時代を問わない普遍デザインがGOOD!フェールラーベン「グリーンランドジャケット」を着た感想
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    2025.02.16

    時代を問わない普遍デザインがGOOD!フェールラーベン「グリーンランドジャケット」を着た感想

    時代を問わない普遍デザインがGOOD!フェールラーベン「グリーンランドジャケット」を着た感想
    スウェーデンのアウトドアブランド・フェールラーベンは、実用性とシンプルなデザイン、徹底した環境配慮の素材を備えたウェアやギアが特徴。今回は、同ブランドの中で3シーズン使えるクラシカルなパーカを見つけたので、自腹で購入して使ってみた。

    フェールラーベンの伝統素材を採用したジャケット

    ジャケット

    「グリーンランドジャケット」¥41,800 ※こちらは旧カラーのオータムリーフ

    今回紹介する「グリーンランドジャケット」は、1968年に発表したアルピニスト向けのマウンテンパーカ。2018年にG1000 Ecoというオリジナル素材に変更され、耐久性だけでなく耐雨性と通気性を備えアウトドア愛好家の間で好評となった。

    商品を紹介する前に、まずは同商品に採用されているG1000 Ecoについて紹介しよう。

    ジャケット

    袖口に縫われたG1000の文字。

    G1000 Ecoは、ポリエステル65%とコットン35%を高密度に織り上げたフェールラーベンのオリジナル生地。水が付くとコットンが膨張し、繊維と繊維の隙間が埋まる。撥水加工をしなくてもある程度の防水効果を得られるのが特徴だ。

    ジャケット

    内側に縫われたギャランティー。

    生地が高密度ゆえ、蚊などの口先が生地を貫通して突き刺さりにくくなっており、さらに50+程度の紫外線をブロックするのもG1000 Ecoの魅力だ。また、ジャケットの内側のギャランティーにも記載されているが、別売りの「グリーンランドワックス」と呼ばれるコーティング剤を表面に塗り込ませると、防水性のほか、防風性、防湿性、耐久性が向上する。

    筆者は普段使いでも使いたいので、色移りを避けるべくワックスを使わないが、G1000 Ecoの特性を惜しみなく活用したい人にはおすすめだ。

    ジャケット比較

    左が60/40クロス、右がG1000 Eco。

    65%と35%の割合を聞くと、「あれ、60/40(ロクヨン)クロスと同じでは?」と思う人もいるだろう。60/40クロスは「コットン約60%とナイロン約30%」で織り上げたもので、G1000 Ecoと比べると天然素材の割合が多い。まずここが大きい違いだ。

    次に、筆者が持っている60/40クロスを採用したシエラデザインズのマウンテンパーカを隣に置いて比較してみた。左の60/40クロスは横線(横糸)がくっきりと見えているが、右のG1000 Ecoは線が見えず目が細い。また、左は光沢があり少し滑らかな質感があり、右はマットで少しパリッとした質感があった。生地の厚みはそこまで変わらない。

    耐久性や防水性を比べるのは難しいが、表面上ではフェールラーベンが”高密度に織り上げている”というポイントは、60/40クロスと比較するとわかりやすかった。

    次に、「グリーンランドジャケット」のディテールを見ていこう。

    無駄を削ぎ落としたデザイン

    ジャケット

    肩周りは生地を二重にして耐久性を補強。

    ジャケット

    首周りはドローコードなく簡素なデザイン。

    ジャケット

    袖口はスナップボタンで固定。3段階に調整できる。

    ジャケット

    裾にはドロップコードが備わり、締めることで下から風の侵入を防ぐ。

    ジャケット

    各部に付いているスナップボタンにはロゴが刻印。

    ジャケット

    下部のフラップボタンには、内側にハンドポケットもある。

    ジャケット

    ひじにはギャザーが付いていて可動域がアップ。

    ジャケット

    上部の左ポケットの内側にはファスナーポケットを装備。

    ざっと写真と合わせてディテールを載せたが、肩まわりの二重生地や袖口のスナップボタン、ひじのギャザーなど、一般的なマウンテンパーカと比べると実用面を重視していることがわかる。

    ジャケット

    フロントファスナーはダブル式。上はオリジナルロゴが刻印され、下はYKK。

    個人的に感動したのは、ファスナーの開け閉めがとても滑らかなこと。オリジナル部品なのかYKK部品かは定かでないが、この手のウェアのファスナーは生地が引っかかったり、噛み合わせが悪かったりとスムーズに開け閉めができないが、「グリーンランドジャケット」のファスナーはそれがなく、ストレスフリーなのだ。

    実際に「グリーンランドジャケット」を着てみた

    ジャケット

    サイズはSサイズでピッタリ。

    最後に、屋外で「グリーンランドジャケット」を着た感想を紹介しよう。フェールラーベンは海外ブランドのため、商品によってはサイズが合わないことがよくあるが、こちらはSでジャストサイズ。袖口は一番絞った3番目で留めている。

    ジャケット

    ちょうどいい位置にあるハンドポケット。

    ジャケット

    帽子を被りながらフードを装着。

    フードはドローコードがない分、頭にフィットする形で設計されている。筆者の頭が大きいからか、帽子を被るとやや窮屈に感じられ、あごを引かないとうまく収まらなかった。

    ジャケット

    靴紐を結ぶ作業中。

    ひじのギャザーは調子がよく、曲げた際につっぱりがなく作業がしやすかった。この機能はあり!

    ジャケット

    バッグを背負ってハイキング。

    実際にハイキングをしてみると、脇まわりがスッキリしていることもありバッグを背負うときにありがちな吊り上がりがほぼなかった。前見頃はファスナーとスナップボタンの二重構造なので、前から風が吹いても中に入ることもなかった。

    総括して、50年以上の歴史でほぼ変わらないデザインなのに、快適性は申し分なし。個人的には買ってよしのウェアだ。

    「グリーンランドジャケット」を着て気になったこと

    同商品を使っていて気になったのは2点。

    1点目はフードのデザイン。フィット感を重視しているということだが、自分にはかなり窮屈に感じられ、ドローコードで調節するほかのマウンテンパーカのほうがゆったりしていて快適な気がした。ただ、サイズ感には個人差があるため、実際に試着してみたほうがいいだろう。

    2点目は汚れが目立つこと。使用しているときに砂埃が付着したが、その部分が大いに目立った。手で払っても取りきれず、ブラッシングしてやっと落ちた。見た目の清潔さが大事な人は、もしかしたらマイナスポイントになるかもしれない。

    クラシックな佇まい好きにはたまらない1着

    ジャケット

    “オールドスクール”、“オーセンティック”という言葉に弱い筆者。それにぴったりな佇まいの「グリーンランドジャケット」は、思った以上に機能性があり、何より実用面で性能を発揮する頼もしい存在だと感じた。

    現行品はディープブルーとダンデリオン(イエロー系)の2色展開。気になる人はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。

    商品紹介

    「グリーンランドジャケット」

    価格:¥41,800
    サイズ:XS〜L

    商品の詳細はこちら

    小川 迪裕

    『ロウホウ』代表

    アウトドア&ファッションメディアの編集者、ライター、コンテンツディレクター。雑誌、WEBメディアの編集と執筆に加え、ブランドのホームページやブックレットの製作も行う。愛犬のジャック・ラッセル・テリアと旅をするのが今の夢。

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