シームテープとは何か?選び方からおすすめの商品を紹介! - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.04.25

    シームテープとは何か?選び方からおすすめの商品を紹介!

    シームテープとは何か?選び方からおすすめの商品を紹介!
    テントやレインウェアの縫い目の上に貼って、縫い目からの水の侵入を防止するのがシームテープ。使用を続けると劣化していくものなので、長くギアを愛用したい方はシームテープの交換作業やシームテープを使った補修作業が必要になります。

    本記事ではシームテープの役割と選び方、おすすめのシームテープをご紹介します。お手持ちのギアの防水性の劣化が気になる方はぜひ参考にしてください。

    シームテープとは何か?

    シームテープが貼られた様子。

    テントやレインウェアの縫い目に沿って貼られているのがシームテープ

    シームテープとは、テントやレインウェアなどの素材の、縫い目部分に貼り付けて防水性を高めるテープのことです。

    一般的なテントやレインウェアは防水性が高い素材を使用していますが、雨が降った時に水が浸み込みやすい部分が、素材と素材の縫い目。

    縫い目には穴が開いているため、何も加工がされていない製品を雨の日に使用すると、水が浸み込んで、みるみるうちに内側が水浸しになってしまいます。

    そのため、シームテープで縫い目を加工して、防水性を高める必要があるわけです。

    また、テントやレインウェアを何年も使用していくと、最も劣化しやすいのがシームテープです。粘着性が無くなり、製品から剥がれてしまうため、長期間ギアを使用する際には、シームテープの張替えが必須となります。

    さらに、シームテープはテントの防水性を高めるほかにも、さまざまな用途で活用できます。その魅力を詳しくお伝えします。

    シームテープが役立つ理由

    防水補修に使える

    前途したように、シームテープは防水補修に使えるテープです。一般的なものはロール状のテープのため、必要な長さを引き出して、防水性を高めたい箇所にあてがい、上からアイロンをかけて接着します。

    ただし、生地が化繊素材の場合、熱に非常に弱いため、アイロンの熱で生地を溶かしてしまう恐れがあります。必ずアイロンの温度を低温にして、様子を伺いながら作業しましょう。ハンカチや手ぬぐいなどの薄手の布を上に置いて、その上からアイロンをかけるのも効果的です。

    キャンプギアの修理に使える

    シームテープはテントやタープだけでなく、スタッフバッグやレインウェア、バックパックなどの修理にも使用できます。

    アウトドアでは不測の事態がつきものです。岩や木の枝に擦って、大切なアイテムを破ってしまうこともあります。

    そんな時には、貼るだけで接着できるシームテープが大活躍。自宅に帰るまでの応急処置ができるため、防水性を確保しつつ、それ以上裂け目が広がるリスクを軽減できます。

    グラウンドシート・エアマットの補修に使える

    グラウンドシートやエアマットも、地面に設置するため、破損のリスクがつきもののアイテムです。

    グラウンドシートに穴が開いた場合、地面から水がテントの内側に浸み込んでしまったり、大切なテントの床が汚れてしまったりするリスクがあります。

    とくにエアマットに穴が開いてしまうと、空気が封入できず、製品本来の力を発揮できません。冬キャンプなどでこのトラブルに見舞われると、地面から伝わる寒さで非常につらい思いをします。エアマット無しで眠るのは困難ですので、せっかくのキャンプや山登りが台無しになってしまうことも……。

    そんなときに、シームテープを持参していれば安心です。出先で孔が開いてしまった場合でも、孔の上に貼ることで、簡単に補修ができるからです。

    ぜひ、シームテープをキャンプや山登りに携行してください。

    シームテープの選び方

    素材

    シームテープの素材には主にPVC(ポリ塩化ビニール樹脂)コーティングと、PU(ポリウレタン)コーティングのものがあります。

    PVCコーティングのメリットは経年劣化しにくく、耐久性が強い点。デメリットは重く、透湿性がないため蒸れやすい点です。

    PUコーティングのメリットは軽量で透湿性があるため、蒸れにくい点。デメリットは経年劣化しやすい点です。

    テントやアウトドアウエアなど、透湿性を必要とし、持ち運びの際の重さが気になるギアにはPUコーティングのシームテープが適しています。

    逆にグラウンドシートなど、透湿性をさほど必要とせず、オートキャンプで持ち運ぶような、重さを気にしなくてもよいギアにはPVCコーティングのシームテープを使ったほうが、長持ちするためよいでしょう。

    耐久性

    耐久性に優れているのはPVCコーティングのシームテープですが、市販のテントやアウトドアウエアに使われている主流なものは、軽量で透湿性のあるPUコーティングのシームテープです。

    筆者の経験上、使用頻度にもよりますが、2~3年もテントを使用すると、PUコーティングのシームテープの粘着性が弱まり、ところどころテントから浮き上がる問題が発生します。5~6年も使用すると、シームテープ自体が劣化し、ボロボロになる部分もあります。

    使用頻度や保管方法にもよりますので、年数は一概には言えませんが、シームテープ交換の目安にしてください。

    また、シームテープによって、素材の厚みが異なります。耐久性を求めるならば、より厚みのあるものを選ぶとよいでしょう。

    防水性

    PUコーティングのシームテープとPVCコーティングのシームテープともに、しっかりとした防水性があります。縫い目などの補修個所に覆って、はがれなければ防水性は確保できるため、シームテープを選ぶ際に防水性能の違いは気にしなくてもよいでしょう。

