ロングトレイルハイカー・MASAの真夏の大冒険!5泊6日のチャレンジキャンプ その3
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    2018.11.05

    ロングトレイルハイカー・MASAの真夏の大冒険!5泊6日のチャレンジキャンプ その3

    朝食は、牛乳パックで作るホッドドックです。志津野営場最後の食事を終えると、テントの撤収をします。
    前日とは打って変わり、日差しが強く気温がどんどん上昇していきます。登山が昨日で本当に良かったと思いながら、大人
    たちは先に自然の家に戻り、後片付けをします。

    さすがに、4日目ともなると、班に付いている学生たちも、お疲れの様子です。午前中に移動を終え、午後から少しゆったりとした流れになります。
    記念品を作り、翌日夜に開催されるフエアウエルパーティー(お別れ会)の出し物を班ごとに考えたり。いかだ下りのライフジャケットのサイズを合わせたりと緩やかな時間が過ぎていきます。

    それにしても、今年のお子さんたちは元気がいい!ちょっとした自由時間も走ったり、フリスビーやバトミントンをしたりと、じっとしている時間は全然ないようです。
    しかも消灯時間にはしっかり寝てくれます。朝は早くから騒がないし、全く手がかかりません。
    例年、寝れなくて遅くまで起きているのですが、日中にしっかり体を動かしているからしっかり寝てくれるのかもしれませんね。

    今年の、最上川イカダ下りは渇水の為中止となり、今回は月山湖(寒河江ダム)にイカダを浮かべ、上空112mまで吹き上がる噴水を眺めに行きます。
    実は、この月山湖の噴水は日本一の高さまで上がるそうです。(世界第4位)聞いた話ですが、なぜ112mかというと、ダムの側を走る国道が112号線だからだそうでが他にも理由があるそうですよ。

    月山湖 最上川ダム統合管理事務所
    http://www.thr.mlit.go.jp/mogami/sagae-info/gassan-lake.html

    月山湖大噴水(動画)
    https://www.youtube.com/watch?v=wP4dzAMlt2U

    この日は、雨が降ったり止んだりを繰り返す天候でした。そして流れのないダム湖ではイカダも思うように進まず、子供たちも随分苦労したようですね。しかしそんな疲れを
    吹き飛ばすのは、最後の夜のフエアウエルパーティーです。
    食堂の皆さんがテーブルにある料理の他に、いも煮、かき氷、フルーツポンチ、をブースで提供してくれます。
    最も人気があったのは、職員による焼き鳥です。毎年大人気で1人で10本ほど食べるお子さんもいます!

    食べ終わったら、いよいよ班ごとの出し物です。僕は、何が面白いんだろうと思うのですが、小学生は大盛り上がりです。ちょっとジェネレーションギャップを感じる瞬間ですね。

    出し物が終わると、パーティーも終了。自然の家での行事は終了になります。最後の夜、いつもの夜とは違い、消灯時間が過ぎても起きている子が多かったのですが、どんな夜を過ごしたのでしょうね。

    最終日、お迎えに来た保護者の皆さんと一緒に終了式になります。所長からの挨拶が始まり、班についていた学生から修了書の授与があります。修了書を受け取る子供たちは、どこかさみしげでもあります。

    その後、班の代表のお子さん達が挨拶をするのですが、涙で声が震えています。班についていた学生も言葉を詰まらせながら挨拶をしていました。

    脇でそっと見ていた僕も、もらい泣きしないようにするのが精一杯でした。

    そして別れの時、お子さんたちの安心したような顔、別れを惜しむ顔、久々に会う親との再会にほころばせる笑顔。もちろん何事もなかったかのように帰るお子さんもいます。

    それぞれの5泊6日、きっとお子さんたちだけでなく、学生にとってもお手伝いするサポーターにとっても貴重な体験だったに違いありません。そんな体験が、きっとお子さんたちの、
    学生たちの未来を良いものに変えるきっかけになるのではないかと思います。

    実は、今回班についてくれた、大学生のコバッシーと高校生のはなっぺは、小学生の頃参加者として自然の家に来ていたお子さんでした。他にも、最終日、本部でお手伝いしてくれた社会人のいーちゃんも参加者として来てくれていました。

    今回の参加者の中にも、高校生になったら手伝う側として参加したいと言ってくれる中学生が何人かいました。大きくなった子供たちと一緒に活動するのは未婚の僕にとって、子供がいたら、親はこんな気持ちなんだろうなと考えさせられます。

    6日間を続けて参加して毎回感じるのは、どこかスルーハイク(トレイルを単年で一気に歩き通す方法)に似ているのかもしれないという事です。

    きっと皆さんのお住まいの都道県のでも自然の家が夏の行事を行っていると思います。

    お子さんを参加させたり、はたまた僕のようにお手伝いをしてみたりするのも良い経験になりますし楽しいと思います。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!

    「晴れわたれ!山形の夏、はね回れ!」まさにテーマを体現した5泊6日でした。

    おわり

    朝日少年自然の家
    http://asahishonenshizennoie.jp

    プロフィール

     

     

     

    Profile 斉藤正史 

    山形県在住
    LONG TRAIL HIKER
    NPO法人山形ロングトレイル理事
    トレイルカルチャー普及のため国内外のトレイルを歩き、山形にトレイルを作る活動を行う。

    ブログ http://longtrailhikermasa.blog.fc2.com/
    山形ロングトレイル https://www.facebook.com/yamagatalongtrail

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