![「ささら」とはいったい何ぞや? 鉄鍋やスキレットの掃除に超便利な道具らしい](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/01/IMG20250121133458.jpg)
そもそもささらとは何?
![竹ささらを手に持っている。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/01/IMG20250121133517.jpg)
これが、ささら。
ささらとは、たわしやスポンジのようなキッチン用品の一種。中華鍋や鉄フライパン、スキレットなど、鉄製の調理器具を洗う際に便利な道具です。細かく裂いた竹を束ねて、たもとを針金でおさえた形状をしています。
![竹ささらの持ち手部分のアップ画像。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/01/IMG20250121133526-1200x675.jpg)
細かい竹を針金で束ねてある。この部分を持ち手として使う。
束になった竹の半分ほどを持ち手として、鉄フライパンなどの汚れがついた面に押し付けて使用します。
![竹ささらの先端部分のアップ画像。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/01/IMG20250121133541-1200x675.jpg)
ささらの先端。使い込むほどに竹が細かくしなやかになる。
コシがあり硬さがあるため、表面にこびりついたり、焦げついたりした汚れを、洗剤を使わずに、こそげ落とすことができます。この洗剤を使わずにという点がミソ。鉄製の調理器具は、基本的に使い込むことで育てていく道具だからです。使い込むと、表面に油が重なった層が形成され、錆や焦げ付きを防ぐフライパンに成長します。
そのため、基本的には使用後に洗剤などで表面を洗い、油を落としてしまうのはおすすめできません。そこで、洗剤を使わずに汚れが落とせるささらが重宝するというわけです。ちなみに、ささらと似た役割をはたすのが、同じく天然素材のたわしです。たわしも便利な道具ですが、ささらのほうがコシが強いため、ガッチリと焦げついた汚れも、何度も擦ることなく落とせて便利です。
なお、テフロン加工などが施された調理器具をささらで洗うのはおすすめできません。コーティングを傷つけて、はがしてしまう恐れがあるため、鉄の調理器具の掃除に使用するようにしましょう。
ささらを使いやすくするには?
新品のささらは竹自体の粘りが強く、しなりづらいため、扱いずらいものです。そのまま使い始めてしまうと、折れてボロボロになってしまうことがあります。そのため、購入した後にすぐに使わず、ささらを煮て、やわらかく、しなやかな状態にしてから使用しましょう。
手順は以下になります。
- 沸騰したお湯にささらを入れ、10分ほど煮る
- 10分ほどたったらお湯から上げ、水にさらして熱を取る
- よく乾燥させる
たったこれだけで、使い勝手がアップします。
さらに使い勝手を向上させたければ、剪定鋏などで、ささらの先端1~2cmほどを斜めにカットするのも有効です。接地面積が増えて使いやすくなるためです。ただしカットはやり直しがきかないので、慎重に行ってください。
ささらの使い方
![鉄フライパンで肉を焼いている様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/01/IMG20250120153936.jpg)
熱伝導率のよい鉄製の調理器具は、食材にしっかりと火が通せるが、コーティングがないため食材が焦げついてしまうことがしばしば。
ささらを使った鉄製の調理器具の洗い方は以下になります。
![鉄フライパンの表面が汚れている様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/01/IMG20250120160051.jpg)
表面にびっしりとこびりついた油汚れ。
1.調理直後の熱を持った状態の調理器具にお湯を注ぐ
![鉄フライパンにお湯を入れ、竹ささらで擦っている様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/01/IMG20250120160116.jpg)
調理器具が熱いうちにお湯を注ぐと、油や汚れが浮き上がり、はがしやすくなる。
2.汚れや焦げつきを、ささらでこそぎ落とすように洗う
3.調理器具表面の水気をキッチンペーパー等でふき取る
![表面が乾いた鉄フライパンの様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/01/IMG20250120160358.jpg)
鉄製の調理器具は錆防止のため、洗った後にはすぐに火を入れて、水気を乾燥させましょう。
4.調理器具を中火で加熱し、完全に水気を飛ばす
5.キッチンペーパーなどで表面に薄く油を塗る
熱を持った調理器具にお湯を注ぐことにより、油汚れや浮き、焦げつきは剥離しやすくなります。調理後には必ず、すぐに掃除を開始してください。
ささらのメンテナンス
天然素材のささらには、カビが生えることがあります。使用後のささらは可能な限り乾燥させてから収納しましょう。丁寧に使っていても、竹の隙間に汚れが詰まったり、ささら自体が油で汚れてしまうこともあります。ささらの汚れが目立ってきた時にはメンテナンスが必要です。
メンテナンス方法は以下になります。
- お湯を500mlと重曹大さじ1を鍋に入れ、沸騰させます。
- ささらの先端を湯の中に入れて、フォークなどの先が細いもので、竹と竹の間にある汚れを落とします。
- 汚れがある程度取れたら、中性洗剤とスポンジで表面をこすってさらに汚れを落とします。
- しっかりと水洗いをして洗剤を落とします。
- ささらをしっかりと乾燥させて完了です。
重曹が油汚れを浮かすため、新品ほどまでとはいきませんが、きれいにできます。
ささらでキャンプの後片付けも楽々!
![鉄フライパンやスキレットが壁にかかっている様子。](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2025/01/IMG20250120160419.jpg)
我が家の鉄製の調理器具は、ささらのおかげでいつもピカピカ!
熱が伝わりやすいため、キャンプで肉や野菜を美味しく調理するのに欠かせないのが、スキレットや鉄フライパンなどの鉄製の調理器具。ささらを使えば、手を濡らさずに、素早く簡単に油汚れや焦げつきを落とすことができます。
鉄製の調理器具だけでなく、ささらも使い続けることで竹の繊維がしなやかに細かくなり、扱いやすくなります。調理器具と一緒にささらを育てて愛用してみてはいかがでしょうか? キャンプの後かたずけが快適になり、きっと愛着が湧くはずです!