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アイラップとは?
アイラップは耐熱温度が120度Cもある、愛され続けて40年の袋状のラップ商品。
三角の形が特徴的で、箱から一枚ずつ簡単に取り出せるポリ袋。食材を入れてそのまま湯煎にかけられるので、焦げ付く心配がなく簡単に調理ができます。
このアイテムを活用すれば、キャンプ場で手軽にお料理、お片付けができてしまいます。
そんなアイラップの特徴を列挙します。
- 耐熱性:耐熱温度が120度Cと高く、湯煎調理が可能。
- 耐冷性:マイナス30度Cなので、冷凍庫での保存も可能。
- 密封性:食材の鮮度を保ってくれる、優れた密封性。
- 安全性:食品用に設計されているため、調理の使用も安心。
この特徴を見れば、使わない手はありませんね!
▼参考記事
しっとりチキンチャーシュー
ポリ袋は、キャンプに限らず、日常生活でも欠かせないキッチン用品のひとつですね。災害時にも様々なシーンで活用できるポリ袋は、防災グッズのひとつとして常備している方も多いのではないでしょうか。
調理用の、耐熱効果のあるポリ袋は、災害時だけでなくキャンプや自宅での湯煎調理グッズとしても利用できます。ポリ袋を使用することで、洗い物などが少なくなり、時短調理できるという利点もあります。
しっとり食感が美味しいチキンチャーシューも、ポリ袋に入れて湯煎するだけで手軽に作ることができます。簡単ヘルシーキャンプレシピとして、ぜひご活用ください。
材料(2人前)
鶏胸肉 1枚(350gほど)
卵 お好みで
<下味調味料>
醤油 大さじ2
料理酒 大さじ1
みりん 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
米酢 大さじ1/2
にんにくチューブ 少々
事前準備

皮の部分はフォークが入りにくいので、気をつけて作業を行ないましょう。
【1】鶏胸肉の両面にフォークなどで穴を開けます。

皮は、取り外してから漬け込みをしても良いです。
穴を開けることで、タレの味が染み込みやすくなります。

アルコール臭さを取るために一旦沸騰させます。
【2】下味調味料を1〜2分ほど沸騰させて、アルコールをとばします。ポコポコと沸騰する程度の火力に調整して、作業しましょう。

煮汁を入れる際にはよく冷ましてから入れましょう。
【3】煮汁をよく冷まし、鶏肉と一緒にポリ袋の中に入れます。
ポリ袋は、耐熱温度120度C程度のものを使用しましょう。耐熱温度が100度Cの保存袋やポリ袋は、加熱中に溶けてしまう危険性があるので注意しましょう。今回は湯煎調理に適した、「アイラップ」を使用しました。
煮汁に漬け込む時間は、半日〜1日程度です。キャンプ場に持って行って加熱する場合は、事前準備としてここまでの作業を自宅で行っておくと現地での作業がスムーズです。
作り方

鍋にザルを入れることで、直接鍋底に袋が当たることなく作業ができます。
【1】鍋に湯を沸かし、ザルを入れて、漬け込んでおいた鶏肉を入れます。鶏肉は、あらかじめ常温に15分ほど出しておいたものを湯煎しましょう。

袋の閉じ口は、中に水が入らないように、鍋から外に出しましょう。
【2】肉が湯から出ないように湯量を調整して、弱火で15分加熱をします。

卵の加熱時間は7分です。
【3】今回は、途中で卵を入れてゆで卵も作りました。卵は、7分間茹でたら湯の中から引き上げ、冷水でしっかり冷やし、殻をむきます。

冷蔵で3日ほど日持ちします。
【4】15分加熱したチキンチャーシューは、冷めるまで湯の中に入れておきます。熱いうちに湯から引き上げると、鶏肉がパサパサした食感になってしまうので注意しましょう。ゆっくり冷ますことで、脂の少ない鶏胸肉もしっとり仕上がって、ヘルシーなチキンチャーシューが完成します。
【5】冷めた鶏肉は薄切りにします。中までしっかり味を染み込ませたい方は、タレに漬け込んだまま半日ほど置いても美味しいです。タレの中に、ゆで卵を入れて漬け込むと煮卵風に仕上がります。
冷蔵で3日ほど日持ちがするので、様々なお料理に利用できますよ。
チキンチャーシューは、麺類のトッピングとして利用したり、タレと共にご飯の上に盛り付けて丼にしても美味しく食べられます。一緒に作ったゆで卵に、チャーシューのタレをかけて食べても美味しいです。
▼参考記事
鯖缶とひじきのカレー煮
鍋に湯を沸かし、食材を入れたポリ袋を湯煎することで料理できるポリ袋調理。同時にいくつもの袋を入れることができるため、ご飯とおかずを同時に調理することも可能です。
防災レシピとしても活用できるので、今回は災害時を想定して少ない水で簡単にできることを重点に置いた、レシピをご紹介します。
ご飯をポリ袋で炊く準備

