どんなに寒くても家でじっとしていられないあなた! 冬の外遊び計画は進んでいますか? まとまった休暇が取れる方は、雪山でバックカントリーを楽しんだり、テントに薪ストーブをセットして雪中キャンプに挑んでいることでしょう。でも、仕事の関係で連続休暇が取れなかったり、直前まで予定が立てられないことだって多いはず。そんなときは、クルマを出して郊外へ。日帰りできて、親子で遊べる楽しいプランをご紹介します!
父子の絆が深まるアウトドア体験へ!
本格派のSUVを試してみたいというフォトグラファー見城氏の要望に応えてビーパル編集部が用意したのは、アウトドアズマンに絶大な人気を誇るスバル・フォレスター。遊んだ後に焚き火を楽しむために愛用の道具を積んで、一路秩父へ。
今回、ナビゲーターを務めるのは、日頃からアウトドアにずっぽりハマっているフォトグラファーの見城 了さん。冬休み中に家族でアウトドア体験をと意気込んだのはいいものの、共働きの奥様との休日が揃わず、ひとり息子の小学6年生・湧(わく)君を連れ立って出かけることに。
暖かい時季はよく日帰り登山に行くそうですが、さすがにこの季節はハードルが高いし、キャンプは家族3人が揃ったときの楽しみにとっておきたいということで、目的地は秩父へ決定。東京から関越自動車で片道約2時間というアクセスの良さで、日帰りで遊ぶにはもってこいです。ただし、秩父といえばまず思い浮かぶラフティングやキャニオニングは、冬季は当然ながらお休み中。
「トレッキングやMTBもいいかなと思いましたが、今回は急な休みでも大掛かりな道具などの準備を必要としないアクティビティにしました」と、見城さん。
関越自動車道・花園ICを降りて約45分。「フォレストアドベンチャー秩父」に到着。体験者の見城 湧くんは早くもやる気満々です!
両手を開けて挑戦するのが原則。スマホや水分補給用の飲料、汗拭き用のタオルなどを携行するために、体にフィットするボディバックなどがあると便利です。装備類のレンタルも充実しています。コースでは必ず落下防止器具をハーネスに装着して移動します。
自然の地形を生かした森で縦横無尽に遊ぶ!
見るのとやるのとでは大違い。足元が不安定で、なかなか先に進めません。
そういいながらクルマは秩父観光の中心地である長瀞を通り過ぎ、どんどん奥へ。やってきたのは、秩父の山並みを望む長尾根丘陵にある「秩父ミューズパーク」。ここにはフランス発の自然共生型アウトドアパーク「フォレストアドベンチャー秩父」があるのです。森の地形を生かし、環境への負荷を抑えたパーク内は、いわゆるフィールドアスレチックとは異なり、自然感があり、大人でもワクワクするほどのダイナミックな作りが特徴。しかも全国に30近くある「フォレストアドベンチャー」のうち、ここ秩父は最大規模を誇るうえ、難易度の高い「アドベンチャーコース」を有する冒険の森。以前、富士山麓の同施設を訪れたことがあるという見城父子は、動きやすい服装で手袋(これ重要!)も持参。さっそくインストラクターのレクチャーを受け、がっちりとしたハーネスを装着。スタート前に模擬施設で安全講習を受けます。
ワイヤーとつながっているとはいえ、とってもスリリングな綱渡り気分が味わえます。
最長距離140メートルの空中散歩!
「ヤッほほ〜い!」。元気いっぱいの湧くん。安全装備へ全幅の信頼を寄せていることもあり、無駄な力が入りません。難易度は子供も大人もまったく差がなし。それでも大人よりも子供のほうが早くクリアすることも多いとか。
ジップスライドで爽快な空中散歩!
ジップスライドの終点には木屑が敷き詰められているので安心。
そしていよいよコースイン。広大な森には難易度の違う36のアクティビティが6つのサイトに分かれて設定されています。木に巻きつけたワイヤーに落下防止器具を固定し、器具から伸ばしたワイヤーをハーネスに結びつけて細い板の上や網でできた橋を渡っていくのだけれど、足元は揺れ、なかなか次の一歩が踏み出せません。しかも地面ははるか下。知らずしらずのうちに体がこわばり、恐怖感もあって汗が出てきます…。それでも身のこなしが軽い見城さんは上手にバランスをとりながら、樹上をひらひらりと歩いていきます。一方の湧くん。はじめは躊躇した様子だったものの、お父さんのあとを追うように「おおーっ!」「いきまーす!」と声を弾ませながら次々とクリア。途中、吊り橋の板と板の間が大きくずれてしまい、渡りにくくなったこともあったけど、すぐにインストラクターが駆けつけてアシストしてくれたので、不安はなさそうでした。父子揃って一番盛り上がったのが、木の上から地面まで張られたワイヤーに滑車を使ってぶら下がり、滑り降りるジップスライド。一番長いところでは長さが約140メートルにも及ぶ、爽快な種目です。しっかりと腰を落とし、ハーネスと結んだワイヤーにつかまって足を離せば、ススス〜っと滑車が回って森の中を「飛んで」いけるのだから、楽しいのも当然。奇声を発しながら鳥のようになったふたりでした。
ボルダリングとミックスしたコースも。全身が鍛えられ、バランス感覚も養えます。
これが最長のジップスライド。どこまでも飛んでいけそうな気分です!
