
ついでにいうといくつかの山頂に立つ縦走または周遊コースで、3時間くらいでサクッと戻って来られたら最高。
どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。今回は日本一時帰国中に見つけたハイキングコースを紹介します。
あのかわいい動物や花々にも遭遇!
東京近郊にもそんないいとこ「山盛り」のハイキングコースがあります。「縦走」で代表的なものの1つが以前紹介した神奈川県の「弘法山公園・吾妻山ハイキングコース」。
小田急線の秦野駅からスタートして、鶴巻温泉駅でゴール。しかも鶴巻温泉駅までわずか2分のところに「弘法の里湯」という公共温泉もあります。
で、そこは「縦走」だったので今度は同じ駅に戻ってくる「周回」のコースはないかと探して見つけたのが「武山三山」です。「弘法山公園・吾妻山ハイキングコース」ほどは有名ではなく、情報もあまりないので行く前まで全然知らなかったのですが、山歩き以外にもあれこれ楽しめる超オススメコースでした。
場所は神奈川県の三浦半島。スタート地点は京浜急行の津久井駅。そこから武山→砲台山→三浦富士→津久井浜駅と回ります。

最初の30分は車も通る舗装道路です。

こういう田舎道歩きも嫌いではありません。
その後、アスファルトだけど車は入れない道幅で、ちょっと登山道っぽくなっているところに入ります。

と、ここでなにやらガサゴサと音がしました。

鎌倉の山もリスが多いですが、三浦半島もですね。


鎌倉のリスはすぐに逃げちゃいますが、こっちは結構目の前で長居してくれる印象。あくまでも印象ですが。
だけどかわいいリスたちも、農園の人たちにとっては「害獣」なのかもしれませんね。シカも害獣であるように。
出発から約1時間で武山山頂到着。山頂に展望台があるのですが、その前に武山不動という神社でお参りしようとしたら、こんなものが。

まあ、梵鐘自体は珍しくないのですが、「勝手につくべからず」のところがほとんど。ところがここはなんと階段を上がったところに「浄銭」と書かれた賽銭箱が置かれています。ということはお賽銭を入れればついていいということでしょう。
鐘の音には心が洗われます。
その後、いよいよ展望台へ。

ここから見ると目の前の建物の上が展望台に見えますが。

なんだか秘密基地感があります。秘密基地と言えば、これまた神奈川県の三浦半島にある「猿島」には「ショッカーの秘密基地」がありましたね。
そういえば長いこと秘密基地作ってないなあ。…いや、最後につくったのは小学生のころですが。いつかまた秘密基地、作りたいな。

だけど富士山がある方角だけは神社の森に隠れています。神社の裏手にも回ってみたけど木々の間からわずかに景色が見える程度でした。

名前からして「砲台」があったところなのでしょう。どんなに素敵な見晴らしがあるのでしょうか。
武山を出て15分後に砲台山に到着します。で~も。

「空はすごく広いのに見晴らしがまったくない」という不思議な場所。いや、よくよく考えると砲台は「洋上の敵艦隊からは見つけられにくい」ことも大切でしょうから、低木に囲まれているのも合理的なのでしょうね。砲台は昭和初期に海軍が設置したそうです。

次に向かうのは三浦富士です。


てなわけでちょっと足を止めただけですぐに出発。



なんだろなあと気になって横の鉄柵になっているところから覗いてみようとしたら、窓がスモーク処理されて中が見えないワゴン車が突如現れて横付けし、私の視界をブロック。なにやら人相が素敵な方がお二人出てきました。
一瞬思ったのが「ここで拉致されたら大変」です。「君子危うきに近づかず」を「据え膳食わぬは男の恥」とともに座右の銘にしている私(念のためお伝えしておきますが、もちろん冗談です)。お二人とは目を合わさないようにして通過します。
どうやら二人組は追ってくる気配はありません。けどさっきのあのトタンの塀は何だったんだろう。
気になって地図で確認したところ…なんと「横須賀警察犬訓練所」。なるほど。
なんだか妙なハラハラドキドキも楽しませてもらえました。笑

2月末日でしたがぽかぽか陽気。


津久井川の西岸の遊歩道を歩きます。ここが気持ちよくて、行きもこのルートでもよかったかなと思うくらい。

なんでだろうと思ったのですが、「据え膳食わぬは男の恥」を座右の銘にしている私は素直に従います(今回も念のためお伝えしておきますが、もちろん冗談です)。すると。

「ザ・アマノジャク」と言われた私も今回は指示に従って正解でした。あっ、「ジ・アマノジャク」か。笑
山登りだけでなく、リスたちにも出会って、人相が素敵な人たちにも遭遇して余計なハラハラドキドキを体験して、鐘の音に心が洗われ、菜の花や梅に癒され。充実の3時間ハイキングでした。
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