日本のカスタム文化はスゴイ! 東京オートサロン2019見聞録
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    2019.01.12

    日本のカスタム文化はスゴイ! 東京オートサロン2019見聞録

    今年は過去最大の906台が展示

    「カスタムカーの祭典」として知られる東京オートサロン2019111日~13日までの3日間、開催されています。今年は国内の主要自動車メーカーをはじめとして、輸入車インポーター、アフターパーツメーカー、カスタムショップなど426社が出展し、過去最大の906台が展示されています。

    今回はキャンプや登山などのアクティビティにクルマを利用することの多いであろうみなさんに、オートサロンに行ってみた感想をお伝えしようと思います。

    まず、会場に足を一歩踏み入れるとそこには個性ありすぎのクルマがこれでもかと並び、ド肝を抜かれます。クルマとひと言でいっても、セダンやミニバン、SUVにスポーツカー、働くクルマなど、ジャンルや形状はいろいろですよね。

    これら多種多様のクルマをベースに、走行性能や快適性、ビジュアルなどを変更していくカスタムの世界。同じベース車両であっても、ショップやメーカーなどによって表現方法や方向性が異なっていて見ているだけでも楽しめます。

    クルマだって十人十色、いろいろな個性あってこそ愛着が沸くものだ、と実感できました。また、タイヤメーカーやチューニングメーカーを中心に新旧レーシングカーも展示されており、普段見ることのできない貴重なマシンを間近に楽しめました。

    日ごろは自分の興味があるクルマしか目にいきませんが、こういうショーでは興味のないクルマでも装着するアイテムや色遣いなど、いろいろな発見があるのも嬉しいです。また、いままで知らなかったパーツメーカーやショップにも出会えるいいチャンスです。各ブースには説明員がいるのでたくさんの話も聞けて時間が経つのもあっという間でした。

    ジムニーはやっぱり大人気!

    ここからは、会場で気になった車両を少しだけピックアップして紹介します。いちばん印象に残ったのは新型ジムニー/ジムニーシエラ率の高さ。昨年にデビューしてまだまだ納車されていない人も多い人気モデルを、さまざまなカステム手法で提案。メーカーであるスズキもコンセプトモデルを出展していましたが、あくまでコンセプトのため購入はできません。しかし、アフターメーカーやショップのものは現実に購入できるものがほとんど。今後、街なかで個性的なジムニー増えていくのだろうとワクワクしました。

    ジムニーシエラ ピックアップ スタイル
    スズキが参考出品したピックアップモデルは、軽トラックであるキャリイ荷台を架装。フォードの初代ブロンコ・ピックアップを彷彿とさせるレトロなデザイン。

    ジムニーサバイブ
    こちらもスズキの参考出品車。ジムニーの持つワイルドさと走行性能の高さを表現。マットブルーの外観に、ルーフにはスタック脱出用のラダーとルーフボックスを装備。インテリアもロールバーや車中泊グッズを搭載。

    ジムニーコンセプト L/C
    四駆プロショップ「梯子車体」は、ランドクルーザーFJ40風のフロントフェイスで昭和感を演出。

    ジムニー ヴィンテージPKG
    徳島県でジムニーやエブリイのコンプリートリフトアップ車を販売するアウトクラスカーズは、JA11をイメージさせるレトロさと足まわりなど現代的な走行性能を融合。グリルの筆記体やサイドラインが絶妙です。 

    ジムニー Little DLittle G
    カスタムブランドの老舗であるDAMDは今春発売予定のジムニー、ジムニーシエラ用ボディキットを展示。ぱっとと見は可愛らしいディフェンダーとGクラスとユーモア満点。

    ジムニー エヌズリミテッド ”リトルモンスター”
    ジムニーのカスタムを得意とするエヌズリミテッドは、2シートピックアップにカスタム。4インチのボディリフトや90mmオーバーフェンダーで迫力満点。

    キャンプ&車中泊カー、遊びをテーマにした車両も注目

    一方で、車中泊やアウトドアなどのライフスタイルを意識して製作されたクルマもたくさんありました。人気のN VANや定番のハイエース&NV350キャラバン、NV200をベースにしたモデルはもちろんのこと、軽トラックや軽バンをベースにしたものまで、外遊びがもっと楽しくなるような魅力あふれるクルマに多くの人だかりができているのを見て、スポーツカーや旧車、ラグジュアリーカーといったカスタムの世界に新たなジャンルとして確立されてきているのだなと思いました。

    GMLVAN C-01
    今回、大注目だったのがオートバックスの新ブランド「ゴードン ミラー」。こちらは、ガレージライフやバンライフをモチーフに今までにないカーライフを提案。C-01は普段使いもしやすいNV200がベース。天然木を使用したインテリアやコヨーテとオリーブのボディカラーなど、アウトドアがしっくりと似合うスタイル。

    GMLVAN V-01
    こちらは200系ハイエースで室内も余裕たっぷり。セカンドシートと3枚のベッドマットを使えば長さ244cmのダブルベッドに展開が可能。4灯のフロントフェイスも個性的。

    TRIP VAN
    ホンダの純正用品を手がけるホンダアクセスが出品したトリップバンは「サーフィンを趣味にする大学生が日本中をサーフトリップする」という物語から創作されたコンセプトモデル。N VANベースならではの室内の広さを生かした車中泊カーは流石でした。

    HIACE W PICKUP TRANSPORTER
    さまざまなアクティビティの相棒となるトランスポーターを製造するプロショップ「オグショー」が今年から発売するハイエースベースのトランスポーター。。荷台には写真のようにマウンテンバイクなどが積め、乗車スペースもしっかりと確保。また、セカンドシートにTSTiシートを採用し、フルフラットなどシートアレンジも可能。

    さて、ほんのちょっとしか紹介できませんでしたが、大盛況な東京オートサロンは13日の日曜日まで続きます。土日はスペシャルライブや同乗試乗会などイベントも盛りだくさん。料金は大人一般入場券2500円、中・高校生一般入場券1800円(全日とも保護者同伴に限り小学生以下無料)。実際に自分の目で見て、触れて、日本のカスタム文化を体感してみてはいかがでしょうか? 新しいクルマとの楽しみ方が待っているはずです。

    構成/伴 隆之

     

     

     

     

     

     

     

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