最強の防寒着はこれだ!冬のキャンプや登山でのシチュエーション別おすすめアイテムを解説
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    2024.12.01

    最強の防寒着はこれだ!冬のキャンプや登山でのシチュエーション別おすすめアイテムを解説

    最強の防寒着はこれだ!冬のキャンプや登山でのシチュエーション別おすすめアイテムを解説
    冬のアウトドアの基本である防寒着。しかし、ひとくちに防寒着といっても、さまざまな種類があります。今回は冬のアウトドアにおすすめの防寒着と、おすすめの着用シチュエーションをご紹介します。

    冬のアウトドアにおすすめなウェア

    フリースジャケット:多彩な種類を持つ定番の素材

    フリース

    行動中の着用を意識したフリース。

    フリースジャケットは化学繊維などを起毛した保温素材を使用し、キャンプや登山で主にベースレイヤーとアウターの間に着用する中間着として知られています。優しい肌触りで保温性に優れているのが特長で、タウンユースとしても親しまれ、多くのブランドから展開されています。

    ひとくちにフリースジャケットといってもその種類は様々で、ダイナミックな動きにも追従できるストレッチ性に優れたものから、フリースならではの保温性をさらに高めたものまであります。定番ながらも、ユーザーのニーズに合わせた種類が存在する頼もしい素材です。

    ソフトシェル:アウターから中間着まで活躍する高い汎用性を持つ

    クラッグジャケット ソフトシェル

    高い汎用性を持つソフトシェル。

    高いストレッチ性と通気性を持ちながら、適度な保温・防風・撥水性などを備えたウェアがソフトシェルです。オールシーズン活躍できるだけでなく、フィールドで遭遇する多くのシチュエーションにも使用できることから、アウター向けから中間着向けのものまで、豊富なモデルが展開されています。

    保温着としては他のウェアより一歩劣るものの行動中のウェアとしては最適で、私は生地の厚さなどを考慮して複数所持しています。ソフトシェルと相反するウェアにはハードシェルというものがあり、こちらは防雪・防水・防風性に特に優れたウェアになります。

    化繊インシュレーション:濡れに強いタフなウェア

    化繊インシュレーション

    濡れに強く軽い化繊インシュレーション。

    高い保温性を持ちながらも濡れに強く、かつ速乾性に優れたウェアが化繊インシュレーションです。他のウェアと同じく保温性を有しながらも、軽量なのがポイント。用途に合わせて中間着からアウター向けのものまで多彩なモデルが存在します。

    また、濡れに強いことから、雪が付着したり汗で濡れても機能を著しく落とすことがないので、冬の行動から休憩時の保温まで重宝します。メンテナンス性も良好で、自宅で洗濯しても大丈夫です。

    ダウンジャケット:高い保温性を有する休憩時におすすめのウェア

    ダウンジャケット

    抜群の保温性を持つダウン。

    天然素材である水鳥の羽毛(ダウン)を使用したウェアで、非常に高い保温性を有しています。よく比較される化繊インシュレーションと同様に優れた軽量性も備え、アウトドアでは主に休憩時や極寒地で着用されています。

    吸湿性があり濡れやすいのが難点ですが、ダウンを包んでいる外側の素材に防水透湿性の高いものを使用することで、ダウンの難点をカバーするモデルも展開されています。

    シチュエーションで選ぶ最強ウェア

    フリースジャケット:キャンプの中間着・ハイキングに最適

    キャンプ場

    キャンプ場ではフリースを積極的に着用したい。

    フリースの大きな魅力は、保温性をはじめとした機能性をニーズに合わせて最適なモデルを選択できるという点です。反面、化繊インシュレーションのような軽量コンパクト性には劣ります。容量の制約を受けにくいキャンプでは中間着として活用しやすく、暖かく無風の日ならアウターとしても機能します。

    また本格的な登山ではなく、バックパックのスペースに余裕を作りやすく、天候の影響を受けにくいハイキングであればとても頼りになります。

    ソフトシェル:登山の行動着から運動量の多いキャンプに

    登山道

    運動を妨げないソフトシェルは行動着として最適。

    ソフトシェルの高いストレッチ性を発揮できるのは、なんといっても行動時においてです。通気性や小降りの雨程度なら弾いてくれる撥水性も合わさって、行動中の防寒対策に右に出るものはありません。ストレッチ性のみならず耐久性も確保されているモデルであれば、ダイレクトな動きを要する岩場でも安心して行動可能です。

    キャンプにおいても薪を運んだり調理をしたり、子どもと一緒に遊んだりと、行動量の多いシチュエーションで役立ちます。反面、静養時の保温性ではダウンや他のウェアを活用するのがおすすめです。

    化繊インシュレーション:厳冬期の行動着として

    化繊インシュレーション

    化繊インシュレーションで山を歩く。

    化繊インシュレーションの優れた軽量性と速乾性を生かせるのは、寒さが厳しくなる時期です。行動中におすすめのソフトシェルでも、1月や2月の厳冬期や高所となると耐えられなくなってきます。保温性を高めると生地が厚くなり重たくなりますが、化繊インシュレーションなら最小限に押さえながら保温性を高められます。

    雪が降り、極寒時の行動となった場合は化繊インシュレーションがその真価を発揮してくれます。

    ダウンジャケット:夜から夜明け前までの着用に

    夜明け前のテント場

    日の出前のテント場はとにかく寒い。

    ダウンジャケットの高い保温性が発揮されるのは、日の出前、日の入り後の時間帯です。陽光があると芯から温まる感覚がある冬でも、日が落ちている間は震えが止まらなくなるほどの寒さになります。ダウンを着用していれば真冬の厳しい寒さに耐えることが可能です。

    また日中の静養時だけでなく、寝袋が対応できる寒さの限界を超えたときに着用するのも有効です。悪天候時は濡れてすぐ性能が落ちてしまうので、薄手のダウンジャケットに前述のハードシェルやレインウェアといったアウターを上に着るのが良いです。

    シチュエーションに合わせて最適な防寒着を!

    蓼科山

    冬の蓼科山を登る。

    いかがでしたか。アウトドア向けの防寒着には非常に多くのモデルがあるため、どれにしたら良いか迷うことがあると思います。そんな時にはご紹介した4種類とその特長を理解しておくことで、最適な選択ができるようになります。。

    シチュエーションに合わせた最適な防寒着を着て、冬のアウトドアをぜひ満喫してください。

    北村 一樹さん

    アウトドアライター

    関東甲信越の山を中心に、1年を通して日帰りから縦走、沢登りや雪山を楽しんでいます。数日間沢に入って魚を釣りながら山頂を目指し、藪を漕いでいく汗まみれ、泥まみれの登山が大好物。ファミリーキャンプ、ロードバイクでヒルクライムなど、海と山があるのどかな町に住み、暇を見つけては年中山で過ごしています。

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