「レモングラス」を自家栽培してみた!収穫と越冬準備、使い方、香りを活かす保存法も
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    2024.11.03

    「レモングラス」を自家栽培してみた!収穫と越冬準備、使い方、香りを活かす保存法も

    「レモングラス」を自家栽培してみた!収穫と越冬準備、使い方、香りを活かす保存法も
    今年の4月に苗から育て始めたレモングラス。季節は巡り、立派に成長しました。レモングラスは寒さに弱い植物なので、冬が来る前に収穫を行ないました。収穫したレモングラスは葉、茎、根元に分けて、必要なときにすぐに使えるように保存しました。ここでは、越冬の準備や収穫の様子、香りを長持ちさせる保存方法を紹介します。

    レモングラスを育てるよろこび、使う楽しさ

    生のレモングラスは、日本ではなかなか手に入りにくい食材のひとつです。そこで、料理にフレッシュな葉鞘(根元)を手軽に使えるように、今年の春からレモングラスを育て始めました。
    レモングラスは、料理やハーブティーを楽しむだけでなく、お風呂に浮かべたり、葉を編み込んでリースやスワッグを作ったり、お正月のしめ縄の材料にしたりとさまざまな楽しみ方ができる植物です。

    ドライにしたレモングラス

    ドライにしたレモングラスは干し草のような、どこかホッとする香り。指で葉をくしゃっと揉むと、ふんわりとレモンに似た爽やかな香りが広がります。

    はじめての越冬! 冬が来る前に、レモングラスを大収穫

    4月に苗を植え付けたレモングラス

    4月に苗を植え付けたレモングラス。

    ススキのように成長したレモングラス

    どどーーーーん!夏を通して病気もなく、ぐんぐんと成長し、ススキのように立派に育ちました。夏の間はハーブティーやスープ、炒め物などにして、おいしくいただきました。

    レモングラスの収穫時期は、6~10月ごろがよいとされています。収穫は、枝元から10~15㎝くらいのところでバッサリと、ハサミなどを使って刈り取ります。外葉は、とくに鋭利なので必ず手袋をして作業しましょう。

    レモングラスの葉を収穫

    夏の炎天下での畑仕事の合間に、レモングラスの葉をちぎり、爽やかな香りでリフレッシュしていました。

    レモングラスを保存する方法~「葉」「茎」「根元」に分ける

    乾燥保存~葉を長期保存したいときにおすすめです。

    きれいに洗ったレモングラスの葉は、室内に吊るしたり、ドライネットに入れて、1週間ほど日陰で乾燥させます。十分に乾燥したら、密閉できる保存容器に乾燥剤と一緒に入れて冷暗所で保存します。自然乾燥させることで香り、味わい深いドライハーブに仕上がります。

    葉はお茶にしたり、お風呂に浮かべて(布袋などに入れて)使います。ちなみに葉に少し傷をつけることで香りがより引き立ちます。ハーブティーは、鍋で煮出すと香りがより豊かになります。

    刈り取ったレモングラスの葉

    ハーブティー用は、葉先も畑でカットして持ち帰りました。外葉は除いて内側の葉のみにしました。

    ドライハーブにする場合は、乾燥させる前に、はさみなどで使い勝手がよい長さにカットしておきます。

    レモングラスの葉を使いやすい長さにカット

    風通しのよい場所で陰干しします。

    冷蔵&冷凍保存~1週間程度で使い切る場合は、野菜室に入れて冷蔵保存します。1週間以上保存したいときには、冷凍保存がおすすめです。

    土から掘り起こして余分な土を落としたレモングラス

    保存用に収穫した根元から茎の部分。根っこと格闘しながら茎を外す地道な作業。これがなかなか大変で、地味にカラダに効いてきます。

    レモングラスの使い方

    レモングラスは、焼く、炒める、煮る、揚げる、蒸すなど万能に使えるハーブです。にんにくや唐辛子などと相性がよく、魚介類やお肉、とくに鶏肉とよく合います。

    茎はスープなどの香りづけ用に

    香りづけ用にする茎

    ラップに包み、保存袋に入れて、冷蔵または冷凍保存。

    根元に近い白く柔らかい葉鞘(ようしょう)といわれる部分は、レモンの香りが強いので料理用に

    料理用の根元

    繊維質でかたいので刻んだり、叩いて潰したものを風味付けに使います。

    茎から根元まではお鍋など、香りづけプラス調理用に

    茎と根元の部分

    香りづけ、臭み消しなどにも使えます。

    レモングラスの越冬方法

    レモングラスを越冬する方法は2つあります。

    1つ目は、苗を土から掘り起こし、鉢植えにして室内で管理する方法。2つ目は、地植えの状態で15㎝ほどに刈り込み、苗の上から、わらなどをかぶせて越冬させる方法です。

    冬越し用に根ごと掘り起こす

    私は、鉢植えにして、室内で越冬させることにしました。

    鉢植えにしたレモングラス

    鉢の大きさは、株の2周りほど大きめのものがよいそう。鉢が小さそうなので、大きめの鉢が準備でき次第、移す予定。

    株分けする方法

    1. 枝元10㎝くらいのところで葉を切り取ります。
    2. 掘り起こし、ある程度、土を落としたら水洗いします。
    3. はさみなどで株を分けながら、1株、または3株程度に分けます。
      株分けしたものを植え付けするタイミングは、春から夏前(GWくらいの時期がおすすめ)です。
      ポットへ鉢上げし、新芽が出てくる前までは日陰で管理します。新芽が出てきたら、日当たりのよい場所へ移してあげましょう。

    レモングラスの魅力と楽しみ方

    日中の気温がぐっと下がり、空気も乾燥してくる季節の変わり目。この時期には、レモングラスが持つ抗菌・殺菌作用や血行促進作用が頼りになります。乾燥させたレモングラスをお風呂に浮かべたり、ハーブティーにしてリラックスするのもおすすめです。フレッシュでもドライでも、葉、茎、根元までまるごと活用できるレモングラスは、まさに万能なハーブ。自分で育てたレモングラスなら、香りも味わいもまたひとしおです。ぜひ一度、育てる楽しさから体験してみてください。

    私が書きました!
    料理研究家
    小牧由美
    名古屋市在住の料理研究家。東京を拠点に食に携わる仕事で20年以上活動。その間、銀座のヴィーガンカフェでは立ち上げから店長を務め、レシピ・商品開発から体調改善に特化したメニューを考案し、カウンセリングにも従事。現在は、プラントベースの料理や旬の素材を使ったレシピの提供、商品開発などをおこなっている。http://yamabon.jp/

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