四輪バギーで尾根筋ハイクならぬ尾根筋バイク体験!@フィジー【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
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    2024.12.17

    四輪バギーで尾根筋ハイクならぬ尾根筋バイク体験!@フィジー【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    四輪バギーで尾根筋ハイクならぬ尾根筋バイク体験!@フィジー【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    山登りでいちばん好きな瞬間はなんですか? 「そりゃあもう360度の大展望がある頂上に着いたときだろ~」という方も多いと思いますが、個人的には「見晴らしのいい尾根歩き」です。あまりに楽しくて「もう一回歩こっと」と戻っちゃうくらいに。笑

    今回はそんな尾根をハイク…ではなく、「クワッドバイク(四輪バギー)」で爽快に踏破してきました!

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

    つづら折りを登り切った絶景。そのあとには…【フィジー旅1】

    今回から紹介するのはフィジーです。はい、南太平洋にある島国です。

    以前同じ南太平洋にある(と言ってもずいぶん離れていますが)タヒチで「水上バンガローみたいな〈ザ・タヒチ〉じゃない知られざるタヒチ」をお伝えしました。で、先日ATTA(Adventure Travel Trade Association)という団体が主催するコンベンション&プレスツアーに参加するためにフィジーに行ってきたのですが、ここでも「シュノーケリングやダイビングだけじゃないフィジー」、つまり「フィジーの別の魅力」を数回にわたって紹介したいと思うわけです。

    まず取り上げるのは「四輪バギー(クワッドバイク。Quad Bike)」です。

    はい、こういう乗り物です。

    本人、「正義の味方」のつもりでポーズを取っていますが、「悪の秘密結社」サイドにしか見えない。笑

    さて【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズを毎回ご覧になっている奇特な読者の方は、「四輪バギーってタヒチでも書いてたじゃん!」と鋭い指摘をされるかもしれません。

    タヒチのボラボラ島を四輪バギーで爆走してみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    このタヒチの記事では「オフロードだけじゃなく島の舗装道路を疾走するのも爽快だったよ~」という話をしたとおり、四輪バギーは基本的には「凸凹のオフロード」走破用。

    で~も。フィジーでは「尾根筋」とか「つづら折り」とか、見晴らし最高の絶景の中を楽しめるのです!

    じつはでっかいフィジーの「本島」

    まずはフィジー共和国の簡単な紹介をしておきましょうかね。場所は先ほども書いたように南太平洋。オーストラリアのケアンズのほぼ真東、ニュージーランドのほぼ真北で、いずれも2000キロ以上離れているようです。

    ただ成田空港からフィジーエアウェイズの直行便が週2回飛んでいて、所要時間は約9時間。約8時間のハワイよりもちょっと遠いですが時差はたった3時間(サマータイム時は4時間)なので、5時間のハワイよりも時差ボケの心配は少ないかもしれません。

    そして333の島からなる太平洋上の島国なのですが、首都スバと玄関口(国際空港)のナンディのある「ビティレブ(Viti Levu)島」の周回道路を一周するのに12時間かかるのだそう。タヒチの本島とも言える「タヒチヌイ島」が2時間で一周できるのとくらべてかなり大きいですね。

    そのビティレブ島の面積は約1万平方キロメートルで、日本の四国の半分強。そんなこともあり海からすぐに急峻な山々がそびえ立つタヒチの島々とはかなり違った景色です。またそれだけ広いので半日とか日帰りではない「3~4日のハイキングツアー」などもあるようです。

    妙に楽しい「未舗装道路」の爆走

    話を「四輪バギー」に戻します。今回私を先導してくれるガイドは「Go Dirty Tours Fiji」のポニさんです。

    タヒチのガイドのモー同様、気のいいお兄ちゃんです!

    ちなみに同社にはアマンドさんという日本語も話せるガイドもいます。

    こちらも気のいいお兄ちゃんです。

    まずはナンディ空港そばの同社社屋前で「同意書」に必要事項を記入。運転免許証(私はオーストラリアのものを見せましたが日本のものでも可だと思います)も提示します。このあたりが「免許持ってる?」「あっ、今出す」「いや、持ってるならいいよ~、わざわざ見せなくても」で済んじゃったタヒチと違うところ。笑

    そしてヘルメットをかぶったあと同社内の「教習コース」みたいなところで3分ほど試し運転。

    8の字コースなので右カーブも左カーブも練習できます。

    ちなみにこのクワッドバイクに関してあちこちで吹聴していたところ、ある人から「ペーパードライバーでも平気ですか?」と質問されました。私自身は普段から車を運転しているのでペーパードライバーの感覚がよくわからないのですが、自動車よりも小さいので取り扱いやすいですし、四輪あるのでバランスをとる必要もなくオートバイや自転車よりもラク。よって屋内の「教習コース」で少し余分に練習させてもらったりすればだいじょうぶなのではないかと思います。

    自分で運転したくないという場合は友だちとかガイドの後ろで二人乗りさせてもらう手もあるようです。

    そしていよいよ街中の舗装道へ。タヒチのボラボラ島のときは片道1車線の道しかなかったのですが、ここでは片道2車線のところや右折レーンもあり、車線変更もします。そのわりにはポニの四輪バギーも含めてなぜかサイドミラーがない。笑

    休憩のときにその理由を聞こうと思ったのですが、毎回忘れました。笑

    私が渡したスマホでポニが撮影。てなわけでスマホ2台持ちとかスマホとカメラ両方持参がオススメ。

    一般道で運転しながらスマホで撮影してだいじょうぶなんかいと思われるかもしれません。でも別のガイド氏によると「フィジーでは通話すると違反切符を切られるけど、手にスマホを持っているだけならだいじょうぶ」なのだとか。「オーストラリア人のお客さんから〈オーストラリアでは手に持っただけで違反になる〉って聞いたけどホント?」と驚いていたので、実際にそうなのかもしれませんね(このあたりは「自己責任」でお願いします。笑)。

    欄干のない橋!

