ドライフラワーを身近な雑草で作ってみよう!簡単にできて楽しいぞ
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    2024.12.15

    ドライフラワーを身近な雑草で作ってみよう!簡単にできて楽しいぞ

    ドライフラワーを身近な雑草で作ってみよう!簡単にできて楽しいぞ
    家の近所ですぐに見つかる雑草で、かわいいドライフラワーを作ってみませんか?寒い冬はドライフラワー作りのベストシーズン。雑草博士・阿部拓也が、雑草ドライフラワーの作り方と飾り方をご紹介します。

    ドライフラワー作りの基本と必要なもの

    雑草ドライフラワー

    冬は、外を歩くのが辛くなる季節ですが、雑草のドライフラワーを作るには最適です。ちょっとした手間と工夫で枯れた雑草がステキなインテリアに変わります。

    しかも、ドライフラワーは100円ショップやホームセンターにある道具があれば、簡単に作ることができます。

    雑草ドライフラワーの魅力

    秋や冬になると、雑草の葉が紅葉したり茶色く変色していき、ちょっと寂しげな見た目になります。でも、1本1本はひょろっとした雑草でも、束にするだけでおしゃれなドライフラワーに変わります。

    自分で作ったドライフラワーはどこにも売っていないオリジナルのものなので、どんな風に飾るかを考えるだけでも楽しくなります。

    雑草探しに必要な道具

    ドライフラワーの素材となる雑草を集めるときに必要な道具は、ハサミ(できれば園芸用)、軍手と雑草を入れるバケツだけです。袋でも大丈夫ですが、深めのバケツだと、背の高い雑草でもすっぽりと入るのでオススメです。

    素材集めの注意点

    まず、同じ雑草をできるだけ多く集めてください。ボリュームがあると見栄えの良いドライフラワーになります。雑草の草丈は後で調整ができるので、長めに切ると活用の幅が広がります。

    また、後で飾ることを考えると、タンポポやシロツメクサのように、横に広がる雑草よりも、セイタカアワダチソウやススキのように、上に伸びる雑草の方がドライフラワーに向いています。

    ドライフラワーにおすすめの雑草

    雑草を探す場所や時期によっても変わりますが、今回は、12月の初頭に道路や畑の脇、草地を歩きながら探しました。

    ここでは、その際に見つけた雑草をいくつかご紹介しますが、それ以外の雑草でもドライフラワーを作ることができるので、気になった雑草はどんどん集めてください!

    クズ

    茎が長くて丈夫なので、リース(輪っか)を作るときに便利です。クズは大きくなると街路樹やフェンスに絡まりながら成長します。街中にも郊外にも生育しているので、見つけたツルをひっぱるだけで、一気に採取できます。

    エノコログサ

    エノコログサは、別名「猫じゃらし」と呼ばれるイネ科の雑草で、動物の尻尾のような穂が特徴的です。

    今回は、完全に枯れていたものを集めてきましたが、草刈りの難しい歩道の縁石と、車道の隙間にたくさん生えていました。街中でも注意して見ると、枯れたエノコログサがたくさん見つかります。

    セイタカアワダチソウ

    朝晩の気温が一桁になっても、まだ黄色い花を咲かせていました。セイタカアワダチソウは、すらっと細長いので、花瓶にも入れやすいです。詳細は、以前紹介した記事を参考にしてください。

    セイタカアワダチソウって花粉症の原因なの?外来雑草の駆除法と観察のコツ

    集めた雑草の下処理と道具

    外から集めてきた雑草をそのまま乾かすこともできますが、ちょっとした処理をすることで、よりよい仕上がりになります。

    必要な道具

    道具は、ハサミ、段ボールの空き箱、新聞紙、ひもだけです。身近にあるものを上手に活用してください。

    下処理

    作業の前に、集めてきた雑草を新聞紙の上に広げてください。冬だとあまりいませんが、雑草の葉に小さな虫が隠れていることがあるので、逃がしてあげてください。

    次に、雑草の茎の高さを切り揃えてください。その後、茎をひもで縛ると、バラバラにならないので、扱いが簡単になります。また、葉が多過ぎるときはハサミで適当に枚数を調整してください。

