焚き火の前で読みたい本32選!アウトドアの達人&BE-PAL読者がセレクトしたおすすめの1冊は?
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  • 2024.12.19

    焚き火の前で読みたい本32選!アウトドアの達人&BE-PAL読者がセレクトしたおすすめの1冊は?

    焚き火の前で読みたい本32選!アウトドアの達人&BE-PAL読者がセレクトしたおすすめの1冊は?
    キャンプの醍醐味である焚き火の時間。会話を楽しむのもいいけれど、本をゆったり読みたい夜もある。アウトドアの達人&BE-PAL読者に、焚き火の前で読みたくなるおすすめの一冊を聞いてみた。

    CONTENTS

    小説家 夢枕獏さんの1冊は「枕草子」

    「僕がキャンプで本を読むのは、ほとんどがヒマラヤか野田知佑さんと行ったユーコン川の河原、南米のジャングルである。荒野の中にいると途中でどうしても柔らかな日本語に飢えてしまうのだ。日本語それも美しい文章。焚き火の前で、野田さんのハーモニカを聞きながら古典『枕草子』を読む。「春は明けぼの。やうやう白くなり行く山ぎはすこしあかりて」このくだりにうっとりする。野田さんは読み終えた本を破いて焚きつけにしてしまうので、帰る頃には、ぼくのものだけになってしまうのだが、あの日々は楽しかったな」

    荒野の中では美しい文章が恋しくなる

    枕草子

    作者:清少納言、池田亀鑑(校訂)
    出版社:岩波書店

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    小説家 夢枕 獏

    1951年生まれ。小説家。『キマイラ』『闇狩り師』『陰陽師』など人気シリーズを続々と発表し、数々の賞を受賞。2018年、紫綬褒章受章。

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    スポーツキャスター 荻原次晴さんの1冊は「日本百名山」

    北海道から屋久島まで、百名山の頂を極めた著者がそれぞれの山を短い文章で紹介する。「誰しも故郷の山があると思います。それはたとえ登山をしなくても。私は2011年に『次晴登山部』を立ち上げ、百名山チャレンジをしています。この本は、登山後に山行を回想しながら読むのが楽しい。著者がどんな気持ちで山を歩き、山頂で何を思ったかを自分の山行と重ねるのです。交通の便が発達していなかった時代の苦労や地元の村人たちとの交流。著者の山への情熱に敬意を払いながらページをめくっています」

    著者の山への情熱に気持ちを馳せて

    日本百名山

    著者:深田久弥
    出版社:新潮社

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    スポーツキャスター 荻原次晴

    双子の兄と共にノルディック複合選手として、1995年の世界選手権では団体で金メダルを獲得。ウィンタースポーツの普及に努める。

    芸人 じゅんいちダビッドソンさんの1冊は「ネバーランド」

    男子校で寮生活を送る少年たちを描く青春ミステリー。「恩田陸さんの小説は淡々と進んで行く感じが焚き火をしている時間のようでとても好きだ。同じく恩田さんの『夜のピクニック』も、グッと引き込まれて一気に最後まで読んでしまったほど。今回紹介するのは、博学な学生寮の話。秋が深まり、受験に向かう雰囲気が焚き火とマッチする。休みの日に実家に帰る人もいれば、寮に残る人もいて、そこに渦巻いている心情や人間模様は、まるでソログルキャンプを描いているようにも感じる。というと少しいいすぎにはなるか(笑)」

    秋の夜長キャンプとリンクする話

    ネバーランド

    著者:恩田 陸
    出版社:集英社文庫

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    芸人 じゅんいちダビッドソン

    サッカー選手本田圭佑のネタでR-1ぐらんぷり2015年優勝。芸人ヒロシがリーダーを務めるソロキャンプ集団「焚火会」に属している。

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    プロスキーヤー・冒険家 三浦豪太さんの1冊は「知床日誌」

    「アウトドアの達人、新谷暁生さんは知床半島のカヌー遠征ガイドとして190回以上行なっている。僕も何度か参加させもらったが北方の海は過酷であった。一日が終わり、焚き火をくべながら新谷さんがポツリポツリと話す海、山、人の話がたまらなく面白い! 焚き火には『知床日誌』がいい!」

    焚き火を前に考えることがわかる

    知床日誌

    著者:新谷暁生
    出版社:自費出版

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    プロスキーヤー・冒険家 三浦豪太

    1969年神奈川県鎌倉市生まれ。祖父に三浦敬三、父に三浦雄一郎を持つ。父とともに最年少(11歳)でキリマンジャロ登頂を経験。

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    料理家 栗原心平さんの1冊は「葬送のフリーレン」