袋1枚分のサイズは、25cm×35cmです。
【1】まずは、ご飯を炊く準備をします。アイラップの袋1枚に対して、1合のお米を入れます。

無洗米でも、普段食べているお米でもどちらでも大丈夫です。
今回は災害時を想定して、お米は洗わずにそのまま炊きます。

柔らかい炊き上がりのお米が好きな方は、1カップに50ccほどを水を追加して入れましょう。
【2】1合のお米に対して、1カップ(200cc)の水を入れます。

中に茹で汁が侵入しない様、口はしっかり結びましょう。
【3】中の空気を抜き、袋の口をしっかり結びます。1時間ほど米に水を吸水させる時間をとります。
これで、ご飯を炊く準備は完了です。
材料

今回使用した食材です。
鯖の水煮缶 1缶
芽ひじき 1袋
大豆水煮缶 1缶
カレーパウダー 大さじ1
水 1カップ(200cc)
塩 お好み
味付けは塩以外にも、醤油で味を整えても美味しく召し上がれます。
カレールーを使用してしまうと、冷めた時に油っぽさを感じてしまうので、カレーパウダーやカレー粉を利用しての味付けがおすすめです。
全ての食材を缶詰と乾物で作ることができるレシピなので、防災袋に入れておいてもいいでしょう。
作り方

缶詰に入っている水分も一緒に入れましょう。
【1】ポリ袋を1枚広げ、材料を全て入れます。

揉む時は、大豆が潰れない様に気をつけましょう。
【2】鯖の塊を潰す様に全体を混ぜて、味をなじませます。

ご飯と同じ様に、空気を抜いてから口を結びましょう。
【3】口をしっかり結び、準備完了です。

水の量は、ポリ袋がかぶるくらいのヒタヒタの分量にします。
【4】鍋に湯を沸かし、ご飯を入れた袋、鯖缶とひじきのカレー煮の袋を入れます。

蓋をする事で、貴重な水の蒸発も抑えられ、熱の伝導率も良くなります。
【5】蓋をしながら中火で加熱します。沸騰したら弱火で、15分加熱します。

複数のポリ袋を一緒に調理すると、茹で汁の量も減らすことができます。
【6】時間が経ったら、蓋をしたまま10分保温します。

温かくても、冷めても美味しく食べられる、カレー風味の味付けです。
【7】鯖缶とひじきのカレー煮の袋を開け、全体を混ぜます。

混ぜる前に、全体を軽く揉んでほぐしましょう。
【8】ご飯の袋の口も開けて、簡単に混ぜます。

アイラップで作ったご飯は、袋をそのまま器として利用することもできます。
【9】災害時は難しいかもしれませんが、今回は器に盛り付けて完成とします。

野菜を添えて食べれば、栄養バランスも整いますよ。
缶詰と乾物のみで作ったおかずですが、食べ応えもあり、しっかりメイン料理として仕上げることができます。カレー風味が食欲をそそるレシピです。
▼参考記事
簡単そぼろ丼
チャポンとお湯につけておくだけで簡単に作れる、そぼろ丼のレシピをご紹介します。
アイラップに食材を入れれば、焦げ付く心配もなく簡単にご飯が作れ、ファミリーキャンパーにもソロキャンパーにもおすすめのキャンプ飯です。
材料(1人分)

材料をアイラップに入れた状態。
鶏ひき肉 50g
しょうゆ 小さじ1
砂糖 小さじ1
卵 1個
インゲン 5本程度
お米 1合
水 1L程度(お米浸水用200ccと湯煎用)
上記材料を基本として、人数分に合わせて調整してください。
調理道具
調理に使う道具は、以下です。
アイラップ
クッキングシート
飯盒または鍋などのクッカー(湯煎用)
カトラリー
作り方

