日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.53
保育園や幼稚園では新年度がはじまり、そろそろ子ども達も新しい学年になれて来る時期に入ります。毎日が新しい出来事ばかりでワクワクと不安が入り交じりながらも日々楽しむ子ども達と、新年度にふさわしく新しいフィールドを散策することにしました。
スタートするやいなや、子ども達はそれぞれ色々な声出しはじめた
「おーーもう冒険あはじまったぞ!俺は先に行って危ない虫をやっつける!」
「怖いよ〜。ここってどこなの?」
「ねえ、手をつないで歩こうよ!そうしたら大丈夫だよ」
いつもとまったく違う道を歩き始めてみると、子ども達の声もいつもと全く違う内容になってくるようだ。不安とやる気が表裏一体となった発言がかわいらしい。
子ども達に共通していたのは、満面の笑みであったことだ。
ものすごいエネルギーが子ども達から発せられているけど、実はまだ場所は園から徒歩1分ほど。大切なのは知っている場所も視点とルート取りを変えて歩くことだ。
道を進めば進むほど、子ども達は新しい発見をしはじめる。以前見た気がする木々達も、気持ちが高ぶっていることで見え方が変わり、大いなる冒険の道に変わってしまうのだ。
10メートル先には道路が併走しているけど、
ちょっとしたブッシュを進むだけでワクワク感が一気に上がる
畑の真ん中でウサギの足跡を発見
子ども達の推理によると、この後畑にどんな美味しい野菜が植えられるか見に来たそうだ
ウスタビガの繭を発見
中身を見たがる子どももいたが、多数の「かわいそうだからそのままにしてあげよう」の声で見るだけになった
今回一番のエクストリームな道は、広い場所へ出る前に現れた急な下り坂。目の前には面白そうな広場。そこへ行くためにはどうしてもちょと怖いこの場所をクリアしないとたどり着けない。
先行部隊は今回の散策を牽引してくれた男の子達。全身を制動機に変えて「うりゃーー!」と叫びながら下り始める。それをみた後続チームも、勢いに乗って一気に広場に下り始めた。下り方は様々で、一気に走り下りる子や、友だち同士で連なりなあら下る子ども達と、最後の難関を真剣な眼差しで楽しんでいる。
「○○○ちゃん!ここの枝を持って!!」と声を掛け合いながら坂を下りる女の子達
無事に広場に出られた子ども達は、残された時間を残すことなく遊び尽くしはじめた。 ある子ども達は生き物探しをはじめ、ある子ども達は花摘みに興じる。冒険から無事に抜けた開放感からか、いつになく自由にのびのび子ども達が遊んでいるように見えたのでした。
捕獲したアマガエルを嬉しそうに持ってきて、僕にプレゼントしてくれた
遊びが終わり、無事に保育園に戻ってから「次は何をしようか?」と僕は子ども達に問いかけてみた。帰ってきた返答は、「もっと新しい場所を探して歩く!」と大きな声。任せておきなさい。また一緒に未知の世界に行こう。