    魔王を倒した勇者一行の後を描いたファンタジー。主人公の魔法使い・フリーレンはエルフであり、1000年以上生きる。その彼女が冒険を振り返る旅だ。「回想と現実時間が折り重なった時間軸の旅物語です。火の変幻自在な変化や様々な事に思いを巡らせ、旅の途中で野宿している体験感も味わえます」

    旅の途中で野宿をするような体験感

    葬送のフリーレン

    作者:山田鐘人(原作)、アベツカサ(作画)
    出版社:小学館

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    料理家 栗原心平

    幼いころから得意だった料理の腕を活かし、料理家としてテレビや雑誌で活動。『男子ごはん』(テレビ東京系)にレギュラー出演中。

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    絵本作家 村上康成さんの1冊は「遊歩大全」

    「つい最近、秋の始まった北海道の天塩川へ。焚き火を前に、本が入る隙間も明るさもない。その中で思い出すのは『遊歩大全』。バックパッカーである著者が、焚き火の魅力を語り、その危うさも述懐していた。闇の野生への制圧、そして火の災いなど。〈家を背負って〉歩くギアへのこだわりをむさぼり読んだ」

    焚き火の魅力を語り、その危うさも

    遊歩大全

    作者:コリン・フレッチャー(著)、 芦沢一洋(翻訳)
    出版社:山と溪谷社

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    絵本作家 村上康成

    1955年生まれ。BE-PALトラベラーズダイアリーのデザインも担当。独自の世界観を展開する自然派アーティストでもある。

    紀行作家 シェルパ斉藤さんの1冊は「旅の絵本シリーズ」

    世界各地の自然や町並みと人々を描いた絵本。「現実的な話、焚き火の明るさで文字を読むのは困難。かといって、明るいライトで本を照らすと焚き火の夜の雰囲気を損ねてしまう。だから活字がない絵本がいい。焚き火の揺らめく炎の明かりで絵を眺めていると、どこか遠い世界へ旅に出たくなる」

    焚き火の雰囲気を損なわない絵本がいい

    旅の絵本シリーズ

    作者:安野光雅
    出版社:福音館書店

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    紀行作家 シェルパ斉藤

    八ヶ岳山麓で暮らす紀行作家。本誌で続いている旅の連載は36年目に入った。最新刊は『シェルパ斉藤の山小屋24時間滞在記』(山と溪谷社)。

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    環境マンガ家 本田 亮さんの1冊は「あやしい探検隊焚火発見伝」

    焚き火料理を求めて旅する紀行文。「やはり焚き火に関連したほうがいい。この本は椎名誠さんが燃え盛る炎を囲って食べたヘンテコな食い物のオンパレードだ。誰もが怪しい焚き火料理にチャレンジしてみたくなる。結果『なんじゃこりゃ! 』となっても人生の最高のツマミになること間違いなしだ」

    怪しい料理にチャレンジしたくなる

    あやしい探検隊焚火発見伝

    作者:椎名 誠、林 正明
    出版社:小学館 ※版元品切れ中

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    環境マンガ家 本田 亮

    サラリーマン転覆隊の隊長。悩めるサラリーマンを引き連れて、日本中(時には世界中)の海・山・川で呆れたチャレンジを続けている。

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    アウトドアライター ホーボージュンさんの1冊は「あやしい探検隊 焚火酔虎伝」

    「世知辛い世の中だ。たかだか焚き火にコンプラだ環境だとうるさく言われる。その一方で正しい焚き火論だとか所作を説くヤツがいる。まあそうガチャガチャ言うな。もっと大切で、楽しくて、だけど〝本当のこと"がある。これを読めばそれがわかる」

    さあ、火をくべろ! 天を焦がせ!

    あやしい探検隊
    焚火酔虎伝

    作者:椎名 誠
    出版社:山と溪谷社 ※在庫僅少

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    アウトドアライター ホーボージュン

    推名誠とあやしい探検隊に出会ったのは16歳の夏だった。以来わしはサケと焚き火と火吹きの青春を送った。今もそれは続いている。

    タレント 松本明子さんの1冊は「日帰り山あるき ベスト130 関東周辺」

    関東周辺を8エリアに分け、初級から中級の山を紹介する登山ガイドの決定版。これから山登りを始めたいと考えている人にはピッタリの本だ。「私が山歩きにハマるきっかけとなった本です。この本を読みながら、最初は初心者でも登れる低山から始めて、中級、百名山などの山にもステップアップしています。その日の天気、自分の体調と相談しながら、本で詳しい情報を見て、参考にしています。私には欠かせないバイブルです。登山口から山頂までの道案内や咲いている花、山頂からの景色なども丁寧に載っていて楽しい。だからこそ、焚き火を前にしても読みたくなります」