    こういうところを渡ると「落ちたらどうしよう」というありえない不安が頭に浮かんで、妙にテンションが上がります。…マゾか、私。

    15分ほど舗装道路を走ったあと、「(凸凹の悪路ではない)一般的な未舗装道路」に入ります。表面に砂利が散らばっていたりするので少しずるずると滑る感じもありますが、それでも四輪なので充分なグリップ感。これがタヒチで体験した「凸凹の悪路や山道」とも「舗装路」とも全然違った感覚で楽しいです。

    とはいえポニ、ときおり後ろにいる私がついてくるかを確認しますが、全然止まってくれません。

    相変わらず器用に撮影してくれるポニ。

    ちなみに私は停まって撮影。

    というか二輪のバイクと同様、右のハンドルにあるアクセルをひねってスピード調整するのですが、その作業をしながら左手で撮影するのは素人の私には至難の業。てなわけでどんどん引き離されたりします。

    なんだかタヒチのタマ先生を思い出しましたよ。

    タヒチ・ボラボラ島でジャングルをフラフラしてみた【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    最初の休憩はなんと出発してから30分後でした!

    その20分後に絶景ポイントでまた休憩。

    あとで気づいたのですが、ポニったら私が渡したスマホで「パノラマモード」まで。笑

    …記事だと横長すぎてイマイチ使いにくいのですが、意気に感じて載せたよ、ポニ!

    そしていよいよあの頂へ!

    さてここから先は山道を登っていくのですが、「林道」ではなく左右の見晴らしがあります。

    左右の見晴らし抜群!

    相変わらず置いて行かれる私。

    でもポニは途中で停まったり減速したりして、私が颯爽と抜き去る動画を撮影したりしてくれます。これがなかなかカッコいいのですが、記事には使えなくて残念。

    尾根筋を走ったあと、最後にこんなつづら折りを登ります。

    そしていよいよ頂上に到着! 「ナウソリ高原(Nausori Highlands)」の「Heaven’s Peak」という場所です。

    ポニを撮影しようと思ったら…。

    ポニも私を撮影していた。

    …なんで野郎二人で「つきあいたてのバカップル」みたいなことをしているのか。笑

    「新しくできたカノジョの前ではしゃぎすぎるアホ」の図ですが、ポニがやれって言うもんで。

    で、なんとか立ったけど見事なへっぴり腰。笑 まあ立つ場所じゃないですからね、バイクのシートは。

    「仮面ライダーごっこ」とか言いながら、走らせている自転車のサドルの上に立つという荒業なんかを平気でしていたあのころが懐かしい。笑

    すると馬たちがつづら折りを上がってきました。

    ポニに訊いたところ、土曜日の午後は馬を解き放って、日曜日に教会の礼拝から帰ったときに口笛で呼ぶと戻ってくるそう。「盗まれないのか」と心配になったのですが、そういえば牛たちも道路わきの柵のない草地でのんびりと草を食(は)んでいたりします。

    フィジー、のどかです。

    なんて思っていたらさっき登ってきたときに降り始めた雨が激しくなってきたので退散することに。というか「ううっ。この雨の中、マジで行く?」とツッコミを入れたくなるほどの本降り。

    …けどまあ、そこで待機していたところで濡れネズミになるだけですが。

    てなわけで「下りの尾根筋」という最高の景色は撮影できませんでした。みなさん、私に代わってリベンジしてください!

    でも丘から降りると晴れてきて、服も乾いていきます。むしろ気化熱で涼しくて気分最高!

    来た道をそのまま戻っていくのですが、最後の最後にポニが別の方向へ。ヘルメットの内側にインカムとかついていないので、「いや、ポニ。間違っているよ~」と伝えることもできずにのこのことついていくと…。

    はい、砂浜に連れてきてくれました。

    ほんの2~3分ですが、つかの間の爆走!

    「四輪バギー」ではこれもやりたかったので最高の体験! いや、今度広大な「砂浜」とか「砂丘」とか「砂漠」で延々とかっ飛ばしてみたいですな。

    無事にGo Dirty Tours Fijiの社屋と「教習コース」に戻ってきました。地面を見るとここもかなり降ったみたいですね。

    ちなみに私は二輪免許を持っていないので体験できなかったのですが、このフィジーの本島「ビティレブ島」では「二輪のオフロードバイク」で車道ではない「細尾根」的なところを進むツアーもあるようです。…二輪の免許、取ろうかな。笑

    「シュノーケリングやダイビングじゃないフィジー」の紹介、まだまだ続きます!

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    フィジー政府観光局
    https://visitfiji.jp/

    Adventure Travel Trade Association
    https://www.adventuretravel.biz/

    フィジーエアウェイズ
    https://www.fijiairways.com/en-jp

    Go Dirty Tours Fiji
    https://www.godirtytoursfiji.com/

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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