材料を入れてしっかり口を縛る。
【1】まず、米・具材を準備します。材料をそれぞれ単体でアイラップへ入れていきます。
インゲンは1cm幅にカットしてアイラップへ入れます。米は洗ってから、アイラップへ入れます。1合に対して、200ccのお水を入れ、袋の口をしっかり縛りましょう。ゆるいと溢れてきてしまうので、ギュッと縛るのがポイントです。不安な場合は2回縛ってもいいでしょう。
お米をふっくら炊き上げるために、浸水時間は30分以上とってください。
【2】具材をアイラップに入れ終えたら、調味料を入れていきます。
鶏ひき肉には、しょうゆ小さじ1、砂糖小さじ1/2を加えます。卵には、残りの砂糖小さじ1/2を入れます。食材と調味料が均一になるように、しっかりと揉み込みましょう。
なお、爪で袋を破かないように気をつけてください。インゲンにはお好みで少量の塩を入れてもOKです。

底にクッキングシートを敷く。浮いてこないように気をつけて!
【3】湯煎にかけます。クッカーにそのままアイラップを入れると、アイラップが溶けて失敗する原因となります。そのため、底にクッキングシートを敷きます。

アイラップに米と水を入れ、沸騰させる。
そして、お米を入れたアイラップと水を入れて火にかけます。
米は中火で15分〜20分ほど湯煎にかければOK。
他の食材は10分程度で火が通るので、お米を入れてから5分後に入れましょう。具材を入れる際は、アイラップが浮かないように注意しましょう。浮いてしまうと火の通りが悪くなります。

沸騰したら蓋を閉める。
袋の中に空気がたくさん入ると浮いてきてしまうので、アイラップを縛る時は袋の空気をできるだけ抜いておきましょう。

ふっくらツヤツヤご飯!
【4】ご飯が炊き上がったら、10分蒸らします。
炊き上がっているかどうかの確認は、袋を取り出して確認しますが、火傷に気をつけて行うようにしましょう。
具材に火が通っているかも忘れずに確認してください。火が通ってなかったら、時間を少し伸ばして調整します。

完成!
【5】ご飯の上にそぼろ、卵、インゲンをのせます。さらに、お好みで青ねぎや刻み海苔をトッピングしてもいいですね。
味は、それぞれの優しい旨みがギュッと詰まっていて、美味しい!の一言です。
▼参考記事
チキンロールのトマト煮込み

一見手間のかかりそうなメニューも、湯煎するだけで完成します。
鶏モモ肉でいんげんとにんじんを巻いてからトマトで煮込み、彩りよく仕上げました。ポリ袋に入れるところまで自宅で準備しておけば、キャンプ場では湯煎するだけでできあがります。
材料(2人分)

チキンロールのトマト煮込みの材料です。
鶏肉 1枚
塩・コショウ 少々
インゲン 4本
人参 1/4本
<トマトソース>
カットトマト水煮 200cc
オリーブオイル 大さじ1
ケチャップ 大さじ1
ウスターソース 大さじ1
にんにくのみじん切り 1かけ分
ローリエ 1枚
顆粒コンソメ 小さじ1
作り方
【1】鶏肉は余分な脂や筋を取り、厚みが均一になるように開き、塩、コショウをふります。
【2】いんげんは水にくぐらせ、にんじんは千切りにし、それぞれラップにくるんで600wで1分ほど電子レンジにかけます。
【3】鶏肉の上にいんげんとにんじんを乗せて、手前から巻き、巻き終わりを楊枝で留めます。

にんじんといんげんをやや手前に置き、巻いていきます。

巻き終わりを楊枝で留めていきます。縫うようにしなくても、奥まで刺せば留まります。
【4】ポリ袋にトマトソースの材料を入れ、よく混ぜておきます。
【5】楊枝でポリ袋を破かないように注意しながら鶏肉もポリ袋に入れ、できるだけ空気を抜いて、上の方で結びます。
【6】お湯を張った鍋やフライパンに入れ、30分~40分ほど湯煎にかけます。
【7】袋から出して肉を輪切りにし、ポリ袋に残ったトマトソースをかけて完成です。
▼参考記事
具だくさんオムレツ

うまく作るのが難しいオムレツも、湯煎調理でフワフワにできます。
フライパンで作るのが当たり前のオムレツも、湯煎調理すればホテルのオムレツのようにフワフワにできあがります。
材料(2人分)

今回使用した材料です。他の野菜や、チーズなど、お好みの具材で作ってみてください。
卵 2個
牛乳 大さじ2
ベーコン 2枚
ミックスベジタブル 大さじ4
塩・コショウ 少々
作り方

卵もポリ袋に割り入れるだけ。ボールでときほぐす必要もありません。
【1】ポリ袋に全ての材料を入れてよく混ぜ、空気を抜いて上の方でしばります。
【2】湯を張った鍋やフライパンに入れ、湯煎にかけます。卵が固まってきたらポリ袋内で時々上下を返すと、きれいなオムレツの形に仕上がります。
【3】10分ほど湯煎にかけ、卵が固まったら完成です。
▼参考記事
エビとマッシュルームとブロッコリーのアヒージョ