    私のバイブル的な存在の本

    日帰り山あるき
    ベスト130
    関東周辺

    出版社:JTBパブリッシング

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    タレント 松本明子

    1983年に歌手デビューし、元祖バラドルとしての地位を確立。2021年から軽キャンのレンタカー事業「オフィスアムズ」を始める。

     

    B.O.W 代表取締役 牛田浩一さんの1冊は「イニュニック[生命]―アラスカの原野を旅する―」

    アラスカで生きることに必死な野生動物の姿、そして暮らしている人々を写真と著者の文章で綴る。「アラスカの大自然と野生動物に思いを馳せつつ、タイトルにもなっているイニュニック(エスキモー語で生命)、人生について改めて考えさせられます」

    人生について改めて考えさせられる

    イニュニック[生命]
    ―アラスカの原野を旅する―

    作者:星野道夫 
    出版社:新潮社

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    B.O.W 代表取締役 牛田浩一

    アウトドアのPR、マーケティングをベースに撮影コーディネートやイベント運営に携わる。「アウトドアの何でも屋」として活動。

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    アウトドアコーディネーター 森 風美さんの1冊は「シュナの旅」

    チベットの民話「犬になった王子」をもとにしたシュナの物語。「物語が終わった後を想像させる余韻の多いエンディング。読了後は焚き火をしながら想像や考えを膨らませて楽しんでほしいです」

    読了後、焚き火を前に余韻を楽しんで

    シュナの旅

    作者:宮崎 駿
    出版社:徳間書店

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    アウトドアコーディネーター 森 風美

    幼少のころからアウトドア好きな家族の影響でキャンパーとして育つ。年間キャンプ数は80泊。誰でも楽しめるアウトドアを発信する。

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    ハイカーズデポ・オーナー 土屋智哉さんの1冊は「渓(たに)」

    著者の登山記。「日本のフィールドで焚き火といえば、やはり渓谷。そこで渓谷探検パイオニア冠松次郎氏の著作を。日本の山々についての描写が瑞々しく、自然への敬意ある親しみにあふれています」

    渓谷探検パイオニアの1冊

    渓(たに)

    著者:冠松次郎
    出版社:中央公論新社

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    ハイカーズデポ・オーナー 土屋智哉

    ULと長距離ハイキングの魅力を各種メディア、イベントなどで発信。海外トレイルはもちろん、国内のロングトレイルも多数歩いている。

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    探検家 関野吉晴さんの1冊は「コーラン」

    「アフリカのエチアピアの東部、ソマリアとの国境地帯にアファールという遊牧民がいる。学校もないし、電気も通じていない。敬虔なイスラム教徒で、子供たちにはコーラン教室が午前、午後、夜に用意されている。夜になると大人たちが焚き火の準備を始め、子供たちは焚き火を取り囲んだ。若者の指導でコーランを読み始めた。元気満々、大きな声を張りあげている。焚き火は威勢よく焚かれているので、その明かりで字は読めるようだ。若者が時々解説を加える。子供たちは教室を通じて、言葉、道徳、信仰を学んでいく。子供たちのはつらつとした声は空に響き渡り、1時間続いた。焚き火と本というと思い出す」

    焚き火を取り囲んで始まる「コーラン授業」

    コーラン

    井筒俊彦(翻訳)
    出版社:岩波書店

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    探検家 関野吉晴

    探検家であり、医師。武蔵野美術大学名誉教授(文化人類学)。アマゾン川源流などでの長期滞在「グレートジャーニー」で一躍有名に。

    エッセイスト 国井律子さんの1冊は「はじめてのずかん きけんせいぶつ」

    危険生物のことをダイナミックな写真で知れる図鑑。「6歳の息子がドハマリしている図鑑。焚き火の前では余計な情報がないので、集中できますね。クイズ形式で会話を楽しめるのも焚き火時間の醍醐味かも」

    供と共にクイズ形式で楽しむ

    はじめてのずかん
    きけんせいぶつ

    作者:成島悦雄、塩見一雄(監修) 
    出版社:高橋書店

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    エッセイスト 国井律子

    多趣味を活かしたエッセイを執筆。キャンピングカーを利用して家族と日本中、旅している。最近は少し育児が一段落し、ひとり旅も。

    アウトドアショップ ヨシキ&P2 オーナー 吉野時男さんの1冊は「日本登山大系[普及版]7 槍ヶ岳・穂高岳」

    クライマーに向けたバリエーションルートを収録。「場所は廻り目平キャンプ場。私はクライミングの一環として登山をしているので、実際に技術を駆使して登るルートを本から情報を得て思いを馳せます」

