軽キャンピングカーで、地球半周中です。
稚内からロシアへ渡り、モンゴルで道草してから中央アジアへ。イラン、ヨーロッパを抜けてアフリカに上陸しました。目指すは南アフリカの喜望峰。ガイドブックにないパワースポットを探し出し、人知れぬ絶景・奇景を「マイ秘境」と呼んで喜んでいます。
世紀末を思わせる天地創造級の雨
サハラ砂漠の脇をすり抜けて、ギニア湾へ向かっています。肌荒れ乾燥地帯から、汗が吹き出す熱帯へ。
ときどき豪雨に襲われるということは、恐れていた雨季に突入したかも。
これはマズい!
西アフリカの雨将軍は、世紀末を思わせる天地創造級の豪雨。水没した道路は、軽自動車で渡れるような甘いものじゃありません。のんびりとアウトドアを楽しんでいる場合じゃなくなってきました。ギニア湾のビーチは諦め、先を急ぎます。
犬のように追い払われた国
昔は象牙海岸共和国なんて可愛らしく呼ばれていたコートジボワールですが、マリとの国境は原始時代のようなお粗末さ。イミグレは小屋。いや、壁がないから東屋です。よく見たら床もないし。土間にベッドが4つ並んでいて、ふたりが昼寝中です。
「なんで俺だけ働いてるんだよっ!」
仏頂面の係官が、気だるそうにスタンプを押して
「手数料っ!」
値段を言わないということは、賄賂ですね、それ。
去年までなら言い値で支払ったかもしれませんが、西アフリカで鍛えられたメンタル。最近編み出した必殺技で反撃いたします。
「領収書ください」
この魔法の言葉が効きまして、
「ちっ、そんなものあるかい!」
犬のように追い払われました。効きます!
柔道部顔なのにスカート姿
雨将軍に捕まると、西アフリカから脱出できなくなります。
東隣のブルキナファソに向かって、穴の空いていない舗装道路が伸びています。街道の名物は、可愛らしい制服を着た「いかつい」女子学生です。
校則で、全員が坊主頭。高校生くらいにもなると、女の子でも筆者よりもたくましい背中と肩。柔道部顔に見えますが、ブレザーにスカート姿というミスマッチ感。ボクらの顔を見ては「キャー♡」と黄色い悲鳴をあげてくれまして、萌えます。
あ、どーもー、日本から来ました~。田舎の小学生は、チェック柄でした。
ちなみに制服を卒業したお母さんは、唇に刺青。迫力あります。
コージボワール編の第2回は、「 超格安のB級グルメは、ヤギ」です。
石澤義裕・祐子
住みやすい国をリサーチしようという話から2005年から世界一周をスタート。アメリカ、カナダなどをスクーターで旅行し、オーストラリアをキャンピングカーで回ったのをきっかけに2015年の夏から軽キャンピングカーで旅を始めた。