楽しい時間を過ごした見城父子。まったく疲れた様子は見られません!
遊び疲れた体を焚き火で癒す!
試乗したのはフォレスター プレミアム。旧型よりもラゲッジ開口部を広げ、容量は15L拡大。パワーリアゲートも付き、アウトドアで便利な機能が満載です。
途中の野菜販売所で購入しておいたサツマイモ、それも甘みの強い安納芋の焼き芋。ふたりで頬張りながら、ほっこりとした気分でしばらくたき火を眺めていました。
焚き火は寒さで強張った体を温めてくれるだけでなく、心の垣根を取り払ってくれます。もともと仲のいい見城父子の絆は、森でのアクティビティ、焼き芋、そしてダム作り(!)で一層強まった様子。
すべてのコースをクリアするのに約2時間。全身を使うのでお父さんは日頃の運動不足を解消できるうえ、冬の寒さも吹き飛んでしまうのが、このアクティビティの醍醐味。疲れたそぶりをみせない湧くんでしたが、さすがにお腹が空いた様子。「フォレストアドベンチャー秩父」を後にしたふたりは、秩父名物の豚丼を食し、来た道を戻りながら荒川の広い河川敷で焚き火を始めます。
父「今日の森遊びはどうだった?
子「面白かった!」
父「以前行ったところより難しかったけど、しっかり自分の力だけでクリアできていて、お父さん感心したよ」
子「まあね〜」
父「ところで、春からいよいよ中学生だけど、勉強はどう?」
子「え? ああ、うん。まあまあかな…」
焼き芋を食べながら、だんだん口数が少なくなった湧くん。お父さんが焚き火台にくべる枯れ枝を探しに行っている間に、ひとりで川べりのほうまで走っていき、しゃがんだまま戻って来ません。
父「おーい、そっちは危ないから戻ってこいよー!」
子「……」
父の呼びかけにも反応が鈍い湧くん。ひょっとして、学校の成績が気になってセンチメンタルな気分に!? 心配になった見城さんが慌てて連れ戻しにいきます。
父「何をしてるのかと思ったら、ひとりで石を集めてダムを作ってましたよ…」
子「ダム楽しー!」
…秩父は誰もが童心に帰れる、素敵なところです。
親子旅には頼れるフォレスターで!
最低地上高200ミリ、さらにAWDを含めた車両統合制御システム「Xモード」のおかげで、岩がごろごろした中流の河原も難なく走れます。
フォレスターをじっくりと試したのは初めてという見城さんに、感想を聞いて見ました。
「首都高速では路面のつなぎ目や高速道路のうねりを、しなやかに吸収。そして一般道では、荒れた路面や細かな段差などの衝撃を上手にいなしてフラット感を保ってくれます。お陰で助手席の息子は途中から助手席でぐっすりでした。あと、秩父は雪もそれなりに積もりますし、それほど遠くない日帰り旅でも、この季節はスタッドレスタイヤの装着がマスト。フォレスターにも履かせましたが、それでこの乗り心地や安定感とは恐れ入りました」
このように、特に乗り心地の良さを評価した見城さん。たっぷりとしたストローク感のサスペンションに加え、強固なボディが緩衝材の役割を果たし、外部の音や振動を中和。快適な高速クルージングを提供します。さらに、安全支援システム「アイサイト(ver.3)」を標準装備。プリクラッシュブレーキや誤発進抑制制御、全車速追従機能および操舵支援機能付きクルーズコントロール、車線逸脱防止警報など、危険を回避するための先進機能が満載です。
【スバル・フォレスター プレミアム】
ボディーサイズ(ルーフレール装着車):全長×全幅×全高=4,625×1,815×1,715~1,730㎜
ホイールベース:2,670㎜
車両重量:1,530~1,560kg
駆動方式:AWD
トランスミッション:CVT
エンジン:2,498cc 水平対向4 DOHC 16バルブ
最高出力:184ps(136kW)/5,800rpm
最大トルク:24.4kgm(236Nm)/4,400rpm
燃費:WLTCモード:13.2km/リッター/JC08モード:14.4~14.6km/リッター
価格:¥2,800,000(税抜)
問い合わせ先:TEL:0120‐052215
https://www.subaru.jp
【フォレストアドベンチャー秩父】
住所:埼玉県秩父市久那637-2 秩父ミューズパーク・スポーツの森内
TEL:070-5567-3335
料金(アドベンチャーコース/大人・小人)/ ¥3,600
営業時間:9時〜日没
休み:なし。ただし、天候の悪化(雪など)による営業時間の変更や営業自体がなくなることもあります。予約も含めて事前にお電話で確認してください。
備考:アドベンチャーコースは小学館4年生以上、もしくは身長140センチ以上。体重の上限は130キロ。https://fa-chichibu.foret-aventure.jp
取材・文:佐藤篤司 構成:櫻井 香 撮影:見城 了 モデル:見城 湧