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千葉県の山の特徴
千葉県の山は47都道府県にある最高峰のなかで、もっとも標高が低い。最高峰の愛宕山でさえ408m。海のイメージの方が強いのではないだろうか。
世界中から登山客が集まる名だたる高山はないかもしれないが、意外と歩きごたえのある「魅力的な低山」の宝庫でもある。周りに高い山がないため、富士山が見えることも。また、東京の隣でアクセスがよく、車はもちろん電車や高速バスでも訪れることができる。
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軽め登山・ハイキングにおすすめな千葉県の山
軽め登山・ハイキングにおすすめな千葉県の山
清澄山(377m)
山頂直下には、日蓮宗の開祖である日蓮聖人ゆかりの清澄寺がある。境内にある清澄の大スギは「千年杉」と呼ばれ、国の天然記念物に指定されている。
所要時間:2時間20分
所在地:千葉県鴨川市清澄
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伊予ヶ岳(336.3m)
千葉県の房総エリアにある伊予ヶ岳。
伊予ヶ岳の特徴といえば、麓からも望める、突き出た岩峰だ。その景観から、房総のマッターホルンとも呼ばれている。関東百名山に数えられ、人気があるので、秋から春先にかけてのシーズンの週末には登山客でにぎわう山だ。初心者でも山頂から麓まで1時間ほどで往復できる。
ちなみに、千葉県の南房総エリアは、500m以下の丘陵地帯が広がり、都心からのアクセスも良い地域。ここで紹介する伊予ヶ岳以外にも、初心者でも挑戦できる山が多くある。
登山口は平群天神社の奥にある。神社を正面にして左側に進もう。
登山道はよく整備されており、本格的な登山靴でなくても、普段から履きなれた靴で歩くことができる。20分ほど歩くと、富山(とみさん)への分岐点を通過し、見晴らしのいい場所に。
屋根のある東屋があるので、一息つくのにぴったり。眼下には平群の集落と南側の山々が望める。
東屋を過ぎると、今までの登山道よりも傾斜がきつくなり、鎖やロープを頼りに登る鎖場が続く。ただ、鎖場といっても、慎重に進めば誰でも登ることができるほどの鎖場だ。
鎖場は道が細くなるので、混雑しているときは譲り合いが必要だ。登りと下りでバッティングしてしまった場合は、どちらが先に行くのか、お互いに声を掛け合うようにしよう。また、鎖やロープの破損による事故を防ぐためにも、鎖やロープに取りつくのは一人ずつ行うこと。
10分~15分ほど鎖場を登ると、南峰山頂に到着。安全のために山頂は柵で仕切られている。
そこからの景色はぐるり360度の絶景!眼前には御殿山や、対になったピークを持つ富山(とみさん)を望むことができ、遠くには東京湾、天気が良ければ伊豆半島も望める。
南峰山頂から5分ほど足を延ばすと、北峰山頂に着く。北峰山頂からは、先ほどまでいた南峰山頂の岩場を眺めることができる。 山頂を堪能したら来た道を戻ろう。登山中の事故のほとんどは体力と集中力が切れる下山中に起こる。麓に着くまで、十分に注意して下山しよう。
往復所要時間:約1時間
所在地:千葉県南房総市川上
電車:JR内房線「岩井駅(北口)」から市営路線バス富山線「天神郷」下車
駐車場:館山自動車道 鋸南富山ICから県道184号を経て平群天神社駐車場(駐車可能台数約20台、料金無料)
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鋸山(330m)
房総半島南端近く、金谷港の背後に、その名のとおりギザギザと鋸(のこぎり)の歯のように切り立つ山。鋸山の頂上付近は、かつては石を切り出していた採石場で、そのため岩壁がスパッと切り立っている。
岩壁上には、垂直に真下を見下ろすことができる「地獄のぞき」があり、スリル満点。山頂駅付近や山頂からの絶景もすばらしく、眼下の東京湾を行き来する船をはじめ、三浦半島、遠く富士山までもが展望できる。
鋸山ロープウェーか鋸山登山自動車道を使えば、徒歩わずかで鋸山の山頂展望台に立つことができる。ただし、ここは本当の山頂ではない(山頂を展望する展望台)。
所要時間:ロープウェー山頂駅から鋸山山頂までは徒歩約30分。JR内房線の浜金谷駅から関東ふれあいの道、または車力道を歩いて山頂にいたる登山道も整備されている(駅から山頂まで徒歩約1時間半)。
所在地:千葉県富津市金谷
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大福山(292m)
観光地として有名な養老渓谷の近くにあり、山頂手前には日本武尊を祀った白鳥神社が鎮座。山頂の東側に大福山展望台があり、房総の山々を見渡せる。梅ヶ瀬渓谷へと下る道はハイキングコースにもなっているので、共に楽しむ人も多い。
所要時間:3時間
所在地:千葉県市原市石塚
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