「タスマニア島最高峰」登頂予定日にまさかの…!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
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    2024.12.02

    「タスマニア島最高峰」登頂予定日にまさかの…!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    遥かなるタスマニア〜世界遺産を威風堂々トレッキング!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

    【世界遺産「タスマニア原生地域」を6泊7日で縦走ハイク2】「マウントオーサ」を目指して

    縦走3日目はこんな景色からスタート!

    以前紹介した「ウルル(エアーズロック)」のように見えますが…。

    タスマニアにあるマウントオークリーという山です。

    晴天なんですけど、道はぬかるんでグシャグシャになっているところもあるし、場所によっては登山道が川になってしまっています。これは前の晩とかに降った雨のせいでもあるのですが、雪山の水が溶けたからでもあります。ちなみにガイドのケイトによると、そんなふうになっていなくていちばん歩きやすいのは1月か2月ぐらいとのことです。

    なんて余裕をかましていますが、じつは私の足元から大問題が忍び寄っていました。というのも1年半ぶりに引っ張り出してきたミドルカットのトレッキングシューズの布地が初日から破れ始めていて、靴の中はビショビショなのです。

    数日前に試し履きして、「ソールもはがれそうにないし、全然だいじょうぶだね~」と思ったのが甘かったです。

    まあとにかく。極力水たまりの中にある石を伝い歩くので、バランスを取るためのトレーニングポールは必須です!

    てなわけで木道が出てくるとしあわせ。空は相変わらず晴天です。

    倒木をカットした階段がちょっとかわいいと思ったり。

    この日は途中で荷物を置いて化石が見つかる川に向かいました。

    まるで砂金採りのように必死に化石を探している面々。笑

    とはいえここは「クレイドル山 セントクレア湖」という国立公園の中なので、草花も枝も石も化石も持ちだすことは禁止。

    というわけで我々より先に化石を見つけた人たちも、倒木の上に並べてくれています。

    ちょっとした「化石博物館」ですね。

    ちなみに川の水がちょっと茶色なのは地面がピートでその上にティーツリーが生えていて、それらのタンニンが溶け出しているからだそう。

    ここで赤い花も見つけました。リキア・スコペリアだそう。

    そして「タスマニア島最高峰」マウントオーサへ!

    さて実質6日のトレッキングも後半戦の4日目。今日はいよいよ、途中で荷物をデポしてタスマニア島最高峰である「マウントオーサ」(1617メートル)に登頂予定です。

    途中で見たダニスカスケード(渓谷)。

    出発して2時間ほどで今回の「クレイドル・マウンテン・シグネチャー・ウォーク」の最高地点(標高1113メートル)である「ぺリオンギャップ」に到着しました。

    奥のほうにも荷物を置いている人がたくさん見えます。

    木道がウッドデッキ状態に広がっていて、「どうぞデポしてください」的な場所! 我々も約9キロのリュックを置いて、小さなデイパックに防寒具とレインウェアとランチとヘッドトーチのみを入れます。

    そして目指すはルートの右側(西側)にあるタスマニア島最高峰の「マウントオーサ」(1617メートル)! つまり今回の6日間トレッキングのハイライト! …のはずなのですが。

    デポした地点から間近に見えるのが「マウントドリス」で、目指す「マウントオーサ」はさらにその奥!

    で、そっちのほうにカメラをズームしてみると…。

    どう見ても晴天ではありませんな。

    ガイドのマーロンによると「雲行きからしてマウントオーサは吹雪いていて危険です」。ということでタスマニア最高峰登頂は泣く泣く取りやめに。このあたりはなによりも安全第一。そして「最後まで歩きとおす」ことが第一です。

    予定を変更して「マウントペリオンイースト」へ!

    その代わりといってはなんですが、デポした「ぺリオンギャップ」から反対側(東側)にある別の山「マウントペリオンイースト」(1433メートル)を目指すことに。タスマニアは偏西風の影響でほぼ常に西のほうから天気が崩れるそうですが、こちらまで来るのはまだ時間がありそうという判断です。

    というわけでガイドのマーロンも含めて5人で出発です。

    はい、トップの画像と同じ写真ですね。てなわけでトップの画像もタスマニア島最高峰を目指しているものではないです。すみません。すみません。

    けど…あのボコッとなっているところまで上がるの? マーロンに訊いたところ「そうですよ~。あそこが山頂ですから」とのこと。マジか~。

    そして登り歩きつづけたのですが…最後の最後、高度にして20メートルくらいは小さなデイパックすらデポしての岩登りとのこと。この時点ではもうトレッキングシューズの切れ目が3センチくらいに広がっていて、足元が不安定なので泣く泣く断念しました。

    断念組の仲間たち。左からトレーシュ、ミーガン、私。

    断念地点からの風景。歩いてきたトラックを挟んで、西側のマウントオーサなど。確かに雪雲に覆われています。

    それから岩陰にいるのだけどかなり風が強くて、なんだかビバークしている気分になりましたよ。

    登頂して戻ってきたガイドのマーロンとアンディー。破れたトレッキングシューズでここを登り下りするのはやっぱり無理ですわな。

    下山途中に岩陰でランチを食べ、13時半過ぎにデポした場所から出発。本当はトラックに西側、最高峰の「マウントオーサ」の手前の「マウントドリス」の中腹に位置する「日本庭園」にも行くつもりだったのだが、雲を見て「雨または吹雪が来そう」ということなのでやめました。3時ごろに宿に着いたらすぐに雨が降ってきたのでナイス判断だったと思います。

    トラックをさらに進んだ別角度から見ても「マウントペリオンイースト」は不思議な山容。

    途中からボコッと聳え立っています。

    遠くから見たら…ちょっとエロい感じもしました。すみません。

    そして西側の「マウントオーサ」方面にはたくさんの雪渓が見えました。

    実質6日のトレッキングの3分の2が終わりました。でもまだまだ続きます。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    グレート・ウォークス・オブ・オーストラリア(Great Walks of Australia)
    オーストラリア各地のとびきりの場所13ヵ所で、数日間のトレッキングツアーを実施。
    https://greatwalksofaustralia.com.au/

    タスマニアン・ウォーキング・カンパニー(Tasmanian Walking Company)
    今回の「クレイドル・マウンテン・シグネチャー・ウォーク」を催行。
    https://www.taswalkingco.com.au/

    ジェットスター
    日本からブリスベンでの乗り継ぎ1回でローンセストンへ。しかも燃油サーチャージは不要!
    https://www.jetstar.com/jp/ja/Fly-Australia

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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