    クライミングルートに思いを馳せて

    日本登山大系[普及版]7
    槍ヶ岳・穂高岳

    作者:柏瀨祐之、岩崎元郎、
    小泉 弘(編集) 出版社:白水社

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    アウトドアショップ ヨシキ&P2 オーナー 吉野時男

    登山ショップを経営しながらガイドとして、山の案内もする。プライベートでも積極的に山に向かい、あらゆるジャンルを楽しむ。

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    極地探検家・作家 角幡唯介さんの1冊は「火を熾す」

    SWITCH PUBLISHING刊行のトラベルマガジン、『Coyote』で連載されたものを単行本化。短編小説の名手でもあるジャック・ロンドンの小説を9篇収録している。タイトルの小説以外に人と狼のサバイバル『生への執着』、マウイに伝わる民話をモチーフにした『水の子』など、著者らしい小説が収録され、その世界観を存分に楽しめる内容になっている。「『火を熾す』は、まさに焚き火の話。小さな判断ミスや状況変化が重なって、取り返しのつかない悲劇につながっていく。極北の自然の怖さをこれほど見事に表現した小説をほかに知らない。この本を読んだ後は、もしかしたら焚き火をしたくなくなるかもしれません」

    自然の怖さを表現した小説

    火を熾す

    著者:ジャック・ロンドン(著)、柴田元幸 (翻訳)
    出版社:SWITCH PUBLISHING

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    極地探検家・作家 角幡唯介

    本誌で「エベレストには登らない」連載中。犬ぞりで狩りをしながらの長期旅行を継続。11月20日に新刊『地図なき山』(新潮社)が発売。

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    エイアンドエフ会長 赤津孝夫さんの1冊は「アウトドア サバイバル技法」

    半世紀に及ぶロングセラーが続く、サバイバル本の名著。バックパッキングが始まったとされる1960年代後半に出版され、6回の改訂を重ねている。アウトドアを愛する人、これから挑む人に読み継がれる本だ。「会社を創業する当時、輸入していた本がまだアメリカでロングセラーとなっていたので、日本語翻訳で出版することを決めました。エイアンドエフで出版事業を立ち上げた記念すべき一冊目です。サバイバル本の原点であり、弊社の原点ともいうべき本だと思っています。自然の中で生存するための知識と技術は、太古から続くものばかり。どれも実践的で、現代でも役立つ技法です。焚き火を前にして読むと、サバイバルに挑戦する勇気が湧いてくる気がします」

    サバイバルに挑む勇気が湧いてくる本

    アウトドア
    サバイバル技法

    作者:ラリー・D・オルセン(著)、谷 克二(翻訳)
    出版社:エイアンドエフ

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    エイアンドエフ会長 赤津孝夫

    1947年生まれ。A&F創立者。2013年にはA&F BOOKS設立。著書に『アウトドア・サバイバル・テクニック』(地球丸)がある。

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    コロンビアPR担当 大極 蘭さんの1冊は「ポエトリー・ドッグス」

    31篇の詩を巡るストーリー。「焚き火の前ではしっとりお酒を飲むのが大人のアウトドアの楽しみ方。そこはまるで自分だけの貸し切りバーのような空間。本をドアのように開けば、犬のマスターがお酒の代わりに詩を差し出してくれます。世界の名詩から知識も得られる、うっとりする一冊です」

    お酒と共に堪能できる詩集

    ポエトリー・ドッグス

    著者:斉藤 倫
    出版社:講談社

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    コロンビアPR担当 大極 蘭

    趣味は低山ハイクと野外フェス。幼少期はヨーロッパで暮らしていた経験あり。フジロックに行ったのがきっかけでコロンビアに入社。

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    チャムス広報担当 長谷部 萌さんの1冊は「伝わるちから」

    コミュニケーションに悩んだときのヒントになる言葉が満載の本。「自分と向き合いたいときに読むお守りのような本です。タイトルにもある『伝わる』という部分にとても共感していて、『言葉遣いとは心遣い』『よく見るということはよく気づくということ』という言葉にいつもハッとさせられます」

    自然と向き合えるお守り的存在

    伝わるちから

    著者:松浦弥太郎
    出版社:小学館

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    チャムス広報担当  長谷部萌

    店舗スタッフを3年経験後、広報に。本とお酒と音楽とアウトドアが大好き。自社製品の遊び心ある商品に、つねに心ときめいている。

     

