季節ごとの食をdelivery 華表由夏の子どもと作るキャンプ料理「ハマグリのズッパ」
桃の節句にいかがですか
ひな祭りには、春の食材を使った伝統的なお祝い料理があります。はまぐりもそのひとつ。はまぐりの貝殻はもともと対になっている貝殻でなければピッタリと合いません。このことから、仲のよい夫婦を意味し、一生ひとりの人と添い遂げるように、という願いが込められた縁起物です。
吸い物として食べられるのが一般的ですが、今回はキャンプでも食べやすいように、イタリアのズッパ(スープ)に仕立てました。
パンを入れて食べる、ボリュームたっぷりのスープです。ハマグリの出汁を吸ったパンは絶品! するっとお腹に収まってしまうやさしい味は、子どもたちにも大人気です。
材料は2、3人分です
オリーブオイル 大さじ2~3
パン 適量 細めのフランスパンなら2枚くらい。ひと口大に切っておく
ニンニク 1かけ みじん切りにしておく
玉ネギ 中1/2個(100gくらい) みじん切りにしておく
ハマグリ 5,6個 砂出しして洗っておく
白ワイン 100cc
トマト 中1個(150~200gくらい) 1cmくらいの角切りにしておく
菜の花 2、3本 3~4cmに切っておく
水、塩 必要に応じて少々
作り方
鍋にオリーブオイル大さじ1とパンを入れ、軽く焼き色がつくまで焼き、お皿に取り出しておく。オイルが足りないようだったら途中で足す。
オリーブオイル大さじ1とニンニクを入れてから弱火で炒める。ニンニクの香りがしてきたら玉ネギを加え、透明感が出るまで炒めたら、ハマグリと白ワインを入れて蓋をし、中火にする。
ハマグリの口が開いたら、トマト、焼いたパン、菜の花を入れる。1~2分煮て、菜の花に火が通れば出来上がり。
味見をして塩分が強かったら水を少々足す。反対に足りなければ塩を足す。ハマグリによって塩分が違うのでご、自分の好みに合わせて調整してください。
パンは固くなってしまった物でも大丈夫。もともとカチカチのパンをスープに浸して食べやすくしていたことからはじまっているので。カリカリの部分も味わいたいので、水は少なめです。
もちろん、固くなってないパンでも作れます。パンの代わりにショートパスタ(別茹でしてから合わせて煮る)でも美味しいですよ。
華表由夏(とりい ゆか)
青森生まれ、東京育ちの35歳。地図好きがこうじて世界の郷土料理を出すお店を営む。その後、飲食店のメニュー監修やレシピ開発、料理教室などに携わる。『こどもDIY部』で子ども向けの教えない料理教室“タベルノクラス”を開催している。
撮影/西山輝彦