去る11月中旬、スポル品川大井町にて新しい試みが実施された。それはキャンプをしながら、テニスサークルの合宿を行うというものだ。練習の前後や食事、寝泊りはテントサイトでくつろぐ……。ありそうで、なかったコラボレーション? さっそくモニターイベントに潜入してみた!
都会の真ん中でキャンプとスポーツ
モニターイベントの会場となったのは、今年8月にオープンしたばかりの話題の施設、スポル品川大井町。なにが話題かというと、大井町駅から徒歩5分ほどというアクセスの良さで、サーフィンやボルダリングをはじめとしたさまざまなスポーツが夜遅くまで楽しめるからだ。
この日も仕事帰りに波乗りを楽しむ方々の姿が!
施設内には屋根付きのテニスコートもあり、ここが今回のメインとなる。伊達公子氏監修の本格的なコートだという。テニスコート脇にはすでにコールマンテントとタープが張られ、参加者が続々とやってきた。通常、宿泊はできない施設だが、この日は特別にキャンプイン。
今回はモニターイベントの様式であるので、テントの設置はスタッフが担当、参加は学校や仕事を終えて集まった30名。大学のテニスサークルを中心に社会人の方の姿もある。
大半は、普段キャンプなどアウトドアの経験はあまりないとのこと。なかにはテントに寝るのもはじめだと話し、「ちゃんと寝られるかなぁ~」と、少々心配そうにしていたが、そこは若者たち! 仲間が集まれば和気あいあいと楽しそうに談笑している。
そう……このイベントはアウトドアとはあまり縁がなかった人びとが、アウトドアに触れる機会でもあり「ちょっと面白いかも」と、フィールドへ踏み出すきっかけになるかもしれない可能性もあるのだ。
もちろん、場所は駅が目と鼻の先の都会のど真ん中。アウトドア慣れしたビーパル読者の皆さんには物足りない環境かもしれない。でも、まったくテントに触れたことがなかったとしたら、タープやキャンプチェア、ランタンがあるだけでもちょっと感激するかも。快適性を考えられたキャンプ道具は、十分リラックスもできる。
イベント当日の夜はそれなりに冷え込んでいたものの、きっとテントが暖かいものだと実感できたのではないだろうか。
「とても実験的な試みではあるんです。仕事を終えて、夜キャンプでリラックスしてスポーツを楽しみ、テントに泊まって、翌朝またスポーツで汗を流したり…。いろんな可能性がある気がします」と、話すのはスポル品川大井町のテニスコートを運営するGODAI グループの満岡英生さん。テントをベースにしてスポーツを楽しむ、キャンプとスポーツの組み合わせ。これはありかもしれない!
今イベントは平日の夜に行われていたのだが、施設を利用している人がとても多かった印象だ。駅近で23時までオープンしており、仕事帰りでも十分に立ち寄れる。スポル品川大井町への入場自体は無料なので、公園のようにベンチでくつろぐ人やスポーツする様子を見学する人などなど多くの人が行き交っていた。敷地内にはスポーツ施設のほかに、バーベキュー施設も完備されおり、平日ながら外で食事を楽しんでいたグループも多数。昨今のバーベキュー人気もあるが、外でみんなでいただく食事は楽しいしおいしいのだ。
2020年東京オリンピックに向けて、スポーツの盛り上がりとともに親和性の高いアウトドア&キャンプもますます人気が上昇しそう。キャンプを一度一緒にすれば、お互いがよく見え距離もグッと縮まる。合宿にキャンプ、その波は来るかも??
※取材/須藤ナオミ