そんな小野寺さんが“飯盒”の活用法やサバイバル飯のレシピをを紹介する当連載。
今回は番外編として、サバイバルやアウトドアのギアにも精通している小野寺さんに、日ごろから愛用しているアイテムを紹介してもらいます!
トッカグン小野寺の愛用ギア1「手袋」
どーもこんにちは!元自衛隊芸人のトッカグン小野寺耕平です!
今回は、私のYouTubeコメントに度々質問を頂く手袋についてご紹介しようと思います。
長くなるので最初にまとめちゃいます!
手袋は、素材別で3つくらいあると良いんです。
手袋と一言で言っても手っ取り早く軍手でいいじゃんという方もいらっしゃるかもしれませんし、勿論ないよりマシです。何か作業をするときの最もポピュラーな手袋が軍手ですよね。
ただ、軍手はコットンという素材の関係で火を扱う際は別のものがオススメですし、滑りやすいのと強度の面で不安が残ります。ですので、軍手は適当な軽い作業や防寒で使うつもりだと良いでしょう。
やはり目的によって手袋の選び方も変わってきますので、私の元陸上自衛隊という視点、防災士という視点、BBQインストラクターという視点、いつ何のために使うかでどのように選ぶか全く変わってくる手袋を様々な観点からお話していきます。
消耗品の手袋はコスパ重視で
火傷の防止や、薪割りやブッシュクラフトをする際にナイフを使うので怪我防止として手袋を着用する方が良いですよね。扱う木材自体もトゲが多かったりします。
そうなると、素材としてはしっかり厚みがあって耐熱性のものを選ぶことになります。
メジャーなのは牛革製の耐熱グローブで、多くのアウトドアメーカーで取り扱っています。価格もピンキリですが、私はかなりリーズナブルな物を使っています。
というのも、自衛隊時代の感覚もあり手袋は消耗品と考えていますので、キャンプの度に汚れたり傷んでも買い替えが惜しくないものにしています。
ちょっと拍子抜けしてしまいましたか?
因みに、ナイフを使ったり薪を組んだり、同じように焚き火の方法を紹介する動画の中でも作業をメインで行っている動画では別の手袋を使っています。
画像だとわかりにくいかもしれませんが、これはしっかり滑り止めがついていますし、手にも馴染みやすく怪我防止というところに重きを置いて選択しています。
手のひら側は滑りにくく、手に馴染んで怪我防止になる革素材になっていて、手の甲側は別の素材です。何か作業をする際に着用するならば、私は自衛隊時代から仕事中に愛用しているこのタイプ。
メカニクスウェアの革手袋はコスパ重視の私が持っている中では1番高級で、自衛隊の中にも愛用者が多いんですよ。サバゲーマーにも愛用者が多いとか。軽くて蒸れずに、柔らかくよく手に馴染むのでナイフやエアガンを掴むのに向いています。
そして勿論この手袋は万一の際の災害時にも使えます。避難するときや瓦礫の片付けの際は釘や尖ったもので怪我をするおそれがありますので軍手では少し心配ですよね。その点、手のひらが革になったこのタイプはオールマイティに使えてとっても便利。
自衛隊員直伝!手袋の便利テク
ここで自衛隊時代に先輩から教えて貰って今でも便利に使っているワザをひとつご紹介します!!
手袋の手首あたりに輪っかになるようにゴムを通して、指先をよく使う作業のときには手袋を着けるときに先にゴムを手首に通しておくんです。
素手を使いたい時は手袋を取っても手袋はぶら下がるので、暗闇でも見失わないということで夜中に明かりがない中で作業する自衛官がよくやる方法。
このワザで使うゴム、ブーツに被せたズボンの裾を程よく弛ませて押さえる「足ゴム」というアイテム(自衛隊の売店で売ってます)がピッタリなんですが、女性が髪の毛を結ぶ際のヘアゴムなどどんなゴムでもできます!
皆さんが手袋を着用する主な目的がアウトドアということを考えると、耐刃の素材というのも安心です。アウトドアブランドだと少し値が張りますが、ワークマンやホームセンターなど量販店でも比較的お値打ちに手に入るのでひとつ持っておくのはいかがでしょうか。
耐切創手袋は「軍手の少し強いやつ」というような認識でOK!軽い作業や災害時などに注意を要する場所を歩くときに使うと良いですね。ただ、YouTubeで検証してみたところ、この素材は刃を横にひく動作では切れづらいですが、鋭利な先端の刺突では刺さるので要注意。
手のひらだけゴムでコーティングされているタイプはしっかりフィットして手の甲側から蒸気が発散されて蒸れないですし、濡れる作業にも向いているので絶対1組は持っておきたいです。(ビタビタに濡れる想定なら完全なゴム手袋を使ってくださいね!)
因みに、先日射撃の世界大会に出る自衛隊の精鋭達の国内競技会で取材をしてきたのですが、彼らが私物で(自衛隊では官品といって仕事で使う一通りの装備が支給されます)購入して使っていたのはユアサグローブの全体が革のタイプでした。特に細かいパーツの物を触ったり精度が求められる作業のときはやはり手に馴染む素材が好まれますね!
上に挙げた耐熱グローブ、革手袋、耐切創手袋の3種類があると使い分けができますし、どんなときも普段の趣味で使い慣れた手袋があれば安心ですので1組これはというものを持っておくと良いですよ。
私が使っているのはあくまで一例ですので、皆さんも自分の手に馴染むものを見つけてくださいね。
本日はこれまで、それじゃーまた!
今回紹介した手袋など小野寺さんの愛用ギアについては、動画(公式チャンネル:トッカグンの東京サバイバル)でもご覧いただけます。