この寒さと仲良くなれるかどうかでキャンプの快適度が大きく変わるわけですが、ウェアリングや焚き火、寝具の対策まではできても、TCテントとストーブの組み合わせなどはなかなかコスト、そして収納スペース的に難しいという方もいるのではないでしょうか?
そんな方にぜひ装備していただきたい、冬キャンプに持っていきたいボトル2種を紹介しちゃいます。
冬キャンプに活躍するのは異なるボトル2種
冬のキャンプにぜひ持っていってもらいたいボトルは、異なる能力をもった2種類です。ひとつは100〜-20度まで絶えられる「ナルゲンボトル」の名前で有名なボトル。そしてもうひとつは、保冷保温機能がある真空断熱構造を持つボトルで、この2つを使いこなすことで冬のキャンプがグッと快適になります。
ソロならどちらも500ml程度(1,000mlのものでもOK)のものをひとつづずつ、複数人ならナルゲンボトルは人数分、保冷保温ボトルは1,000ml程度のものを1本持っていきたい。
ではその使い方は?それぞれの活用方法を紹介していきます。
1:ナルゲンボトルの使い方
保温機能も保冷機能もないシンプルなボトル、ナルゲンボトルは、水筒、ウォーターキャリー、行動食(時々おつまみ)入れなど、密閉度の高さや丈夫さからハイカーになくてはならないアイテムで、キャンプでも同様に使えて便利なアイテムです。冬のキャンプでは水くみの回数なども減らせるのでそれだけでありがたいアイテムです。
さらに、冬のキャンプでは「湯たんぽ」としての利用にも向いています。湯たんぽはクラシカルだけど温め効果抜群で、お湯が冷めたら飲用としても使えるのでゴミも出ません。使い方は簡単で次の通りです。
① ナルゲンボトルに熱湯を入れる
沸かした熱湯を火傷に注意しながらナルゲンボトルの中に入れます。ボトルに蓋をしたら、周りについた水分を拭き取っておきます。
② まだ使用していないハイカット用の靴下を履かせる
このままの状態だと熱すぎるので、簡単な保温と火傷防止のためハイカットの靴下を履かせます。靴下はできるだけ洗濯済み(未使用)のものを使おう。
③ 湯たんぽとして使う/寝袋の保温に使う
②の状態で服の内側に入れれば湯たんぽとして機能してくれます。外側に何を着ているかによりますが、数時間は快適に過ごすことができます。
また、寝る1時間程度前に寝袋の中に入れておくと、就寝時に寝袋内に足を入れたときのあの「ヒヤッ」とした目の覚めるような体験を避けられます。もしも余裕があれば、はじめは寝袋の上半身部分を、時間をあけて足下部分ににずらしておくとホカホカの寝袋の中に潜り込むことができます。
2:保温・保冷ボトルの使い方
保温・保冷ボトルが持つ能力は、文字通り温かい物を温かく、冷たい物を冷たく保ってくれることです。いつでもお望みのままの温度の液体を得られるのは本当にありがたい!
冬はお湯を入れておけばいつでもカップ麺などインスタント系のものを食べられるし、ウィスキーや焼酎のお湯割りも楽しめます。また、コーヒーを淹れておけばいつでもあたたかいコーヒーが飲めます。これでだけでも持っていく価値があると思いませんか?
さらに、寒ければ寒いほどありがたいのが「蒸しタオル」です。汗をかかない冬場のキャンプではお風呂やシャワーをサボりがち…(帰りに温泉に寄るのもまた幸せ!)。でも、寝る前や朝起きてからなど、蒸しタオルで顔や全身を拭けばまさにお風呂に入ったかのような爽快感を得られます。
蒸しタオルのつくりかたは次の通りです。
① タオルをたたむ
タオルを軽くたたみ、クルクルと巻きます。この時あまりきつすぎるとあとから温かいお湯が染み込みにくいのでザックリで大丈夫です。
② 熱湯を染み込ませる
クルクル巻いた巻き口の中心に、熱湯を少しずつ注ぎます。注ぐ量は、タオル全体に熱湯がいきわたらなくても反対側から熱湯が落ちてくる程度で大丈夫です。
③ 軽く絞る
タオルの中心に染み込んだ熱湯を全体に染み込ませるイメージで軽く絞ります。あまり一気に強く絞りすぎると火傷をする可能性があるので注意が必要です。
④ お好みの濡れ具合で使用する
ほどよい湿り気があり、熱々の状態の蒸しタオルになったら顔や全身を拭きます。冷めたら一度しっかりと絞り、①〜③を繰り返します。
いかがだったでしょうか?異なる能力を持ったボトル2本。使いこなすと冬のキャンプを快適にしてくれますので、ぜひ取り入れてみてください!