    接着方法

    一般的なシームテープは補修個所に沿ってアイロンを当てて接着タイプのものですが、このタイプのものの作業は、自宅など、アイロンが使用できる環境が必要です。

    そのため、キャンプや山登り中に誤って穴をあけてしまった際の使用には適していません。

    応急処置用途には、その場で貼るだけで接着できるタイプのシームテープを選びましょう。リペアテープ・補修テープ・補修シートなどの名前で販売されています。

    サイズ

    シームテープを選ぶ際にサイズは重要な要素です。シームテープは製品によって幅や長さが異なるからです。

    選ぶサイズは補修するギアによって異なります。横幅が広いと、広い面積をカバーしますが、その分縫い目以外の場所にも厚みが出てしまいます。

    そのため、ウェア類の補修には縫い目を覆える幅がある、細めのものを選べば、着心地に支障がありません。

    逆にスタッフバッグやエアマット・グラウンドシートなどに使用するものならば、裂け目を余裕をもってカバーできる、横幅の広いものを選んでもよいでしょう。

    長さは巻きが多いほうがたっぷりと使用できます。テントなどの補修には大量のシームテープが必要になるため、太巻きのものを購入したほうがよいでしょう。

    おすすめのシームテープ5選

    【CAPTAIN STAG】シームレステープ

    幅20mm、長さ20mのPUコーティングのシームテープです。透明色なので、貼り付けた後に目立たず、汎用性が高い点が魅力。

    20mあるため、コスパに優れ、タープやテントの補修にもぴったりです。テントやタープの縫い目に沿って、上からアイロンで熱を加えれば、防水加工ができるタイプです。ポリエチレン素材に加工してしまうと、熱により生地が溶ける可能性があるため、ご注意ください。

    CAPTAIN STAG
    シームレステープ

    サイズ:幅20mm×長さ20m

    【ogawa】シーリングテープ

    幅25mm、長さ10mのPUコーティングのシームテープです。テントメーカーとして老舗のogawa製なので、安心感があります。

    幅25mmと広いため、縫い目部分の間隔が広いテントやタープにも対応できます。長さが短めなので、大型のテントのシームの張替えには、何個か購入する必要があります。

    コスパよりもクオリティを求める方におすすめの商品です。

    ogawa
    シーリングテープ

    サイズ:25mm幅、10m巻

    【YNAK】シームテープ

    コスパと品質に定評のあるYANAK(ヤナケー)製のシームテープです。PVCやウレタンコーティング生地に適応しているため、テントやタープなどの補修に向いています。

    20mm・25mm・35mmと3種の幅があるため、補修する製品に合わせて選べるのがうれしいポイントです。

    素材はPUコーティングの透明タイプと、PVCコーティングの黒色タイプ。厚みも通常・特殊厚・極厚の3種類があります。

    製品に合わせてぴったりのシームテープを細かく選びたい方におすすめの商品です。

    YNAK
    シームテープ

    サイズ:20mm、25mm、35mm

    【YNAK】3レイヤートリコット シームテープ

    YANAK製のレインウェアの補修に適した、PUコーティング素材のシームテープです。表面がトリコット(経編)生地になっており、一般的なゴアテックスなどの、3レイヤータイプのレインウェアに使用されているものと同素材です。

    薄型で透湿性を備えるため、体の動きを妨げず、蒸れにくい点がメリットです。幅は20mm、25mm、30mmと種類豊富。

    YANAKからは他にも2レイヤーや、2.5レイヤーの製品に適応するシームテープもリリースされています。補修するレインウェアのレイヤーに合わせて選んでください。

    YNAK
    3レイヤートリコット シームテープ

    サイズ:20mm、25mm、30mm

    【GEAR AID】テネシアス リペアテープ

    アイロンがなくても補修箇所に切って貼るだけで使用できるリペアテープです。山登りやキャンプ中のエアマットやザックなどの応急処置に最適です。

    補修箇所が目立たない透明テープはPVC素材。カラーテープはナイロン素材です。グレーとセージ色のみリップストップナイロン製のため、引き裂きに強くなっています。

    カラーバリエーション豊富なため、手持ちのギアに合わせてカラーテープを選べば、補修箇所が目立ちません。

    アウトドアに出かける際には念のため忍ばせておきたい商品です。

    GEAR AID
    テネシアス リペアテープ

    サイズ:7.6 × 50cm

    シームテープがあれば安心アウトドア!

    シームテープを活用すれば、シームがボロボロになって防水性が低下してしまったテントやタープ、穴が開いて水が浸み込むようになってしまったスタッフバックなどの補修ができます。お気に入りのギアを長年使うためには、なくてはならないアイテムです。

    もしも、長年使用しているギアがあれば、修理に出す前に本記事を参考にして、シームテープを選び、ご自身での交換にチャレンジしてみてください。

    また、山登りやキャンプなどのアウトドアに出かける際には、貼るだけで故障個所を補修できるリペアテープが便利です。出かける際にはバックパックの片隅に入れておくのを忘れないようにしてください。

    のまどうさん

    アウトドアライター

    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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