    スノーピーク広報担当 三上昂太郎さんの1冊は「ミ・ト・ン」

    「手袋」に特別な意味を持つ国の話。「気持ちやプロポーズの返事を手袋の色や模様で伝える国がモチーフ。編み方や模様には意味があって、ミトンは先人の知恵や伝統が詰まった大切なもの。焚き火の前で読むと、恋人、家族、国、自然…さまざまな愛の形を学べ、身も心もミトンに包まれたような温かい気持ちに」

    さまざまな愛の形を知れる

    ミ・ト・ン

    作者:小川 糸(文)、平澤まりこ(イラスト)
    出版社:幻冬舎

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    スノーピーク広報担当 三上昂太郎

    本社キャンプフィールドで管理やイベント運営を担当した後に広報業務を担当。愛用はスノーピークのキャンパーズミトン。

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    モンベル広報担当 設楽文昭さんの1冊は「今夜も焚き火をみつめながら」

    登山雑誌『岳人』で連載されていたエッセイを単行本化。等身大の著者の姿に出会える。「サバイバル登山家・服部文祥が登山について、狩猟について、そして現代社会のあり方や生き方について服部流で問いかけます。秋の夜長に焚き火を見つめながら物思いにふける。タイトルどおり、焚き火との相性抜群です」

    サバイバル登山家・服部文祥のエッセイ

    今夜も焚き火をみつめながら

    著者:服部文祥
    出版社:ネイチュアエンタープライズ

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    モンベル広報担当 設楽文昭

    店舗勤務を経て2011年より広報部勤務に。高校時代は山岳部に属していた。大学時代もアウトドア体験を重ね、現在も趣味は登山。

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    CAMP BEAN代表 斉藤勇介さんの1冊は「白い牙」

    孤独なオオカミの生涯を描いた動物小説の傑作。「過酷な環境で生きる主人公の狼犬はネイティブアメリカンの焚き火に引き寄せられ、やがて人間の愛情や絆を知ることになります。自然の厳しさや生存競争の激しさは孤独を深める要因であると同時に成長を促す糧。焚き火の音を聴きながら静かに読みたいです」

    焚き火の音を聴きながら静かに読みたい

    白い牙

    作者:ジャック・ロンドン(著)、白石佑光(翻訳)
    出版社:新潮社

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    CAMP BEAN代表 斉藤勇介

    静岡県伊豆市修善寺にある山林を購入し、サラリーマンを続けながら開拓。2020年にキャンプ場としてオープンした。

    アンケートでわかった…BE-PAL読者の焚き火の前で読みたい本は?

    長い旅の途上

    著者:星野道夫
    出版社:文藝春秋

    山形県 男性

    自然と人との距離感や、あるべき姿がわかる気がする。

    雪沼とその周辺

    著者:堀江敏幸
    出版社:新潮社

    埼玉県 男性

    ヴィンテージのオイルランタンを眺めているような、永い年月に対する慈しみがあります。

    陰陽師

    著者:夢枕 獏
    出版社:文藝春秋

    福岡県 女性

    昔の人たちも、こんなふうに焚き火の炎を見ていたのかなと思いながら。

    西の魔女が死んだ

    著者:梨木香歩
    出版社:新潮文庫

    静岡県 女性

    本書の世界観はどこか静かで穏やか。焚き火の炎と相まって、より深く浸れます。

    十五少年漂流記

    作者: ジュール・ヴェルヌ、波多野完治(翻訳)
    出版社:新潮社

    静岡県 男性

    10代のころ、何気なく手に取った冒険100%の本でした。今でもたまに読み返してます

    老人と海

    作者:ヘミングウェイ、福田恆存 (翻訳)
    出版社:新潮社

    大阪府 男性

    焚き火の前でコーヒーを飲みながら、火がちょうど燃え尽きるころに読み終える本。

    新編
    銀河鉄道の夜

    著者:宮沢賢治
    出版社:新潮文庫

    徳島県 男性

    星空と焚き火の雰囲気にあうと思う。テレビで見た同名のドラマがとても良かった。

    山からの手紙
    ぼくは山暮らし屋

    著者:田渕義雄
    出版社:小学館

    東京都 男性

    ビーパル連載時から読んでいて、本になってからは折に触れて読み返しています。

    大人の男の
    こだわり野遊び術

    著者:本山賢司、細田 充、真木 隆
    出版社:山と溪谷社

    福岡県 男性

    焚き火の前で酒を飲んで、こだわり道具のうんちくを披露する内容が大好き。

    ※構成/中山夏美

    (BE-PAL 2024年12月号より)

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