クッカーは深型がいい?それとも浅型?特徴を知って自分に合ったタイプを選ぼう!
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    2025.02.27

    クッカーは深型がいい?それとも浅型?特徴を知って自分に合ったタイプを選ぼう!

    クッカーは深型がいい?それとも浅型?特徴を知って自分に合ったタイプを選ぼう!
    クルマで行くキャンプでは、大型で厚手の鍋やダッチオーブンを持っていくのがベストチョイスではありますが、徒歩キャンプのときや、サブとして持っていく鍋となると何を持っていくか悩みどころ…。そんなときにオススメなのが登山やバックパッキング用につくられたクッカーです。

    登山用のクッカーは様々な素材、形のものがあり、どんなものを選んでいいのか、困ってしまいます。まずはザックリとクッカーの形を「深型」と「浅型」に分けて考えてみてはいかがでしょうか?今回は「深型クッカー」「浅型クッカー」それぞれの特徴をご紹介します。

    深型と浅型クッカーの違いと特徴

    まずはクッカーにおける「深型」と「浅型」の違いとそれぞれの特徴ついてお話しします。

    もともと登山やバックパッキング用につくられたクッカーは、軽量かつ機能的なつくりでソロやデュオキャンパーにも最適な鍋セットです。形は同量に対して深い形の鍋と、浅い形の鍋の2種類に分けることができます。実際に比べてみると、次のようになります。

    ※比較したクッカーの容量は深型、浅型共に約900ml入るタイプになります。

    ①高さの違いと特徴

    左が「深型」、右が「浅型」

    シングルバーナーにOD缶使用なら深型、長めのカトラリーなどを収納したい場合は浅型

    写真のふたつを比べてみると高さの違いは一目瞭然です。

    深型のクッカーは、もともとシングルバーナーのOD缶収納を想定してデザインされていることもあり、シングルバーナー、ガス(OD缶)、クッカー(小鍋)など、登山系のギアの収納性が高いです。コンパクトさ重視の方には最適です。

    一方、浅型のクッカーだと、高さが足りずにガス缶を収納できない場合が多いのですが、かわりにカトラリーなど、少し長い物も収納しやすいというメリットがあります。

    ②底面積の違いと特徴

    左が「深型」、右が「浅型」

    料理のバリエーション重視なら浅型、簡単な湯沸かし+α程度なら深型

    上から見ると、鍋底の面積にも違いがあることが分かります。

    深型のクッカーは煮る、茹でるという調理方法が得意です。一方、浅型のクッカーは、煮る・茹でるのほかに、底面積が広いので炒める、焼くなどの料理にも向いています。

    もちろん深型でも様々な料理は可能ですが、浅型と比べるとどうしても調理のしにくさはあります。d「お湯を沸かせればOK!」という人や、基本簡単なものしかクッカーでは作らないという人なら深型を。麺類もくっつかなように茹でたい、炒め物など色々な料理をしたいという人は、浅型を選ぶとよいと思います。

    深型、浅型最大の違いは火器との相性

    収納性や調理のバリエーションなどで大きな違いがありますが、最大の違いは「鍋底への火の当たり具合」にあります。

    ①鍋底の大きさと火力の違い

    深型クッカーに火を当てているところ

    浅型クッカーに火を当てているところ

    クッカー底部の面積と火が当たる面積の関係が重要

    深型クッカーは、鍋底の面積が狭いためシングルバーナーの火力を最大にしても、クッカーの外に火が飛び出てしまい無駄なエネルギーを使ってしまいます。

    鍋底から飛びだしている火は、鍋を熱する能力をあまり持ちません。そのため、熱の無駄をなくすため鍋底から火が飛び出ないように調整することになり、沸騰までの時間は少し遅くなります。

    浅型クッカーは底面積が広いため火が当たる面積も広いです。そのため沸騰までの時間が深型と比べて早いですいのですが、ガスの噴出量も増えるため燃費は深型と比べて少し悪くなります。

    麺類を茹でる場合には、浅型のほうが早く、かつ均一に茹で上がります。ささいな違いではありますが、この点がメリットに感じられる人には、浅型クッカーがベストチョイスになります。

    ②クッカーの形に合わせてシングルバーナーを使い分けてみる

    同じメーカーのシングルバーナーだが、ヘッドサイズの違いは一目瞭然

    火器のヘッドサイズからクッカーとの組み合わせを考えてみる

    鍋底の面積の違いに合わせて、「シングルバーナーの最大火力の噴出面積」もクッカーを最大限に活かすコツになります。

    そこで重要なのが、シングルバーナーの火が出る部分のヘッドサイズです。

    浅型(鍋底面積が大きいタイプ)のクッカーにはシングルバーナーのヘッドが大きなタイプを。そして深型(鍋底面積が小さいタイプ)のクッカーには逆にヘッドが小さなタイプを選ぶことで、最大火力が当たる部分と鍋底の相性が良くなり、ガスの燃費や時間の節約にもなります。

    ヘッドが小さいタイプ。中心部が最大火力になる。

    ヘッドサイズが大きいタイプ。広範囲に火力が及ぶ。

    浅型のクッカーを使う場合、ヘッドサイズが大きいバーナーだと、鍋底に大きく火が当たるので効率よく熱することができます。火力のむらも少ないため、鍋底は焦げにくくなります。ヘッドが小さいバーナーで浅型クッカーを温めると、鍋底中心に強い火が当たり続けるため、鍋底が焦げることがあります。

    深型クッカーを使う場合には、逆にヘッドサイズが小さいタイプのほうが相性がよいです。

    浅型、深型どちらにも特徴があり、そしてシングルバーナーのヘッドサイズとの相性もあります。

    今回紹介した特徴を参考に、自分にベストなタイプのクッカーを選んでみてください。

    長谷部雅一さん

    アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター

    1977年4月5日生まれ。株式会社ビーコン代表取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊。仕事の範囲は広く、アウトドアに関するプロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。

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