フィジーで「人生最高の低山ハイク」に出会った~!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
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    2024.12.23

    フィジーで「人生最高の低山ハイク」に出会った~!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    四輪バギーで尾根筋ハイクならぬ尾根筋バイク体験!@フィジー【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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    ほぼ最初から最後まで続く尾根筋が魅力のコース!【フィジー旅3

    そのハイキングコースはフィジーにあります。とはいえ前回まで描いた首都スバとナンディー国際空港があるビティレブ(Viti Levu)島ではありません。

    「サウスシークルージズ(South Sea Cruises)」が「ヤサワ(Yasawa)諸島」にむけて毎日1便運航している客船「Yasawa Flyer Transfer」で4時間半(またはリゾートが運航している25人乗りのボートで3時間、もしくはヘリコプターで30分)。ビティレブ島から北西に位置する「ナキュラ(Nacula)島」にあるその名も「ナキュラトレイル」というコースです。

    出発地点は同島にある「ブルーラグーンビーチリゾート(Blue Lagoon Beach Resort)」の端。

    標識を見ながらリゾート内を進みます。

    ゲートを出て、森の中を歩くこと、たぶんほんの2~3分。

    いきなりパッと視界が開けてきました。

    この「森を抜けて視界が開ける瞬間」も好きな時間の一つです。

    そのままススキの原っぱを登っていくと、まわりの草の背丈がすぐ膝くらいになって、360度の視界が開けます。

    道筋もくっきり見えますね。

    このあたりでは「左手に海、右手に盆地越しの山」といった風景が続きます。

    そのあとコースは右側、山のほうに折れて、海を背に歩きます。

    てなわけで左右が盆地の心地よい尾根筋。

    「Third Peak(第3の頂)」という場所の先から少しだけ登りが急になります。

    とはいえ階段とか岩登りとかそういう感じではなく、「スロープが急になる」といった感じです。

    登り始めて20分ほどで、道は左右二手に分かれます。とりあえず右に行くとほんの1~2分ほどで360度の展望の高台に到着です。

    視界の先に広がる海が見事。

    山並みも素晴らしいじゃないですか。

    どこを見ても絵になります。

    この高台の先を下っていくコースもあるのですが、行きつくのは地元の人たちが静かに暮らしている村。「むやみに立ち入らないように」とされています(この島ではないですが「村の生活見学ツアー」的なもので訪問可能な村もあります。次の次の回、【フィジー旅5】で紹介する予定です)。

    そしていよいよ大展望の頂上へ!

    というわけでこの丘でUターンして、先ほど二手に分かれた道を左側のほうに向かいます。こちらが「山頂」へと向かうコースです。

    この先の稜線歩きが本当に見事です。山頂は写真から外れた右側です。

    写真左の岩の上に旗竿が立っているのが見えるでしょうか。

    登り始めて50分(右に折れた高台での休憩時間を除く)で山頂に到着です。

    旗はボロボロになって、旗竿に巻き付けられていました。

    これだけ低山なのに海沿い以外は木々が生えていないのは、海風が強いからなのでしょうね。でもこの日は「風が強くて歩くのも大変」ということはまったくなく、せいぜい「心地よいそよ風」状態でした。

    スマホのタイマー機能を使っての「お山の大将」ポーズで自撮り。

    狙ったわけではありませんが、なんだかおなかに「神の子」的なものを宿した瞬間みたいな写真になりました。笑

    沈みゆく太陽の水面での照り返しにすさまじいパワーを感じます。

    だけど「ギラギラと照りつける」という感じではないのが不思議。…もう完全にこの山に恋をして「アバタもエクボ」状態なのかもしれませんが。笑

    頂上は小学校の遠足でも1クラスくらいならここでお弁当を広げられそうなそれなりに広いスペース。

    この先に別の海岸線に降りていくルートもありますが、ここで引き返すことにしました。

    下りながら見る尾根筋がまた見事です。

    というか尾根筋は下りのほうが見事なものですが。延々とこんな感じが続いて、本当に幸せでした。で、思ったのです。「ああ、ここは今までの人生で最高のショートハイキングコースだな~」と。

    生まれ育った日本でもなく、今住んでいるオーストラリアでもなく。初めて来たフィジーで出会えました。やはり旅はするものです!

    ちなみにこの「ナキュラ島」があるのは「ヤサワ諸島」。「ヤナギサワ」という苗字を持つ者としては、なにかの縁を感じずにはいられません。

    …いや、待て。「ヤサワ」+「ナキュラ」で「ヤナギサワ」。やはり写真が証明した通り私はこの島の神の子…なわけありませんわな。笑

    この数日、雨がほとんど降ってなかったせいか下りの急斜面ではズルズルとすべりやすく、慎重に降りる必要がある場所も。リゾート到着まで40分の道のりでした。

    日本では標準コースタイムの7~8割くらいの時間で歩く私の足で、登り下り1時間半です。

    ちょっと注意していただきたいのはコースの最後。

    写真ほぼ正面のゲートから出てきたことを私はすっかり忘れていて、フェンス沿いを延々と歩いてしまいました。途中で中にいたリゾートの従業員の人に声をかけて「あっちにゲートがあるからそこから入ってください」と教えられてようやく思い出し、元に戻れましたとさ。おしまい。

    …ではなかったのです! 笑

    「どんだけ好きやねん」の朝ハイキング

    あまりに見事な「ナキュラトレイル」に恋に落ちた私。なんと翌朝、日の出前にもう一度トライすることにしました。

    私の住む地元には「マウントクーサ」「マウントグラバット」という裏山があり、かなりの頻度で登っています。そこを除いて2日連続で同じコースを登るのは人生で初めてです。

    満月の夜でした。

    ヘッドライトを持っていなかったのでスマホのライト機能で道を照らして歩きます。

    すぐに空は明るくなってきて、出発から15分くらいでスマホのライトを消しました。

    じつは4時には目を覚ましていたのですが「ヘッドライトがないからなあ」と5時まで部屋で待機。でも満月でかなり明るかったし、手を使う岩登りのような場所もないので、スマホのライト片手でもっと早くスタートできたかもとちょっと後悔しました。

    でもまあ、やっぱりスマホのライトに頼るのもよくないですよね。次は絶対にヘッドライトを持ってくるっ!

    前日は気づかなかったタコみたいな木。

    っていうかこのときは気にならなかったのですが、今改めて考えるとここは標高100メートルとかありそうな地点。そこになぜ「流木」らしきものが?

    頂上で、前日とほぼ同じポーズで撮影。

    日の出には間にあいませんでしたが、海面の霧の上から太陽が顔を出してくれました。

    相変わらず見事な稜線ハイクです。

    さきほどの「タコみたいな流木」ではないですが、早朝だからか様々な動物に会えました。

    名前を知らない鳥。

    推定標高50メートルくらいの山道にいた体長20センチメートルくらいのカニ。どこからどう来たのかな?

    リゾートに戻るとコテージの外にある昼寝用ベッドで、なぜかネコから誘惑されました。笑

    「シュノーケリングやダイビング以外のフィジー」を探しに来て、「人生最高の低山ハイキングコース」に出会えました。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    フィジー政府観光局
    https://visitfiji.jp/

    Adventure Travel Trade Association
    https://www.adventuretravel.biz/

    South Sea Cruises
    ヤサワ諸島へのクルーズ船を運航
    https://southseacruisesfiji.com/

    Blue Lagoon Beach Resort
    離島なのに客室のコテージにもエアコンがあって快適でした!
    https://www.bluelagoonresortfiji.com/

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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