スズキ/フロンクスの価格は?燃費は?サイズは?乗り心地は?
¥2,541,000~2,739,000
問い合わせ先:スズキ TEL:0120-402-253
https://www.suzuki.co.jp/
昨年インドで発表され、同国をはじめとする各国で販売されている。2WDと4WDの2グレードが用意され、走行中の車室内の静粛性を高めるなど、快適に過ごせる工夫も凝らしている。最新世代の予防安全技術を搭載。
4WD車は走破性だけでなく安定感も良好
早:フロンクスは先にインドで販売が始まり、この秋から日本に輸入される新型車です。2WDで250万円台というお手頃な価格設定に惹かれますね!
櫻:うん。部品の原材料の高騰や円安でクルマの値上げが続くなか、現実的な選択肢が増えるのは大歓迎。
早:しかも、かっこよくてチープな印象はないし、必要十分な機能と装備が備わっていますよ~。
櫻:軽自動車やコンパクトカーを得意とするスズキのノウハウが駆使されているんだろうね。部品のなかでコストの多くを占めるエンジンは、1.5ℓの4気筒。組み合わされるトランスミッションは6速のATで、車格以上のメカを取り入れている印象だ。
早:アップダウンの大きい舗装路を走りましたが、力不足を感じることはなかったです。パドルシフト付きで変速しやすいし、荷物をたくさん積んで走ってもストレスはなさそう。
櫻:4WDの設定があるのもうれしいね。通常は前輪駆動で走り、走行状況に応じて後輪にも駆動力が伝わるシンプルな方式だけど、ロードクリアランスに余裕があるから、あまり激しくない不整地なら安心して走れるし、雪道もOKだ。
早:それに、4WD車には発進するときに滑るタイヤをブレーキ制御して、スムーズに走れるようサポートするグリップコントロールや、急な下り坂を微速で制御するヒルディセントコントロールも付いてます。
櫻:後輪を駆動させる部品の増加で車体の前後重量バランスが異なるからか、4WD車のほうが走行中により安定感があったので、雪の少ない地域に住む人にもおすすめしたいな。価格は少し高くなるけどね。
早:アウトドア派にとっては重要なポイントですよ~。 そして気になる積載能力。全長が短いので荷室の奥行きはそれなりですが、2~3名乗車を前提とするなら後席をたためるので、キャンプ道具を積むことに苦労することはなかったです。
櫻:床下収納も付いているし、ソロやカップルでのキャンプなら十分でしょ。
早:歩行者や自転車も検知するスズキ最新の衝突被害軽減ブレーキや全車速追従機能付きのクルーズコントロールも付いて、このお値段。コスパは最高です!
見た目以上にアウトドア向きだった!
ロー&ワイドなスタイリングで都会派に見えるが、樹脂製のフェンダーアーチを装備するなど実用性にも配慮した設計で、ロードクリアランスもしっかりと確保。また、全高を機械式駐車場に対応する高さに抑えているのもポイント。
2人でのキャンプがちょうどいい感じ
荷室の床は深く、後席のショルダー部分までの高さに荷物を積みやすい。ただし、開口部のへりは高くなっている。
6:4分割可倒式の後席を半分たたんだ状態。居住性も含めてキャンプは最大で3人が目安。2人なら荷物も無理なく積める。
床下収納付き。
側壁にも小物入れが付く。
価格以上のバリューを感じる室内空間
前後シートをたたむと山なりになるので車中泊は難しいが、休憩はできそう。
室内の質感は価格を超えるバリューあり。スマートフォン連携機能付きメモリーナビを搭載。
後席のゆとりにも配慮した設計。
前席は体をしっかりとサポートし、ロングドライブでも疲れにくい。見た目も上質!
経済的にスイスイ走る!
エンジンは現行型のジムニーシエラと同系統。コンパクトな車体には十分すぎる性能を発揮し、4WD車でも燃費(WLTC値)は17.8㎞/ℓと経済的。「小回りも利くので、キャンプや登山口までの移動に使いたいっス!」(早坂)
加速が気持ちいい~。
SPECIFICATIONS
(マイルドハイブリッド車「Z」2WD)
【ボディー寸法】
全長 3,995㎜
全幅 1,765㎜
全高 1,550㎜
最低地上高 170㎜
最小回転半径 4.8m
ホイールベース 2,520㎜
タイヤサイズ 195/60R16
車両重量 1,070㎏
乗車定員 5名
【エンジン】
排気量・種類 1,460cc直列4気筒
最高出力 74kW(101PS)/6,000rpm
最大トルク 135N・m/4,400rpm
燃料種類 無鉛レギュラーガソリン
燃費(WLTCモード) 19.0km/ℓ
【モーター】
最高出力 2.3kW(3.1PS)
最大トルク 60N・m
【トランスミッション】
6AT
※構成/櫻井 香 撮影/三浦孝明
(BE-PAL 2024年12月号より)