    その他にも、雑草に種子が付いていると乾燥させたときに落ちてしまうので、手で軽く落としてください。こうした作業を行う際には、段ボールの上で作業をするとゴミが飛び散らないので掃除が簡単です。

    ドライフラワーにするための乾燥方法

    ここでは、いくつかの方法をご紹介しますので、好きな方法を試してみてください。

    寒い季節限定の一番簡単な方法

    野外から枯れた雑草を集めるだけという方法です。この方法が可能なのは、多くの雑草が枯れてしまう12月~2月頃になりますが、そのまま飾れるので、すぐにドライフラワーを作りたいという方に向いています。

    シリカゲルを使った乾燥技法

    大きなホームセンターに行かないと販売していないかもしれませんが、ドライフラワー用のシリカゲルが市販されています。今回は、ネットで取り寄せました。

    使い方は簡単で、タッパーに砂状のシリカゲルを入れて雑草を覆うだけです。雑草の水分量にもよりますが、1週間程度で乾燥させることができます。

    室内での乾燥

    雑草の茎をひもで縛り、吊るして乾燥させます。乾燥の際に、枯れた葉や花の一部が落ちてくるので、下に新聞紙を敷いておくと便利です。

    また、時間とともに花や葉の色や形が変化する過程を楽しむことができます。

    ちょっと裏技

    採取したときはきれいな花も、乾燥後には色が薄れたり、くすんでしまいます。その際は、あらかじめ花に色を付ける方法があります。100円ショップで売っているプリンターインクを水に溶かしたものを数時間から一昼夜吸わせるだけですが、枯れている雑草には使えません。

    その他にも、漂白剤に浸せば茶色っぽい雑草を真っ白にすることができます。ただし、漂白剤に浸し過ぎるとボロボロになってしまうので注意してください。

    ドライフラワーの飾り方

    飾り方は、完全にセンスの世界なので、個人的に一番緊張する部分ですが……、自由なことが手作りの一番いいところなので、細かいことは気にせず、楽しみながら作業してください。

    クズのリースづくり

    クズの茎を丸めてひもで縛るだけで作れます。今回は、100円ショップで売っていた「麻ひも」を使ったのですが、雰囲気がいいのでオススメです。

    クズの茎に力を加えると多少、折れることもありますが、あまり気にしなくてもそれなりの形にまとまります。完全な丸型にならなくても、味があって面白いと思います。

    今回は、赤い実がキレイだったノイバラ(野生のバラ)と合わせてみました。

    ただ束ねるだけでも‥

    既に枯れていたエノコログサ、ヌカキビ、カラムシをひもで束ねたものを大きめのコップに挿してみました。容器を変えたり、花束のように紙で包めばまた異なった雰囲気になりそうです。

    流木や実験器具と合わせる

    流木+エノコログサ

    ガラスビーカー+カラムシの茎

    手元に海で拾った流木があったので、その上にエノコログサを乗せてみました。その他にも、ガラスビーカーに葉の落ちた茎だけのカラムシを合わせてみました。

    コツがあるとすれば、雑草の長さを整えて、茎をひもで縛るときれいに見えます。

    飾る場所

    基本的にはどこに飾っても大丈夫ですが、直射日光の当たる場所では紫外線の影響で花や葉の色がすぐに抜けてしまうので避けてください。

    まとめ

    ここまでご紹介してきたように、雑草のドライフラワーは身近な道具で簡単に作ることができます。しかも、寒い時期には自然に乾燥した雑草がたくさんあるので、高さを調整したり、ひもで縛るだけで立派なドライフラワーになります。

    また、飾る容器(ガラスコップ、花瓶、実験器具、木箱など)を変えるだけでも印象が変わるので、ぜひ試してみてください!

    阿部拓也さん

    雑草博士

    博士(農学)。雑草の活用から管理まで、研究してきました。現在は、「雑草をより面白く!」をテーマに、雑草計画(zaso.jp)というサイトを運営したり、農業の課題をサポートする合同会社マチビト(matibito.com)を立ち上げて活動しています。

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