日本車でも400万円以上のクルマは増えているが、最近人気なのは輸入車で、選択肢も多い。しかもそれぞれ個性があり、欧米のアウトドア文化を通して培われた高い機能にも心惹かれる。各ブランドの戦略を通して、いま最も買いのモデルをご紹介!
【ドイツ流王道路線】
メルセデス・ベンツ/
GLA
¥3,759,260~
◎ロングドライブでも疲れない最高の乗り味が手頃に!
長らく高級セダンが中心だったメルセデス・ベンツは、近年コンパクトカーやSUVを次々と投入。ユーザーの若返りを図っている。保守的だったデザインも、大胆で押し出しの強いものとなった。
入門クラスのAクラスでも、路面にぴたっと吸い付く正確無比の乗り味が味わえる。おすすめは派生モデルのGLA。オフロードも考慮した、本気印のSUVだ。
¥3,579,260~
BMW/
X2
¥4,037,038~
◎カジュアルなモデルが増殖中!
運転の楽しさを教えてくれる
主力セダンの3シリーズが絶大な人気を誇るBMW。航空機のエンジン製造から始まったメーカーだけに、滑らかで上質なエンジンフィールは世界随一。切れ味を重視した操舵感も含め、運転の楽しさを教えてくれる。
スタイリッシュなクーペ調のSUVにも力を入れていて、最新モデルのX2はSUVのイメージを覆すカッコよさ。ラゲッジも深く、実用的だ。
フォルクスワーゲン/
パサート ヴァリアント
¥3,276,852~
◎多ディーゼルもハイブリッドも選べる!
愛されるクルマがより先進的に
数の自動車メーカーを傘下にもつフォルクスワーゲン。クルマの基本骨格をグループで共有する強みを活かし、高品質を手頃な価格で実現している。環境対策にも力を入れていて、近年はディーゼルに加えてハイブリッドも揃える。
おすすめはディーゼル搭載のパサート。クリーンなデザインや広く機能的なラゲッジで、末永く愛せる。
【英国流高級路線】
ジャガー/
Eペイス
¥4,175,926~
◎ミドルサイズSUVが新登場!
高級ブランドの進化形がコレ
2008年からインド資本となったジャガーは、親会社の豊富な資金力をバックに、モダンでスポーティーな高級車の開発に力を入れている。
最新モデルのEペイスは、ディーゼルも選べるミドルサイズSUV。4WDは走行モードが豊富で、アウトドアにもしっかり対応する。車幅が1,900㎜もあり、取り回しに不安はあるが、そのぶん室内は広い。
ランドローバー/
ディスカバリー スポーツ
¥4,101,852~
◎高速路線を爆走する英国の老舗
4WDの真髄が満喫できる
現在はジャガーと同じグループに属し、伝統のクロスカントリー性能を継承しながら高級化路線をひた走る。そのなかで最も手が届きやすく、小柄なのがディスカバリー スポーツ。
2018年からディーゼルが加わり、最大渡河水深は60㎝だ。ただしベースグレードは装備が乏しく、あれこれ付けると見積もりが高くなるので覚悟されたし!
【北欧流デザイン&安全】
ボルボ/
XC40
¥3,601,852~
◎北欧の伝統香る「全天候型シューズ」は
安全もコスパも抜群!
ボルボは2010年に中国資本となった。以来、基本骨格やエンジンを完全自社開発するようになり、デザインも北欧の温もりに加えてモダンさを強調するように。
最新のコンパクトSUV、XC40はゆとりある性能をエッジの効いたデザインで包み込んだ、全天候型シューズのようなキャラクター。安全装備も充実し、ただいま世界的に爆売れ中!
【アメリカ流豪快路線】
ジープ/
レネゲード
¥2,768,519~
◎米国随一のSUVブランドは
若返りながらも伝統を継承中
もともとアメリカのビッグ3を構成していたクライスラーのブランドだったジープは、現在イタリアのフィアットに属する。それでも伝統のクロスカントリー性能は健在で、古典的なジープの現代版をイメージしてデザインされたレネゲードは、今、最も旬な1台。2WDもあるが、オフロード走行モードが充実した4WDが断然楽しい。
【イタリア的デザインの妙】
フィアット/
500X
¥2,710,185~
◎デザイン&機能性バツグン
「カワイイ」が進化中
小型大衆車の歴史的名車、500の現代版は、今も街で見かける機会が多い。500Xはジープ/レネゲードのフィアット版ながら、500のカワイイ雰囲気をイタリアならではのセンスで表現した。
室内にも丸っこいディテールを配し、いつも楽しい気分でハンドルを握れる。色にもこだわれば、キャンプサイト映えは確実!
【フランス流エスプリ効果】
シトロエン/
C3
¥2,027,778~
◎デザインが秀逸!
RVの新潮流を手軽に体感できる
かつては独創的な技術やデザインで知られたシトロエン。近年はメカニズムこそオーソドックスながら、斬新なデザインが復活。
コンパクトカーのC3ではそれが顕著で、ドアの下部には軽い接触からボディーを守るエアバンプをあしらい、しかもそれがデザインのひとつとなって機能している。これぞ、RVの新潮流!
ルノー/
カングー
¥2,313,889~
◎積める楽しさがわかる唯一無二のクルマ
スポーツモデルと実用車を揃えるルノーは、「普通なのにセンスがいい」クルマ作りが特徴。後者の代表格、カングーは積むことにかけては無敵のRVだ。
後席をたためば大人ふたりが休める室内に荷物をドカドカ積み、天井の収納にも無造作に小物を突っ込むだけで、洒落て見える。毎年登場する限定車も人気。
プジョー/
3008
¥3,305,556~
◎SUV強化中!「これで十分」なフランスの粋
必要最低限の機能と装備を巧みにパッケージングするのは、プジョーの得意とするところ。おのずとクルマは小さめが中心となるが、昨今のSUV人気に合わせて、独自のセンスで新車を投入中。日本でも使いやすいサイズの3008は2WDのみの設定だが、多少の荒れ道ならスイスイと進み、「これで十分」と納得できるはず。
◎構成/櫻井 香