備長炭の火起こし手順を解説!必要なものからおすすめの備長炭まで紹介
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  • 焚き火・火おこし道具

    2024.10.19

    備長炭の火起こし手順を解説!必要なものからおすすめの備長炭まで紹介

    備長炭の火起こし手順を解説!必要なものからおすすめの備長炭まで紹介
    備長炭は、炭の中でも最高品質の炭です。備長炭を使えば、焼き加減や使い勝手にこだわったバーベキューが楽しめます。本記事では、備長炭の特徴・メリット・デメリット、火おこしに必要な道具と手順、おすすめの備長炭までをご紹介します。備長炭を使ったことがない方、備長炭でお肉を焼いてみたい方はぜひご一読ください!

    備長炭とは?

    高品質で硬度が高く、長時間燃焼する炭

    備長炭は木炭の中でも最高品質な炭です。木炭は製造法によって大きく分けると、黒炭と白炭に分類されます。備長炭は白炭の1種。白炭は土窯で木材を炭化し、高温で急速に焼き上げ、急速に消火することで製造されます。黒炭が400度Cほどで焼き上げられるのに対し、備長炭は1000度C以上の熱で焼き上げられています。

    備長炭の製造には、高度な技術を必要としますが、そのぶん硬度が高くなり、黒炭よりも長時間燃焼する炭に仕上がるのです。

    煙が少なくにおいが強くない

    備長炭は燃焼時の煙が少なく、煙自体の臭いにもクセがない炭です。備長炭で食材を焼くと、食材によけいな炭の臭いが移らず、美味しく仕上がります。また、煙が少ないため、BBQ中にも肉や野菜が焼ける本来のにおいを楽しめますよ。

    屋外だけでなく室内での使用にも適しています。焼き鶏屋や焼き肉屋などで、積極的に使用されているのは、食材が美味しく仕上がるだけでなく、煙が少ない性質によるものです。

    備長炭のメリット

    備長炭は長時間燃焼し、はじめから燃え尽きるまで安定した火力を維持します。そのため、途中で炭を追加する手間が省け、調理が楽になります。また、備長炭は高火力な炭。発生する遠赤外線で、食材の外はパリパリ、中はジューシーに!食感のよいおいしい料理に仕上がります。

    備長炭のデメリット

    備長炭のデメリットは黒炭よりも価格が高い点です。とくに和歌山で作られる紀州備長炭は、安値な黒炭の10倍近い価格で販売されているものもあるほどです。ただし、1度火がつくと6時間以上燃焼し続け、消し炭にすれば再利用ができるため、使い方によってはコスパがよくなる場合があります。

    また、備長炭は火がつきにくいのも難点。湿気を含んだ炭を使用すると、炭が爆ぜ、あたりに飛び散る爆跳(ばくちょう)のリスクがあります。

    備長炭の火起こしに必要な道具

    火起こし器(チャコールスターター)

    チャコスタの愛称で呼ばれる機器です。一般的には筒状の金属の底に網が張られており、網底に着火剤と炭を入れておくだけで、煙突効果で強い火力を維持し、炭に火がつけられます。火をつけて待つだけで手軽に炭をおこせるため、スキルに自信のないBBQビギナーの方だけでなく、BBQを時短で楽しみたい方にもおすすめです。

    着火剤や新聞紙

    着火剤が芝の上に置かれている。

    着火剤。こちらは固形状のものですが、ジェル状のものも販売されています。

    炭にはライターなどで直接火をつけることはできません。火を移すために着火剤や新聞紙などの火種が必要です。手っ取り早く安定した火が欲しければ、着火剤がおすすめです。新聞紙や段ボールなどでも代用できますが、燃え尽きるごとに追加する手間がかかります。

    トングや火箸

    ウッドデッキにトングが置かれている。

    トング。

    効率よく炭を燃焼させるために、炭の位置を変えて、空気の通り道を作る作業が欠かせません。トングや火箸があれば、燃焼中の炭を掴んで位置が変えれますよ。また、手を汚さずに炭の追加ができます。

