三浦半島の武山→三浦富士ハイキングは山以外もあれこれ楽しい!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.04.19

    三浦半島の武山→三浦富士ハイキングは山以外もあれこれ楽しい!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    三浦半島の武山→三浦富士ハイキングは山以外もあれこれ楽しい!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    自家用車がない人間にとって、公共交通機関で行ける山って魅力ですよね。しかもバスではなく「電車」の駅からスタートして、ゴールできるのであれはなおさら。

    ついでにいうといくつかの山頂に立つ縦走または周遊コースで、3時間くらいでサクッと戻って来られたら最高。

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。今回は日本一時帰国中に見つけたハイキングコースを紹介します。

    あのかわいい動物や花々にも遭遇!

    東京近郊にもそんないいとこ「山盛り」のハイキングコースがあります。「縦走」で代表的なものの1つが以前紹介した神奈川県の「弘法山公園・吾妻山ハイキングコース」。

    弘法山公園・吾妻山ハイキングコースを訪れたら…標高200メートル台でも大迫力だー!

    小田急線の秦野駅からスタートして、鶴巻温泉駅でゴール。しかも鶴巻温泉駅までわずか2分のところに「弘法の里湯」という公共温泉もあります。

    で、そこは「縦走」だったので今度は同じ駅に戻ってくる「周回」のコースはないかと探して見つけたのが「武山三山」です。「弘法山公園・吾妻山ハイキングコース」ほどは有名ではなく、情報もあまりないので行く前まで全然知らなかったのですが、山歩き以外にもあれこれ楽しめる超オススメコースでした。

    場所は神奈川県の三浦半島。スタート地点は京浜急行の津久井駅。そこから武山→砲台山→三浦富士→津久井浜駅と回ります。

    地図の左下がスタート地点。左上に向かいます。

    最初の30分は車も通る舗装道路です。

    だけど自然が広がっていて、これが本当に品川駅から1時間ちょっとで着くところかとビックリするくらい。

    こういう田舎道歩きも嫌いではありません。

    その後、アスファルトだけど車は入れない道幅で、ちょっと登山道っぽくなっているところに入ります。

    「どこに着くんだろうな」と期待させてくれるような道。

    と、ここでなにやらガサゴサと音がしました。

    リスくんでした。

    鎌倉の山もリスが多いですが、三浦半島もですね。

    この後すぐに登山道に入ります。
    ものの5分ほどでまたリスくんに遭遇。

    鎌倉のリスはすぐに逃げちゃいますが、こっちは結構目の前で長居してくれる印象。あくまでも印象ですが。

    だけどかわいいリスたちも、農園の人たちにとっては「害獣」なのかもしれませんね。シカも害獣であるように。

    出発から約1時間で武山山頂到着。山頂に展望台があるのですが、その前に武山不動という神社でお参りしようとしたら、こんなものが。

    はい、梵鐘です。

    まあ、梵鐘自体は珍しくないのですが、「勝手につくべからず」のところがほとんど。ところがここはなんと階段を上がったところに「浄銭」と書かれた賽銭箱が置かれています。ということはお賽銭を入れればついていいということでしょう。

    鐘の音には心が洗われます。

    その後、いよいよ展望台へ。

    この階段を上がっていきます。

    ここから見ると目の前の建物の上が展望台に見えますが。

    じつはその先にもう1つ階段があって、こっちがいわゆる「最上階」。

    なんだか秘密基地感があります。秘密基地と言えば、これまた神奈川県の三浦半島にある「猿島」には「ショッカーの秘密基地」がありましたね。

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    そういえば長いこと秘密基地作ってないなあ。…いや、最後につくったのは小学生のころですが。いつかまた秘密基地、作りたいな。

    この展望台からはほぼほぼ360度の見晴らしはあります。平日で誰も来なかったので、ここで20分ほどランチ休憩。

    だけど富士山がある方角だけは神社の森に隠れています。神社の裏手にも回ってみたけど木々の間からわずかに景色が見える程度でした。

    その武山の裏手から、次は「砲台山」というところに向かいます。

    名前からして「砲台」があったところなのでしょう。どんなに素敵な見晴らしがあるのでしょうか。

    武山を出て15分後に砲台山に到着します。で~も。

    山頂のまわりは360度低木が生い茂っています。

    「空はすごく広いのに見晴らしがまったくない」という不思議な場所。いや、よくよく考えると砲台は「洋上の敵艦隊からは見つけられにくい」ことも大切でしょうから、低木に囲まれているのも合理的なのでしょうね。砲台は昭和初期に海軍が設置したそうです。

    砲台跡からの眺め。そびえ立つのは海上保安庁の武山受信所のパラボラアンテナ。

    次に向かうのは三浦富士です。

    出発から2時間20分で三浦富士到着。
    展望はあるのですが、もう昼過ぎだからか霞が出てきて海もよく見えません。

    てなわけでちょっと足を止めただけですぐに出発。

    最初の下りがなにげに急。手すりも設置されています。
    でも気持ちのいい山道になります。
    そしてふもとまであとわずかになったところで突如現れたのがこの怪しいトタンの塀。高さ2メートル以上あって、中は見えません。

    なんだろなあと気になって横の鉄柵になっているところから覗いてみようとしたら、窓がスモーク処理されて中が見えないワゴン車が突如現れて横付けし、私の視界をブロック。なにやら人相が素敵な方がお二人出てきました。

    一瞬思ったのが「ここで拉致されたら大変」です。「君子危うきに近づかず」を「据え膳食わぬは男の恥」とともに座右の銘にしている私(念のためお伝えしておきますが、もちろん冗談です)。お二人とは目を合わさないようにして通過します。

    どうやら二人組は追ってくる気配はありません。けどさっきのあのトタンの塀は何だったんだろう。

    気になって地図で確認したところ…なんと「横須賀警察犬訓練所」。なるほど。

    なんだか妙なハラハラドキドキも楽しませてもらえました。笑

    ふもとに着くとのどかな風景が広がっています。

    2月末日でしたがぽかぽか陽気。

    全然「一面」ではないですが菜の花畑もありました。
    「ハイキングコース 津久井浜駅方面」の案内板。

    津久井川の西岸の遊歩道を歩きます。ここが気持ちよくて、行きもこのルートでもよかったかなと思うくらい。

    ところがなぜか途中で同じ津久井川の「西岸」にも遊歩道があるのに「東岸」のほうに誘導されます。

    なんでだろうと思ったのですが、「据え膳食わぬは男の恥」を座右の銘にしている私は素直に従います(今回も念のためお伝えしておきますが、もちろん冗談です)。すると。

    駅の近くになってこんな並木が出迎えてくれました。季節的に梅なんでしょうね。

    「ザ・アマノジャク」と言われた私も今回は指示に従って正解でした。あっ、「ジ・アマノジャク」か。笑

    山登りだけでなく、リスたちにも出会って、人相が素敵な人たちにも遭遇して余計なハラハラドキドキを体験して、鐘の音に心が洗われ、菜の花や梅に癒され。充実の3時間ハイキングでした。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    柳沢有紀夫さん

    オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)

    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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