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防水バックパックの選び方
ひとえに防水性といっても、使用している素材や縫い目部分のシーリング処理などによって、どれだけ水分の侵入を防ぐかが変わってくる。メーカーが発表している素材の解説やスペックにも注意して選ぶと失敗しにくい。
また、バックパックは用途に応じてさまざまなサイズのものが展開されており、サイズは『l(リットル)』で表す。容量と用途の目安は以下のとおり。
20l:普段使いや日帰りの登山・トレッキング
30l:調理器具を持参する日帰りキャンプや、一泊程度のキャンプ
40l以上:冬場や連泊のキャンプ、バックパッカーなどの長期旅行
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モンベル|ドライサイクルパック 20
mont-bell(モンベル) ドライサイクルパック 20
本体内部に明るい色の生地が使われ、内部がとても見やすく、PCスリーブのほか、左右には折りたたみ傘やボトル収納に便利な縦長ポケット、正面側にはジッパーポケットが付いている。正面にはヘルメットやライトを装着可。
●容量: 20L
●サイズ:W31×D15×H45cm
●重量:640g
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モンベル|ストームパック 20
mont-bell(モンベル) ストームパック 20
耐水性と耐摩耗性に優れたモンベル独自の新素材「バリスティックタフコート」を採用した、シンプルなバックパック。すべての縫い目にはシームテープ加工を施し、本体開口部は気密性に優れたロ―ルアップ式となっている。幅広いアウトドアシーンにも活用できそうだ。
独自の新素材「バリスティックタフコート」を採用した、軽くて防水性に優れたバックパック。縫製箇所を極限まで減らしたシンプルな構造なので、優れた防水性を確保することができる。

ショルダーテープも付属品に。
取り外しができるトップリッドが搭載されており、単体でショルダーポーチとしても使用することも可能。さらに本体の背面には取り外し可能なパッドが内蔵されており、パッドを取り外せばコンパクトにまとまりサブバッグとして使用できるなど、臨機応援に活用できる工夫が豊富なのもうれしい。

ストームパックの背面。
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モンベル|リッジラインパック 30
mont-bell (モンベル) リッジラインパック 30
高強度のナイロンを使用した軽量モデル。背面のパネルを除く前面は、なんと一枚の生地でできている。縫製箇所を少なくすることで軽量化と雨や雪の侵入経路を最小限に抑えるつくりだ。容量は30lで、日帰りのハイキングはもちろん、日常生活でも使いやすい。
モンベル独自の高強度素材「バリスティック(R)ナイロン」を使用した、軽量&タフな1気室のバックパック。内側から止水テープで目止めされており、防水性も安心。上部の開口部はファスナーで開く仕様で、中身を取り出しやすいこともポイントだ。
別売りのウォーターパックを装着できるため、歩行中の水分補給もしやすい。内側にソフト、外側にハードタイプのフォームを内蔵したショルダーハーネスは、密着度が高く、肩にかかる負担を軽減してくれる。
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アークテリクス|グランヴィル 25 バックパック
ARC'TERYX(アークテリクス) グランヴィル 25 バックパック
内部の背面側にスリーブ状ポケット2つとジッパーポケット、さらにサイドにはボトルなどを収納するのに便利な筒状ポケットが付いている。開口部に止水ジッパーを使った容量16Lタイプもある。(リンク先は別カラー)
●容量:25L
●サイズ:H53×D20×W31.5cm(実測値)
●重量:865g

シームレス仕様で高い防水性が魅力。
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ブラックダイヤモンド|ベータライト30
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ベータライト30
頑丈で軽量なクライミングパックと行動中の使い勝手に優れるハイキングパックを融合させた新シリーズ。本体にチャレンジセイルクロス社のウルトラ200を採用し引き裂き強度をはじめとした耐久性に秀でる。背面にはクッション性の高いフレームパッドを備えるが、軽量化のために取りはずすこともできる。
●重量:695g(ミニマム452g)
●メイン素材:ウルトラ200
メイン素材にレーシングヨットのセイルに使われる「ウルトラ200」を採用。これをシンプルなロールトップスタイルにし、正面に大型のストレッチメッシュポケットとサイドにマチのたっぷりしたポケットを付けた。またショルダーハーネスにはランニングベストのスタイルを取り入れ、行動食や飲み物を簡単に補給できるようにしている。
重量はわずか695gしかないのだが、セール生地やロールトップクロージャー、シームテープ処理などで防水性能はしっかりしているし、摩耗や擦れにも強い。また背面のフレームパッドやヒップベルトを取りはずせば452gまで自重を軽減することもできる。このあたりのこだわりは「さすがはブラックダイヤモンド」とツウを唸らせる。
パック作りに長い経験とノウハウを持つこういったブランドが参入することで、ウルトラライトハイキングやロングトレイルパックの世界がますます深まることは間違いない。