     風防やうちわ

    炭は空気の供給が少ない場合、効率よく燃えません。逆に風が強すぎても立ち消えしてしまいます。風防やうちわがあれば、風を遮ったり、風を送ったりのコントロールができますよ。うちわは火のついた備長炭に空気を送り込み、火力調節をするのにも便利です。

    予備の火種(小枝や木炭)

    備長炭は火がつきにくい炭。火種が着火剤だけでは、うまく火を移せない場合があります。

    そのため、火がつきやすい小枝や木炭があれば安心です。まずは着火剤や小枝で木炭に火を移し、火が安定した木炭から、備長炭に火を移すといった、2段階の手順を踏めば、備長炭の火おこしが容易になりますよ。

    火起こしの手順

    手順①着火剤を下に置く

    炭受けに着火剤を置いた様子。

    底に着火剤を置く。

    BBQコンロの炭受けに着火剤を置きます。備長炭は火がつきずらいため、着火剤をたっぷりと置きましょう。

    手順②着火剤の上に炭を組む

    着火剤の上に炭を井桁に組みましょう(以下、写真の炭は備長炭ではなく「オが備長炭」です)。漢字の「井」のような形です。備長炭は細長いので組みやすいはずです。あまり高く積みすぎると、倒れやすいので、3~4段ほどを目安に組み上げましょう。

    手順③着火剤に火をつける

    着火剤に火を点けている様子。

    使用したのはオガ備長炭です。炭の間から火を点けましょう。

    ライターやチャッカマンなどで、着火剤に火をつけましょう。

    手順④火がまわるまで放置する

    炭の大部分に火が移った様子。

    炭にしっかりと火が移るまで、火を維持しましょう。

    炭全体の8割ほどの表面が白くなるまで放置します。途中で火が消えそうならば、都度うちわなどで火を送ったり、「井」の字の中央の部分に上から着火剤を追加して火を維持しましょう。

    手順⑤炭を追加する

    炭を追加している様子。

    火が移った箇所の近くに新しい炭を追加します。

    組んだ炭を崩して灰受けの全体に広げましょう、広げた炭の上や脇に新たに炭を追加したらBBQスタートです。

    おすすめの備長炭5選

    紀州備長炭 1.2kg 国産

    備長炭の中でも最高品質を誇るのが紀州(和歌山県)産の備長炭。材料にウバメガシを使用しています。長時間安定した高火力な炎を維持できる高品質な備長炭です。コスパよりも使い勝手のよさを求める方におすすめです。


    紀州備長炭 1.2kg 国産

     

    土佐備長炭 1kg

    土佐(高知)産の備長炭も和歌山に次いでメジャーな備長炭です。材料にはウバメガシを使用しています。紀州備長炭よりも供給量が多く、比較的安値な点が魅力です。


    土佐備長炭 1kg

     

    日向備長炭 1級 割 S 2.5kg

    日向(宮崎)備長炭は、アラカシから作られています。紀州・土佐備長炭に比べるとやわらかいため着火しやすく、火力はやや弱めです。


     特選備長炭 Sサイズ 10kg

    海外製の備長炭です。国産のものと同じ製法で作られていますが、材料にはマングローブなどを使用しています。国産のものより圧倒的にコスパがよいのが魅力。備長炭の使い勝手をとりあえず試してみたい方におすすめです。


    特選備長炭 Sサイズ 10kg

     

    大黒オガ備長炭10kg 1箱 

    オガ備長炭は、おがくずを棒状にした材料を、備長炭と同じ製法で炭にした、備長炭の代用品です。燃焼時間は備長炭と変わらず長時間な点、爆跳が圧倒的に少ない点、価格が安い点がメリットです。ただし、備長炭よりも火力は弱くなります。火がつけやすいため、火おこしに慣れていない方におすすめです。


    大黒オガ備長炭10kg 1

     

    備長炭でバーベキューをより美味しく!

    備長炭は高火力で長時間使用できる、高品質な炭です。備長炭を使えば食材の内側までしっかりと熱が通り、表面はカリッと、内側にはうまみが凝縮されて、ジューシーな仕上がりになります。

    いつもとは一味違う、こだわりのバーベキューを備長炭を使ってお楽しみくださいね!

    のまどうさん

    アウトドアライター

    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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