
極上サバイバル飯第18弾では、飯盒で手軽につくれる「ジェットボイルカレー」を紹介します!
18膳目「ジェットボイルカレー」
どーもこんにちは!元自衛隊芸人のトッカグン小野寺耕平です!
「戦場でもコメが食いたい!」という兵士達の声を叶えるために日本軍が開発し、ドイツ軍のメスキットM1893を参考にして明治31年に誕生した機能美溢れるそら豆型の日本の飯盒。
円形より省スペースで携帯性よし、熱効率が高く角がないので洗浄が容易で使い勝手良しと、開発の際に当時の日本軍がこだわった数々のポイントが現代のキャンプ事情にもマッチし、今なおアウトドア界隈で愛されています。
そんな飯盒を使用して作る極上サバイバル飯第18弾は、飯盒炊さんの超定番であるカレー!!
なんですが、今回作るのはちょっと違います。飯盒自体は食器として使うのみ、なんです。
仕事、育児など様々な事情で、皆さんも5分で食事を済ませないといけないことがありますよね。タイパの時代を生きる我々の時短術、ジェットボイルを使って爆速カレーを作ってみよう!というチャレンジです。

今回使用するジェットボイル。※本来の使い方とは違うので推奨はしません。あくまでも実験です。
ジェットボイル、アウトドア愛好家のBE-PAL読者の皆さんの中にはお持ちの方も多いのではないでしょうか?
日本で買えるようになってちょうど今年で20年。アニバーサリーイヤーに相応しいジェットボイルを使った企画を何かやりたいなと考えてみたところ、元自衛官の私には僅かばかり『カレー』というイメージがついている気も致しまして。
というのも、 自衛隊でも野外炊具を使ってカレーを調理することがあり、45分で200人分の食事を作ることができます。ちなみに、部隊対抗で野外炊事競技会というのもあるんですよ。
では、ジェットボイルの早くお湯が沸くという機能を活かしてサッと食事の準備をしてみたいと思います。 いろいろなモデルが出ていますが、今回使用するジェットボイルは500mlの水が最速100秒で沸くということなので、理論上はカレーだって驚きのスピードで作れるはずです!!
【材料(1人分)】
みじん切りにした好みの野菜・・・合計20g
★今回はキャベツ、人参を使用
豚肉・・・20g
★バラ、ロース、小間切れなど薄切りになったものをさらに細かく切っておきましょう
焼肉のたれ・・・小さじ2
カレー粉・・・小さじ2
塩・・・適量
コンソメ・・・小さじ1
水・・・全ての具材が浸る程度の量をお好みで

今回の材料です。
飯盒でごはんを炊きたいところなんですが、理論上ごはんが炊ける前にカレーが100秒で完成してしまう(はず)。
ということで、今回は白飯をおにぎりにしてラップに包んで持っていきました。
【作り方】
って、説明するまでもないですね。
具材を投入し、ジェットボイルに調味料と水を入れてスイッチオン。以上です!!
一般的に販売されている焼肉のたれには、生姜やニンニク、砂糖が入っているので、複合的な味付けのバランスをとるのにもってこいの品です。

とにかく材料と調味料をすべてジェットボイルに投入。
さて。ちょっと私は水を入れすぎたが、カレーは100秒で出来上がるのか?
スタートから2分経過した頃から徐々に温まってきたサインが。きたきたきた、ジェットボイルの側面が上まで赤に変わって、完成です!

きたっ!
わずか186秒!!はえぇ!!!!
仕上がりはお肉にしっかり火が通っており、野菜はほんのりシャキシャキ感が残った良い塩梅。 めちゃくちゃ美味しいスープカレーが出来上がってしまいました。
具材などが入る分さすがに水だけとは違い100秒とはいかないですが、驚きのスピードで食事の支度ができて実験大成功でした。

完成!ちゃんと肉や野菜にも火が通っています。
事前に材料を切ってから持って行った方が、アウトドアで調理器具や材料を出してすぐ調理開始できるので、よりスピード感を楽しめます。 私は今回コンソメを事前に刻んだ野菜と一緒に混ぜていました。より手早く済ませるなら、他の調味料も初めから混ぜた状態で、材料と一緒にチャック付きポリ袋に入れて持ってきても良いかもしれません。

スピードだけでなく、味も大満足!でした。
今回調理(実験)を行ったのは真冬の東北地方の極寒の山だったので、ジェットボイルが本領発揮してくれる絶好の環境でした。 現に、持って行ったおにぎりのコメが寒すぎてカチカチでした。
野外で飯盒を手にして頂くアツアツのサバイバル飯、最高です! 皆さんも興味があれば試してみてください。
本日はこれまで。それじゃー、また!
今回紹介したレシピ含め、飯盒を使った様々な料理レシピは、動画(公式チャンネル:トッカグンの東京サバイバル)でもご覧いただけます。
