2024年11月30日〜12月1日、110周年を迎えたogawaが直営キャンプ場「ogawa GRAND lodge FEILD」でファンを集めた記念イベント「ogawa 110th Anniversary Camp」を開催。
2025年の新作テント展示や会場でしか手に入らない110周年記念アイテムの販売などogawaの世界観に浸れるキャンプイベントとなった。
開発裏話を聞けるのもメーカー主催イベントならでは!
「OGC(ogawa GRAND lodge CAMP)という直営店主催のキャンプイベントがありますが、ちょうど110周年なのでもう少し大規模でやろうかと。会場はほかの広大なキャンプ場でとも考えたのですが、せっかくなので直営キャンプ場を知っていただこうとogawa GRAND lodge FEILDにしました。秋から冬は本当に気持ちよく過ごせますしね」と伊川良雄キャンパルジャパン社長。
「110周年といっても私がたずさわっているのは30年くらい。それほど実感がなかったのですがイベント開催、復刻版作りにあたって昔のカタログを見直し、改めて長い歴史だと感じました。また、古いカタログを見返して、当時にしては奇抜なデザイン、カラーのものがあり諸先輩方はこんな風に作ったんだなと。スタッフが歴史を考えるいい機会にもなったと思います」と伊川社長。
ogawaのアンバサダーとのトークショーでは「ピルツ15で使い始めたTC素材は試行錯誤の連続だった」「40Rはただの復刻ではなく、TCや3面メッシュなど今の日本の気候にあわせてアップデートしている」など裏話も披露。
息が長い「ステイシー」シリーズは伊川社長も気にいっているテントのひとつなんだとか。
アンバサダーから「黄色とかカラー展開を多くしてほしいし、ネストも復刻してほしい」と要望が出たところ「ファルダみたいにちょっとアレンジしたモデルが登場するかも? その一工夫が大変なんですけどね」と気になる一言が飛び出した。これは期待していいかも?
ほかにも場内ではワークショップなどお楽しみが盛りだくさん。ステージでは清水国明さんのライブも行われ大いに盛り上がった。
ogawaアンバサダーが新作レビュー
2025年新作お披露目コーナーでは3人のアンバサダーが1張りずつコーディネート。ファニチャーが入ると大きさがわかりやすいので、幕選びの参考に。
そしてアンバサダーのみなさんに実際に泊まった感想も教えてもらった。
オールメッシュのドームシェルター「アステロイド」はコーヒー好きのえぬさんがコーディネート。
小型のドームテントと「アイアンハンガーL」ほかファニチャーがズラリと並ぶカンガルースタイルだ。ソロには余裕のサイズで、張り出しを利用すればデュオでも「アステロイド」だけで完結しそう。
「ドームだけどフロアが四角いのでレイアウトしやすいですね。それに高さもあるのでサイズのわりに広く感じます。個人的にせっかくのキャンプではゆったり、のびのび過ごしたいと思っているので。
お気に入り機能は両側のフラップで、1本のポールで張り出せるところ。こういうのは珍しいしかなり広く使えます。雨がたまらないのも便利そう」(えぬさん)
張り出したときにたるみが出ないようにフックで調整できるのもogawaらしい。
天井にもメッシュ窓があり開放的。
「日差しが届くのが気持ちいいですね。雨の日はフライシートをかければいいし。それにトリプルファスナーだからいろいろな使い方ができそう」(えぬさん)
オーナーロッジ1号モデルのデザインを継承した110周年記念モデル「ミニオンR」は、ロッジテント好きのちいさんが担当。天気がよかったこともあり、タープは使わず前面フラップとサイドウォールをフル活用したリビングを作っていた。
「普段はオーナーロッジタイプ52Rを使っています。ミニオンRも白っぽい幕で北欧雑貨が映えてかわいいですね」(ちいさん)
こじんまりしているけれど正方形のフロアは扱いやすいという。
幕の中はコットが1台。親子なのにどうやって寝ているのだろう?
「子どもがコットで寝るのが好きではないので、昼間はマットをコットに重ねて隠しています。親子キャンプには300×300くらいあるといいんだけどミニオンはちょっと小柄。コット2台入れると手狭になるのでこんな使い方もいいのでは」(ちいさん)
デメリットを感じさせないナイスアイデアだ。
「TCの素材感が好き、ogawaっぽい配色も好みです」というちいさん。日よけ付きの窓がとくに気に入っているそうで、雨の日でも換気しやすく、のぞき見される心配もない。
80年代、90年代のオートキャンプシーンを思わせる新作「オーナーロッジタイプ40R T/C」をクマ雑貨で埋め尽くしたChibaさん&テンテンさんご夫婦。ハイテクなキャンプギアではない木製ファニチャーや手作り雑貨が並ぶあたたかい雰囲気は、ちょっとレトロなテントと相性抜群だ。
「うちはもともとロッジ派なんですが、40RはL字のリビングがとっても広い!その分インナーテントのスペースが削られていますが3人並んで眠るのには十分です」とテンテンさん。
連れ出してきた手作りベアーと過ごすには十分のスペースというわけ。
イベント当日は穏やかに晴れ渡っていたが、Chibaさんは「キャンプをしていると雨雲レーダーが紫色になるような大雨にあたったことがあったんですが、ogawaのテントで問題なく過ごせました。職人品質という作りは本当で信頼できます」とも。
明るめのベージュやカーキ、オリーブ、ブラックなどシックなテントが全盛の今、90年代はじめまでに見られた黄色やオレンジの幕、花柄カーテンは新鮮。
「また明るい色のテントが増えるといいな」とテンテンさん。
今回のイベントでは歴史の長さを祝うだけでなく「メンテナンスサービス」など新たな取り組みも発表。次の10年に向けての歩みに期待したいイベントとなっていた。
【問】キャンパルジャパン https://www.campal.co.jp