正面に大型ストレッチネット、サイドに大型ポケットを備える典型的なUL系のデザインを採用。しかし素材は超強靱なのがBDらしいところ。

ロングトレイルやテント泊ハイカーの使用も見据え、ギア類の外付けにもしっかり対応。4Lの追加サテライトポーチなども用意されている。

フロントハーネスに飲料水や行動食を格納し、行動しながら補給できるようになっている。バランス向上のためにチェストストラップは2本備わる。
▼参考記事
オルトリーブ|ヴェロシティPS 23L
ORTLIEB(オルトリーブ) ヴェロシティPS 23L
独自開発した軽い防水生地を採用することで、同じ容量の従来モデルより90gも軽量化。シンプルなデザインに加え、内部にはラップトップが収納できる着脱式パッドポケットが付き、オン・オフともに活躍してくれる。
●容量:23L
●サイズ:W30×D16×H50cm
●重量:790g
オルトリーブ|エートラック 45L
ORTLIEB(オルトリーブ) エートラック 45L
ドイツの完全防水ギアブランドが開発した、登山にも対応するバックパック。背面側にある縦一文字のタイジップ(オルトリーブが開発した防水ジッパー)で開閉でき、移動時には開口部が背中側になる。ショルダーハーネスは簡単なストラップ操作で3段階に調節できる。
●容量:45L
●サイズ:W32×D30×H62cm
●重量:1,560g
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山と道|THREE STANDARD
山と道 THREE STANDARD
中型バックパックとしてはかなり軽量な重量620g。日帰りからテント泊まで幅広く対応してくれるバックパックだ。生地は耐久性と防水性に優れたX-PacのXV21を採用しているため、軽量でありながらもアウトドア使用に耐える十分な強度も兼ね備えている。
●容量:40L(M)
●重量:620g(M)
●素材:X-Pac XV21
山と道は、2011年にスタートした山道具メーカー。「ハイキングを通じて感じた本当に必要な道具を形にしていく」をコンセプトにする、非常にセンスあるメーカーだ。ウルトラライト(UL)の思想を取り入れた、超軽量アイテムを展開している。

冬場の日帰りハイクでのワンシーン。泊まりはもちろん、日帰りハイクでも活躍する軽さ。

高いデザイン性と拡張性を兼ね備えているのも魅力。
THREEの構造は、メインコンパートメントとフロントポケットのみ。このシンプルかつスタイリッシュなデザインは、大きな魅力となっている。
大容量のフロントポケットはSTANDARD、MESH、ZIPの3種類から選ぶことができ、好みや用途に合わせて選択することで、より快適な登山をサポートしてくれる。

ギミックのひとつである、長めに設定されたトップストラップ。この長さによって追加でスタッフサックなどを取り付けることが可能になり、バックパックの容量アップをサポート。
また、THREEにはストラップやバンジーコード、ループなどのギミックがあり、拡張性がある。追加でスタッフサックなどの取り付けができるので、装備が多くなるシーンでも対応可能だ。

500mlのペットボトルが2本収納可能なサイドポケットは伸縮性があり、バックパックを背負った状態でも楽に出し入れができる。

トップは雨蓋ではなくロールトップ式。ロール具合によって容量を調整できるので、使い勝手は抜群だ。
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アクアパック|ウェット&ドライ バックパック(25L)
AQUAPAC(アクアパック) ウェット&ドライ バックパック(25L)
パック自体も防水だが、内部に小分け収納用防水サックが付属。汚れた衣類やギアを、パック内部で分別収納できるのが大きな特徴だ。正面にはヘルメットを留めておけるタブ、両サイドには大容量のメッシュポケットが付く。
●容量:25L
●重量:740g
▼参考記事
シールライン|スカイレイクドライデイパック
Sealline(シールライン) スカイレイクドライデイパック
荷物の小分け用ドライバッグレベルの小容量だが、しっかりとしたショルダーハーネス付き。本体に目一杯荷物が詰めてあってもモノの出し入れが楽にできる、ストレッチメッシュ製のフロントポケットが便利。
●容量:18L
●サイズ:W25×D15×H53cm
●重量:380g
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