世の中には、オフラインで使えるマップや、ひもの結び方の解説など、アウトドアに便利なアプリがたくさんあります。そのなかでも特に、アウトドアアクティビティをより豊かにするアプリを3つご紹介します。
iNaturalist
単にキャンプや山登りをしているだけではもの足りなくなってきた人にぜひ活用してほしいのが、iNaturalist。アップロードされた写真に写っている動植物を同定してくれるウェブサービスで、カリフォルニア科学アカデミーとナショナル・ジオグラフィック協会が共同で行っているプロジェクトです。
使い方は簡単。写真にひもづいた撮影日時やGPS情報は勝手に吸い出してくれ、写った動植物に似たものをアプリが勧めてくれます。同定に自信がなくても、他のユーザーが意見をくれるので、安心して写真をアップロードできるのです。
このプロジェクトの目的は、人々が自然をより身近に感じるこられるようにすること。一定時間内に動植物を共同で採集し、都市ごとにその数を競うバイオブリッツイベント「City Nature Challenge」を開催したり、特定の地域内の動植物を集めるプロジェクトなどが多数立ち上がったりするなど、誰でも楽しく自然に接することのできるアイデアが仕掛けられているのです。
iOS版:https://itunes.apple.com/us/app/inaturalist/id421397028?mt=8
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=org.inaturalist.android&hl=ja
ジオキャッシング
宝ものを探しにあちこちを巡る。これほどワクワクすることがあるでしょうか? ジオキャッシングは、ユーザー同士で楽しむ地球規模の宝さがし。宝ものは「キャッシュ」と呼ばれ、有志のユーザーによって隠されています。2000年にアメリカで誕生して以降、世界中のキャッシュの数は、およそ300万個以上。
隠し場所は、町なかにある記念碑の裏や、川沿いの草陰など。探すときには、発見の難易度と地形レベルの難易度、GPS情報、サイズなど、アプリで確認できる情報を頼りにしていきます。
地形レベルは、誰でもアクセスできる平坦な道から、ボートなどがなければ行けない超ムズのものまで様々。初心者でも、玄人でも幅広く楽しめます。
キャッシュには通常、発見者の名前(ユーザー名)を記す「ログブック」とペンが入っています。たまに「トラッカブル」と呼ばれる小さなアイテムが入っていることも。発見者が持ち出して、他のキャッシュに移動させることもできるため、海外へ行ったトラッカブルのGPSログを見て楽しむのもあり。どこにいても参加できる、究極の遊びなのです。
iOS版:https://itunes.apple.com/jp/app/geocaching/id329541503?mt=8
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.groundspeak.geocaching.intro&hl=ja
星座表
ふとした瞬間に星座が見たくなったり、今見ている星座が何なのか知りたくなるときはないでしょうか。そんなときに活用したいのが、このアプリ。起動して、スマホをかざすだけで、現在見える星座とその位置を見ることができます。スマホの動きに合わせて星空も一緒に動くのも、特徴です。
スマホを地面の方に向ければ、普通は見られない南半球の星座を見ることも可能。細かいデータを参照すれば、星座を構成する星や太陽系の惑星、太陽、月の表面温度や地球からの距離、座標なども知ることができます。特に方位角は、時間の経過とともに変化していくため、天体が本当に動いているのを実感できるに違いありません。
しかも今年は、ほぼ毎月に宇宙関連イベントが起こります。流星群の観測に、活用できること間違いなし!
iOS版:https://itunes.apple.com/jp/app/%E6%98%9F%E5%BA%A7%E8%A1%A8/id345542655?mt=8
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.escapistgames.starchart&hl=ja
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構成:松本麻美