたツアー。お米や稲作に興味のある外国人客が多く、棚田ウォークや、日帰りの里山ウォークも開催している。「農家のおじいさんがスマホ片手にアプリを駆使してコミュニケーションをとっている姿が愛らしい」と担当の辻野さん。今後は酒蔵ツアーなども企画中!

    image

    image

    季節によって収穫体験などを実施。

    image

    日本の暮らしに触れる、地元の人との文化体験も人気だ。

    駅前広場から新しい街づくりを発信!鉄道会社とコラボした里山直結ツーリズム

    キサイチゲート(大阪府)

    https://kisaichi-g.com/#head

    image

    街と京阪電気鉄道がコラボし昨年からはじめた、駅前広場に新しい街を作る社会実験。里山まで歩いてすぐの立地を利用し、トレイルランや駅前広場での焚き火体験を実施。この私市エリアは、ほしだの森にある吊り橋、星野ブランコを目当てにインバウンド客が急増中。街の魅力を発信し、必ず通る駅前を日常的に盛り上げようと、京阪ホールディングスや企業、地域、行政が一体となって活動している。今年はサウナツーリズムも企画中。

    image

    私市駅前では、時には焚き火イベントが開かれることも。

    image

    地元の人のマルシェで賑わっている。

    世界遺産、熊野古道に特化した温泉あり、登山ありの旅を提案

    田辺市熊野ツーリズムビューロー(和歌山県)

    https://www.tb-kumano.jp

    image

    Photo/田辺市熊野ツーリズムビューロー

    2004年に世界遺産に登録された熊野古道をPRすべく、’06年に設立。「巡礼」や「トレイル」に興味関心が高いとされる欧米豪のバックパッカーをターゲットに絞った。まずは受け入れ体制の整備を行ない、案内標識のアルファベット表記の統一や、マップ作成、外国人旅行者の受け入れのワークショップなどを開催。その後、’10年に旅行会社を開業した。
    ’23年度の旅行事業取扱人数は約6万人まで増加。その8割弱が外国人だ。

    image

    1000年以上の歴史を持つ、日本の巡礼文化が息づく熊野古道。

    image

    コース内に神社や供養塔が点在。

     

    ※構成/大石裕美
    (BE-PAL 2024年10月号より)

    NEW ARTICLES

    『 アウトドア・外遊び 』新着編集部記事

    一酸化炭素チェッカーのおすすめ7選。選ぶポイントや注意点も解説

    2024.11.28

    "お宝"がザクザク見つかる「ビーチコーミング」とは?地球の歴史も学べるのだ

    2024.11.28

    見渡す限り白い大平原!アメリカ・ユタ州の塩湖「ボンネビル・ソルトフラッツ」が織りなす異世界感

    2024.11.27

    登山しながら初詣に行こう!山にある神社・寺院のおすすめ11選

    2024.11.27

    オランダ、ドイツ、ベルギーを一気に周遊!? 三国国境をまたぐ経験ができる森のハイキングコース

    2024.11.26

    散策しているうちに登頂していた北区・若宮八幡神社の八幡山【プロハイカー斉藤正史のTOKYO山頂ガイド File.104】

    2024.11.26

    灯りと焚き火と食事!ドイツの老舗「ペトロマックス」ランタンの魅力をおさらい

    2024.11.26

    浜に打ち上げられた海藻を有効活用してみよう!

    2024.11.26