オイルをたっぷり使うアヒージョも、ポリ袋なら最小限のオイルで済みます。
オイルの風味が飛ばないようにじっくり火を通すアヒージョは、ポリ袋湯煎の得意料理。
しかもポリ袋に入れることでまんべんなくオイルがいきわたるので、使うオイルの量は最小限で済みます。
材料(作りやすい分量)

アヒージョの材料です。
エビ 150g(今回は、背ワタを取ってある冷凍エビを解凍して使用しました。)
マッシュルーム 1パック(今回はブラウンとホワイトを半量ずつ使用しました。)
オリーブオイル 75cc
にんにくのスライス 1かけ分
唐辛子 1本
塩・コショウ 少々
作り方
【1】材料を全てポリ袋に入れ、よく混ぜてオイルをなじませます。
【2】ポリ袋の空気をできるだけ抜いてから、上の方で結びます。
【3】お湯を張った鍋やフライパンに入れ、15分ほど湯煎にかけて完成です。
▼参考記事
野菜たっぷりハンバーグ
キャンプなどのアウトドアでは、子供達や家族とゆっくり過ごす時間を大事にしたいものですね。そんな時には、キャンプの楽しみのひとつとして、ご飯をお子様と作ってみてはいかがでしょうか。
大自然の中で自分が作った料理を味わう楽しさは、アウトドアならではの醍醐味です。普段から作る、お子様の好きなメニューを一緒に作ってみるのもいい経験ですね。
肉を混ぜる時などには食品用ポリ袋を使って作業すると、手が汚れず洗い物も少なくて便利です。ポリ袋料理でも推奨されている「アイラップ」がおすすめです。
手がベタベタにならないので、安心して子供にも任せられます。しかし、力を入れすぎると袋が切れてしまう場合があるので、注意するように声がけをしましょう。
材料(4人前)

今回使用した食材です。
合挽き肉 300g
玉ねぎ 1/2個
人参 1/2本
しめじ 1/2袋
卵 1個
パン粉 大さじ4
牛乳 大さじ3
塩胡椒 少々
サラダ油 少量
<ソースの材料>
ケチャップ 大さじ3
ウスターソース 大さじ2
水 大さじ3
野菜は玉ねぎのみで作る場合には、玉ねぎの分量を1個に増やしましょう。
作り方

大きさを揃える必要もないので、ぜひお子様に任せてみましょう。
【1】玉ねぎ、人参、しめじを適当な大きさに切ります。

包丁で切るよりも、簡単に細かく仕上がります。
【2】フードチョッパーを使って野菜をみじん切りにします。

この作業をあらかじめすることで、ジューシーな仕上がりになります。
【3】容器に入れたパン粉に牛乳を入れて、水分をなじませておきます。

卵は溶かずに割り入れても大丈夫です。
【4】ポリ袋に合挽き肉、卵、牛乳を浸したパン粉、塩胡椒を入れてよく混ぜます。

野菜が入らない状態でよく混ぜておくと、挽き肉に一体感が生まれ、成型しやすくなります。
【5】卵がしっかり肉全体になじむまで、よく揉んで混ぜましょう。

ポリ袋を一旦開けます。
【6】みじん切りにした野菜を入れて、よく混ぜます。

スキレットがない場合は、フライパンでも大丈夫です。
【7】丸く形を整えて、しっかりと温めたスキレットにのせて焼きます。

スキレットで焼くことで、ふっくらジューシーに焼き上げることができます。
【8】焼き色がついたら、裏返して弱火から中火でゆっくりと中まで火を通します。
【9】串を刺してみて、中から透明な汁が出てきたら焼きあがりです。

ソースとケチャップが馴染んで、酸味がなくなるまで少し煮詰めます。
【10】一旦ハンバーグを取り出し、スキレットにソースの材料を入れます。とろみがつくまで煮詰めます。

自分で作ったハンバーグは格別の味です!
【11】ご飯や、付け合せの野菜とともに、器にハンバーグ、ソースを盛りつけます。
たくさんの野菜が入った栄養満点のハンバーグですが、スキレットで焼くことでふわふわ柔らかくジューシーな食感に仕上がりますよ。
非日常が味わえ、たっぷり運動や遊びができるアウトドアでは、いつもよりお子様の食欲もアップしています!人参やしめじ以外の野菜で作っても美味しいので、これを機会にお子様の苦手食材の克服にチャレンジしてみてもいいですね。
▼参考記事