焚き火台と言えば“ガッチリしていて重量もあるもの=タフなもの”が定番だが(むしろ基本だが)、「バックパックに入れて持ち運びたい」「クルマのラゲッジスペースに限りがあって、コンパクトなものが必要」「バイクなので…」など、“軽量な焚き火台”を求めている人たちは確かにいる。
それならばミニ焚き火台で、という考えももちろんアリだが、ソロキャンプではなく、複数人で火を囲むとしたらミニサイズは少々心もとない。
そこでオススメしたいのが、火床がステンレスメッシュ素材でできていて、くるくると丸めて持ち運びできる。フレーム(脚部)がコンパクト。それでいて徒歩や自転車、バイクなどの積載に限られるシーンでもいけるもの。
その答えがここで紹介する軽量・コンパクトな焚き火台だ!
わずか280gのウルトラライト向け製品から、ゴトク(五徳)がセットできて料理や調理も可能なもの。はたまた、焼き網付きなど、バラエティーに富んだ製品をチョイス。
信頼できる製品には理由がある。自信をもってオススメしましょう!
ユニフレーム / UNIFLAME
ファイアスタンドⅡ
特殊耐熱鋼メッシュを採用。4本のステンレス鋼でできた脚部をクロスして使用する。メッシュ網目は0.96mmと細かく、火や灰、炭化した薪が落ちるのを極力避ける仕様だ。重さもわずか490gと軽量。使用サイズは約400×400×300(高さ)mm、収納サイズは約φ60×570mm。メッシュシートの材質は「特殊耐熱鋼FCHW2」。収納ケース付き。
重量:490g
パーゴワークス / PaaGoWORKS
ニンジャ ファイアスタンド
NINJA FIRESTAND NJ-04-SV
重量わずか280g。普通サイズのリンゴひとつ分ほどの重さだ。それでいて収納ケース付き(巻物ケースと呼ぶ)、耐荷重約2kgのゴトク付きで料理もできちゃう。さらには火吹き棒まで付属してくるから驚きだ。仕様サイズは360×360×300mmほど。最軽量、十分な有効スペース、調理まで考えている人にとって、強い味方になるはず。
ベルモント / Belmont
焚き火台TOKOBI
TOKOBI BM-273
他の製品と比べて重量があるが、大きさや安定性、ゴトクなどオプション品の使い勝手などのポイントで差が付く。耐荷重は最大21kg(薪含む)。使用時のサイズは約415×460×320㎜、収納時は約260×460×60㎜。収納ケース付き
重量:約2.2kg
ロゴス / LOGOS
ROSY メッシュファイヤーピット
脚部と地面の設置面積が、他のステンレスメッシュ系焚き火台よりも多いのが特徴。使用時のサイズにして約430×430×255mmほど。収納時は約630×100×100mmまでコンパクトに収束できる。筒型収納袋付き。ステンレスメッシュは交換可能(別売り)。ロゴスファンがブランドで揃えるのもヨシ。
重量:約700g
ディーオーディー / DOD
秘密のグリルちゃん
THE GRILL OF SECRETS Q1-506
焼き網が付いており、焚き火とBBQの両方が楽しめる2way仕様。焼き網サイズは235×155mmで、ソロには十分。焚き火網のサイズも240×240mmと、こちらも申し分ないサイズだ。「焼肉屋の卓上コンロぐらい」と言えば想像つくだろう。使用時の全体サイズは約340×300×180(高さ)mm、収納サイズは約300×70×50mm。キャリーバッグ(袋)付き。
重量:約590g
バンドック / BUNDOK
焚き火スタンド ハンディ
BD-480
ステンレスメッシュ系焚き火台のなかでは最安値の製品。サイズは約410×410×345mmと、使用に十分。重量は1kgほどあるので、ここが他製品と差が付くところだ。スタンド(脚部)が2本つなぎになっているのも特徴。収納ケースも付いてくる。軽量焚き火台をお試しで使ってみたい。という人におすすめだ。
重量:約1000g
モノラル / MONORAL
ワイヤフレーム
WireFlame
特殊耐熱クロスを用いた折りたたみ式焚き火台のパイオニア的存在。このモデルは特殊耐熱クロスで、使用後の手入れも簡単。また、交換用パーツや、五徳アタッチメント(ゴトク)などのオプション品も豊富だ(別売り)。「焚き火メッシュⅡ」を別途購入・交換すれば、メッシュ仕様にも。使用時の全体サイズは360×280mm、収納時にしてφ90×350mm。帆布製収納袋付き
モノラル / MONORAL
焚き火メッシュII
モノラルの連れて歩く焚き火台「ワイヤフレーム」にセット可能なオプション品。耐食性ステンレスでできており、特殊耐熱クロスよりも耐久性に優れ、なおかつメッシュの通気性により、薪の燃焼効率がとても高い(風を受けて火が大きくなる)。使用時の全体サイズは360×360mm。収納ケースに入れた状態で、φ50×L300mmとなる。
重量:440g(メッシュ、ワイヤー)
商品を詳しくチェック!
ユニフレーム/ファイアスタンドⅡ
メッシュ焚き火台の中でもコスパ高で人気なのが、ユニフレーム(UNIFLAME)のファイアスタンドⅡ。
メッシュシートは特殊耐熱鋼FCHW2仕様。スタンドは18-8ステンレスで、重さは490gほど。メッシュシートの網目は0.96mm目と細かく、風は通して火や燃えカスは落とさない仕様だ。
ユニフレームの人気焚き火台「ファイアグリル」愛用者であれば、スタンドをみて「おっ」と思うはず。中央部に角状のパーツがあり、ここを中心にパッと広げて使用し、閉じることで収束するのはファイアグリルと同じだ。
メッシュシートの四隅にはリベットが付いており、スタンド先端の穴に差し込んで固定する。
使用後は収束したスタンドごとメッシュシートをくるくる巻いて、専用ケースに仕舞えばOK。使い勝手の良さが光る。
なによりメッシュ系焚き火台でとてもリーズナブル。ネット上にはさらに格安の類似品もあるが、作りや信頼度で差が出る。国産アウトドアメーカーとして実績のあるユニフレーム製品ならば安心だ。
ファイアスタンドⅡを全方位チェック!
真上から見た状態
固定部も軽量シンプル
広げる・収束するを容易にする同社の仕掛け
使用後は丸めて仕舞う
専用ケース付き
メッシュ焚き火台の効果は風を360度受けること。全方位的に風を受けることで、薪への着火がスムーズ。かつ、燃焼効率も高いのでよく燃える。ただし、その分、地面へのダメージは一般的な焚き火台よりも大きいので、不燃性のシートやバットなどを下にひくか、もしくは直火OKな場所で行ないたい。
※構成、文、写真/早坂英之
関連記事