名前の通り、頭に装着するのをイメージする方が多いかと思いますが、実はヘッドライトは装着場所をアレンジすることでいろいろなメリットが得られます。
この記事では、ヘッドライトを装着する場所と、その場所ごとに得られるメリットや注意点を紹介します。
頭に装着する
ヘッドライトの装着方法として最もポピュラーといえるのが、その名前の通り頭に装着する方法です。
ヘッドライトとして販売されているライトのほとんどに付属している、伸縮素材のバンドを使用し装着します。
メリットはなんと言っても視線をそのまま明るく照らせることで、作業をする手元や掛かった魚を感覚的に照らすことができます。
ただし気を付けなければならないのは、意識せずとも周囲を照らしてしまうことがある点です。
夜釣りでは海面を明るく照らすことを嫌う釣り人もいますし、他の釣り人から挨拶や声を掛けられたとき、咄嗟に振り向いたりすると、意図せずとも相手の顔を照らして不快な思いをさせてしまうことがあります。
相手を見なければならないときは、ヘッドライトの角度調整機能やバンドの伸縮性を利用し、ヘッドライトを空に向けるなどすると良いでしょう。
ネックライトとして装着する
次に紹介するのは首に掛ける方法です。この装着方法をするライトを、ネックライトとも呼びます。
頭に装着する際に使用するバンドをそのまま流用します。
この装着方法のメリットは、不用意に周囲を照らさずに済むという点です。
前述の頭に装着する方法では、自身の頭の向きにより他の釣り人を照らしてしまうことがあるのに対し、ネックライトであれば決まった方向を向くため、ライトを点けたまま挨拶や会話をしても迷惑をかけづらくなります。
また、ライトを下の方に向けておけば釣り場を移動する際に、周囲を見渡しながらでも常に足元を照らしてくれるため安全です。
一方で頭に装着すれば明かりの向きを自由自在に操れるのに対し、ネックライトは照らしたい方向や角度を調整するために、手を使う必要がある点は注意が必要です。
肩ベルトに装着する
最後に紹介するのは、ライフジャケットなどの肩ベルトに装着する方法です。
釣り用として販売されているヘッドライトには、このような装着の仕方をするための短いベルトが付属しているものもあります。
この方法のメリットは、夜釣りにヘッドライトを持ってくるのを忘れなくなるという点です。
日が暮れる頃に魚が釣れ出して暗くなるまで釣りをやめられなくなった場合や、昼間通った道が日が沈むことで万が一分からなくなってしまっても、いつも使用するライフジャケットに常に装着しておけば安心です。
ただし、頭に装着する方法やネックライトに比べ、照らす方向の融通は効きづらくなる点には注意が必要です。
特に魚が掛かってやり取りをする場面で竿を高く構えると光源を覆ってしまいがちで、思うように水面を照らすのが難しくなることもあります。
肩ベルトに装着する場合は、あくまでも保険や補助的なライトと割り切り、夜釣りをすることが目的であればメインとして頭や首に装着するライトを用意するようにしましょう。
ヘッドライトは2つ以上用意しておこう
近年では消費電力の少ないLEDライトが主流となり、電池切れになることも少なくなりました。
しかし、使い続けていればいずれ電池切れとなりますし、また、ヘッドライトそのものが故障することもあります。
釣り場によってはヘッドライトの明かりの有無が危険に直結する場合もあります。
頭+ネックライト、ネックライト+肩ベルトのライトなど、予備として2つ以上ヘッドライトを携行することを筆者はおすすめします。
予備としての目的以外にも、複数のヘッドライトを方向を変えて装着することで広い範囲を照らせるため、移動などの際はより安全です。
夜釣りは安全第一に
真っ暗な中での釣りの準備や、釣り場への移動はしっかりとした明かりが不可欠です。
針や釣り糸の扱いであったり転倒などで不必要なケガをしないように、ヘッドライトの用意や照らし方の確認をしっかりして夜釣りに臨みましょう!